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卓上カレンダー制作事例 – 使われ続けるノベルティにブランドメッセージを宿すデザイン

卓上カレンダー制作事例 – 使われ続けるノベルティにブランドメッセージを宿すデザイン

今回は、福岡県の住宅建材メーカー様よりご依頼いただいた、お取引先様向け卓上カレンダーのデザイン制作事例をご紹介します。

年末のご挨拶として渡すノベルティカレンダーは、「配って終わり」になりやすいアイテムでもあります。受け取った方のデスクの上で、どれだけの期間、意識されずとも自然に使い続けられるか。そして使われるたびに、贈った企業のことをどれだけ思い出してもらえるか。ノベルティカレンダーに求められるのは、単なる販促ツールを超えた「ブランドとの日々の接点」としての役割です。

本記事では、表紙・中面・最終面それぞれに適した形で企業メッセージを表現した、本カレンダー制作の流れと、実用性とブランディングを両立させるノベルティデザインの設計視点をご紹介します。取引先様への贈答品やノベルティの制作を検討されているご担当者様の参考になれば幸いです。

卓上カレンダー デザイン制作の概要

ご依頼主 ―福岡県の住宅建材メーカー様―

今回のご依頼主は、福岡県に本社を構える住宅建材の製造・販売メーカー様です。基礎パッキン、床下点検口、マンホールをはじめ、住まいの基礎を支える建材を幅広く手がけておられます。JPCではこれまで、製品個別カタログから総合カタログ、展示会用のブースまで、多岐にわたる販促物の制作でお取引をいただいてきました。

ご依頼内容 ―お取引先様への年末挨拶用ノベルティ―

ご依頼いただいたのは、日頃お世話になっているお取引先様へ、年末のご挨拶としてお渡しする卓上カレンダーです。

デスクで日常的に活用いただけるよう、B6サイズのセパレートタイプを採用しました。セパレートタイプとは、左右のページが独立してめくれる構造のカレンダーのこと。この仕様を活かし、常に「当月」と「翌月」の2ヶ月分を同時に確認できる、利便性とデザイン性を兼ね備えた仕様となっています。

構成は、表紙、各月(12ヶ月分)、そして翌年の年間カレンダーの計14面。週の始まりは日曜、六曜表示あり、書き込み用の十分な余白を確保――といった業務使用を想定した基本仕様も、発注段階から明確にご要望をいただいていました。

デザイン制作におけるポイント ―お取引先様の日々の業務に溶け込むカレンダー―

今回のデザインで意識したのは、単なる年末のご挨拶ツールとしてではなく、お取引先様の日々の業務に溶け込み、1年間活用していただけるカレンダーとして仕上げることでした。

そのためには、表紙・中面・最終面それぞれが単独で完結するのではなく、一冊を通して企業ブランドを静かに伝え続ける構成が必要だと考えました。コーポレートカラーであるグリーンの使い方、表紙に取り入れるモチーフの選定、そしてコーポレートコピーの置き所まで、ビジネスユースに馴染む佇まいを保ちながら、細部にブランドメッセージを込めていきました。

卓上カレンダーのデザイン制作の流れ

表紙デザイン ― 躍進を象徴するロゴと機能的なインデックス

表紙デザイン ― 躍進を象徴するロゴと機能的なインデックス

まずは表紙面のデザインから着手しました。

表紙の左側には、風になびく旗をイメージしたロゴデザインを配置。企業のさらなる躍進と、未来への広がりを象徴的に表現しました。

右側には、全拠点の連絡先、工場一覧、詳細情報にアクセスできる二次元コードを機能的にレイアウト。カレンダーとしての役割を超え、必要な時にすぐ手に取れる「身近なビジネスインデックス」としての実用性も兼ね備えた表紙に仕上げています。

カレンダー面 ― 視認性と操作性を両立したレイアウト

カレンダー面 ― 視認性と操作性を両立したレイアウト

中面のデザインでは、ビジネスパーソンの日々のタスク管理を円滑に、直感的にサポートすることを最優先課題とし、「情報の視認性」と「操作の柔軟性」の両立を目指しました。

B6サイズのセパレートタイプという仕様を活かし、「今月」と「翌月」を同時に表示できるレイアウトを設計。月を跨ぐプロジェクトや長期的なスケジュールの把握を、ページを何度も行き来することなく一目で行えるようにしています。

さらに各ページの上部には、当月の前後月をミニカレンダーとして配置。常に3ヶ月分(前月・当月・次月)のタイムラインを視野に入れられる構成です。

日付のグリッドは書き込みやすさを考慮した十分な余白を確保しつつ、土日祝日の色分け、「大安」「仏滅」などの六曜、主要な祝日名称を明記。業務上必要な情報を一目で読み取れるよう、細部まで調整を重ねました。

コーポレートカラーのグリーンはアクセントとして効果的に配し、清潔感と信頼感のある佇まいに仕上げています。

最終面(台座)― 企業姿勢と重ねた「揺るぎない土台」

最終面(台座)― 企業姿勢と重ねた「揺るぎない土台」1

最後に、カレンダーの台座も兼ねた最終面のデザインです。

本カレンダーの締め括りとなる最終面には、翌々年(2027年)の12ヶ月分をひと目で俯瞰できる「年間一覧」を配置しました。構造上、この面はカレンダー全体の台座となる重要な箇所であるため、中面とは対照的に「分割のない全1面」のデザインを採用しています。

最終面(台座)― 企業姿勢と重ねた「揺るぎない土台」2

下部には企業ロゴとともに、コーポレートコピー「ユニークな建材で長持ち住まいをささえます。」を配置。カレンダーを支える強固な台座としての役割と、住まいの安心を末永く支え続ける企業姿勢を重ね合わせ、お取引先様との信頼関係が次年度以降も力強く続いていくことへの願いを込めた設計としています。

卓上カレンダーの完成

卓上カレンダーの完成

表紙、12ヶ月分のカレンダー面、そして台座となる最終面。それぞれが役割を持ちながらも、一冊を通して一つのブランド体験として仕上がりました。

実用性とブランディングを両立させる、ノベルティデザインの3つの設計視点

実用性とブランディングを両立させる、ノベルティデザインの3つの設計視点

ここからは、本事例を踏まえつつ、ノベルティ制作の現場で意識している設計視点を3つに整理してご紹介します。

  1. ターゲットと目的に合わせたデザインの方向性
  2. ブランディング要素をさりげなく効かせる
  3. 「使いやすさ」という土台なしに、メッセージは伝わらない

 1. ターゲットと目的に合わせたデザインの方向性

ノベルティデザインには、大きく分けて二つの方向性があります。キャラクターやコーポレートカラーを大胆に前面に押し出すタイプと、実用性の中にブランドを溶け込ませるタイプです。どちらが優れているということではなく、配布相手と目的によって最適解が変わります。

キャンペーン配布物やイベントノベルティのように、瞬間的な認知や盛り上がりを狙うシーンでは、大胆なアプローチが効果を発揮します。一方、今回のようにビジネスパーソンのデスクで毎日使っていただく前提であれば、オフィス環境に馴染む静かな佇まいが最適解となります。

ここからご紹介する2つは、後者のアプローチをとる際に意識している視点です。

  2. ブランディング要素をさりげなく効かせる

日常使用を前提とするノベルティでは、主張が強すぎるツールはデスク環境に馴染まず、結果的に「使われない」という結末を迎えがちです。コーポレートカラーも象徴的なモチーフも、「どこに」「どれだけ」配置するかで印象は大きく変わります。

今回のカレンダーでは、コーポレートカラーのグリーンを中面のアクセントと表紙・最終面のロゴまわりに限定しました。白を基調とした佇まいの中に、ポイントでグリーンを効かせた配分で、オフィス環境に馴染みながら、使うたびに企業の存在を穏やかに伝え続けます。

ブランドの姿勢を伝えるアプローチも同様です。今回は、表紙ロゴの「風になびく旗」で躍進と未来への広がりを表現し、台座となる最終面にコーポレートコピー「ユニークな建材で長持ち住まいをささえます。」を配しました。カレンダーという物理構造そのものが、企業メッセージの比喩として機能しています。

少し上品な遊び心を忍ばせることで、受け取り手の記憶に長く残る余韻が生まれます。

3. 「使いやすさ」という土台なしに、メッセージは伝わらない

最後に、これらすべての前提となる、最も重要な設計視点があります。それが「使いやすさ」です。

今回採用したセパレートタイプのB6サイズ、書き込み用の余白、六曜表示、週始まりを日曜にする仕様。これらはいずれも、配布相手の使い方から逆算して選び取ったもの。こうした仕様そのものが、「お取引先様の業務を理解し、少しでも役立てていただきたい」というメッセージになります。華美な装飾よりも、相手の働き方に寄り添った実用性こそが、継続的な信頼関係を伝える言語となるのです。

使いやすさという土台の上に、コーポレートカラーやモチーフを重ねていく。この順序が逆になった瞬間、いくら凝ったデザインでも、使われないノベルティになってしまいます。

卓上カレンダー デザイン制作まとめ

今回は、福岡県の住宅建材メーカー様よりご依頼いただいた、お取引先様向け卓上カレンダーの制作事例をご紹介しました。表紙の「旗」モチーフ、中面のレイアウト設計、最終面の「台座」メッセージ――一冊全体を通して、実用性を土台にブランディングを重ねる設計を徹底した制作となりました。

ノベルティは、配った瞬間ではなく、使われ続ける日々の中でじわじわとブランド価値を伝えていくツールです。配布目的と相手によって、大胆にブランドを前面に出すアプローチも、実用性の中に静かに主張を溶け込ませるアプローチも、それぞれに正解があります。どちらの方向性を選ぶにしても、「誰が、どんな場面で使うか」を起点に設計することが、記憶に残るノベルティへの近道になるはずです。

JPCでは、カタログやパンフレット、パッケージデザインなどはもちろん、本事例のような企業ノベルティにおいても、「配って終わり」にしないデザイン設計をご提案しています。取引先様へのご挨拶ツールや、社内外向けの記念品・ノベルティ制作をご検討中のご担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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