2026.01.08
製品カタログ制作事例 – 営業ツールとして機能するカタログ構成
今回は、大阪の空間設計・デザインを手掛ける企業様よりご依頼いただいた製品紹介カタログの制作事例をご紹介します。
カタログは、企業の製品ラインナップを“ひと目で伝える”ための重要なツールです。一方で、扱う商材が多岐にわたるほど情報整理の難易度は高まり、設計次第では見づらいカタログになってしまうこともあります。
本記事では、多様な商材をまとめた製品カタログの制作事例をもとに、営業ツールとして活用できるカタログ構成・デザインのポイントをご紹介します。多くの商材をまとめた製品カタログや、提案力を高める販促ツールをご検討の方は、ぜひご参考ください。
目次
製品カタログデザイン制作の概要
はじめに、今回の制作事例の概要をご紹介します。
ご依頼主-大阪の空間デザイン・設計企業様-
ご依頼いただいたのは、大阪に本社を構える空間設計や空間デザインを手掛ける企業様です。
住まい・オフィス・商業施設の空間設計、建材の設計・製造、リースサービスをご提供されています。JPCではこれまで、Webサイト・ブランディングムービー・カタログ・パンフレット・チラシ・リーフレットなど、さまざまな販促物をご依頼いただいており、長年のお付き合いのある企業様です。
ご依頼内容-製品カタログの制作-
今回は、事業全体の商材をまとめたラインナップカタログの制作をご依頼いただきました。
クライアント様はこれまで「階段」「物置」「サイクルポート」など、商材ごとに個別のカタログを営業ツールとして配布・活用されていました。今後は、お客様のニーズに合わせた横断的な商材提案ができるような営業ツールの必要性が高まり、事業所全体の商材を掲載したラインナップカタログを制作することとなりました。
デザイン制作におけるポイント- 実用性と視認性を両立した構成
今回のカタログは、視認性の高い構成で情報にアクセスしやすいだけでなく、他商材への関心を引き出し、クロスセリングにつながる営業ツールとして機能することが求められました。様々な商材を掲載することもあり、情報整理と検索性を重視した構成を重視しました。また、“会社の顔”となる一冊として「何を取り扱っている会社なのか」「どこまで対応できる会社なのか」を、一読で直感的に理解していただける構成・見せ方を意識し、商材同士のつながりを直感的に把握できる設計としています。
製品カタログのデザイン制作
表紙デザイン
まずは、表紙デザインに取り掛かりました。
ある程度方向性を絞った後、トーンや印象の違いをご検討いただきやすい2案を作成しました。
1案目は、商材ごとの事例写真やイメージを多角的にレイアウトしました。グリッド構成をベースに、空間の流れを感じさせるライン表現と、読みやすく計算されたタイポグラフィーを配置。クライアント様の事業領域の広さや空間設計力が直感的に伝わるようにしました。
2案目では、より細かいグリッドに事例写真やイメージを重ね、事業領域のイメージカラーを混ぜたような配色を施しました。商材同士のつながりや事業領域の広さを印象づけるデザインとしています。

クライアント様からは、全体の強弱とバランスの良さを評価いただき、1案目が採用となりました。
巻頭ページデザイン
次に、巻頭ページ3見開きに着手しました。
最初の見開きは、お客様対応を担う現場全体の強みや特長がひと目で理解できる導入ページとしています。
コンセプトである「対応力」をテーマに、あらゆるニーズに応えられる幅広い商材ラインナップをグリッド構成で表現。下部では、企画・設計から製作・施工までを一貫して行う体制をフローで整理し、対応範囲の広さと実績の確かさを直感的に伝える構成としました。
続く2見開き目は、イメージ写真を活用したINDEXページとしています。
建物のイラストパースを用い、「どの場所で」「どの商材が使えるのか」を視覚的に整理。イラストパースはデジタルで制作しつつ、カタログ全体のトーンに合わせてあえて手描き感を持たせることで、他ページとの統一感を意識しています。取扱い商材を具体的に描き込むことで、実際の使用シーンや用途が自然と想起できるようにしました。
3見開き目は、環境に配慮した取り組みから生まれた新製品を紹介する特集ページを配置しました。
製品の魅力だけでなく、企業としての先進性や姿勢も同時に訴求できる構成としています。単なる製品紹介にとどまらず、ブランド価値を高める情報発信の場として機能するページになるよう意識しました。

クライアント様の強みや商材の利用シーンをイメージでき、営業時の説明の起点となるページが完成しました。また、特集ページは会話の糸口をつくり、商談をスムーズに進める“つかみ”として機能しています。
中面デザイン
製品ページのデザインでは、多くの情報を掲載するからこそ、煩雑にならないように意識しました。
ページ全体を通して情報量や粒度を揃え、視認性・可読性に優れるようにしています。
まず、商材分類をあらためて見直し、用途やカテゴリごとにわかりやすく再設計しました。見開きの両端には小さな見出し(ツメ)を設けることで、閲覧中のカテゴリが直感的に把握でき、目的の製品へスムーズにたどり着ける構成としています。
製品カタログの完成
デザイン以外にも調整を重ね、これまでカタログごとに異なっていた商品スペックの表記フォーマットを統一。コピー表現にも一貫性を持たせ、より統一感のある誌面になるようブラッシュアップしていきました。
その後、クライアント様にもコメントをいただきながら、最終調整が完了しました。
完成した製品カタログがこちらです。

必要な情報を迷わず確認できるだけでなく、製品比較もしやすい、実用性の高いページに仕上がりました。
「売りやすさ」につながるカタログ構成のポイント
商談の場でカタログを開いたとき、「どこから説明しようか」と一瞬迷った経験はないでしょうか。多様な商材を扱う企業様にとって、カタログは製品を並べるだけでなく、営業の流れを支える重要なツールです。本コラムでは、営業担当者が現場で“売りやすい”と感じられるカタログ構成のポイントを紹介します。
1. 商談の流れに沿った、説明に迷わない構成にする
商材数が多いカタログでは、「どこから説明するか」に迷いがちです。情報の入口を絞り、視認性の高い構成にすることで、ページを開いた瞬間に話の流れをつくることができます。営業の場では、まず“このページから話せばいい”と判断できることが、スムーズな商談につながります。
2. 商材の全体像を俯瞰できるページを用意する
ラインナップ全体を俯瞰できるページがあると、お客様の「これも欲しかった」という潜在的なニーズを引き出しやすくなります。個別商品の説明から一歩引いて全体像を見せることで、関連商材や上位提案へと会話を広げやすくなり、自然なクロスセリングにつながります。
3. 表記とルールを統一し、比較しやすくする
スペック表記やコピー表現が統一されたカタログは、製品比較や説明がスムーズです。営業担当者が「覚えなくても説明できる」状態をつくることで、提案の精度とスピードが向上します。また、わかりやすく整理された情報は、営業担当者自身が商材を理解するのにも役立ちます。
製品カタログデザイン制作まとめ
今回は、製品紹介カタログデザイン制作についてご紹介しました。
表紙や巻頭ページでは、クライアント様の強みをビジュアルやイラストで直感的に伝えながら、製品ページでは統一性と検索性を持たせることで、製品比較がしやすくなるよう意識しました。商談時のヒアリングからニーズ喚起、幅広い商材提案までを支える、実用性の高い営業ツールが完成しました。
JPCでは、撮影からデザイン、印刷、加工、納品までをワンストップで対応できる体制を整えております。「製品カタログを構成から撮影、印刷まで1社に任せたい」「事業全体の商材を掲載したラインナップカタログを作成したい」といったご要望があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
