2025.09.18
製品カタログ制作事例 – 質感にこだわった製品撮影とフォーマットに沿ったデザイン –
今回は、京都の電子部品・電気機器メーカー様よりご依頼いただいた製品カタログ制作事例をご紹介します。
製品カタログは、単にスペックや仕様を並べるだけではなく、製品の魅力を直感的に伝え、使うイメージを具体的に描かせる役割を担っています。ただの情報提供にとどまらず、製品と顧客をつなぐ「営業ツール」や「ブランドの顔」としての力を発揮します。
BtoB領域におけるカタログは、扱う製品の種類や仕様が多岐にわたり、どうしても情報量が膨大になりがちです。すべてを載せなければならない一方で、そのままでは「文字が多くて読みにくい」「欲しい情報が見つけにくい」といった課題が生じます。だからこそ重要になるのが、限られた紙面の中で、いかにスッキリと整理し、かつ印象的に見せるかというデザインの工夫です。
本記事では、同社よりご依頼いただいた新製品カタログ制作を中心に、デザインのポイントや工夫をご紹介します。カタログや販促ツールの制作を検討されている方、BtoB商材を扱う企業様、海外展開を視野に入れているご担当者様の参考になれば幸いです。
目次
製品カタログデザイン制作の概要
まず、今回の製品カタログデザイン制作の概要についてご紹介いたします。
ご依頼主-京都の電子部品・電気機器メーカー様-
今回の案件は、京都に本社を構える電子部品・電気機器メーカー様からご依頼いただきました。ご依頼いただいた機械工具の事業部様は、切削工具や工作機械用ツーリングなどの開発・製造・販売を手がけ、幅広い産業のモノづくりを支えられています。これまでもJPCでは、カタログや映像、Webサイトなどを制作させていただきました。
ご依頼内容-新製品工具のカタログ制作-
ご依頼いただいたのは、新製品のカタログ制作です。機械工具事業本部様の制作マニュアルに定められた規定に沿って進行し、既存の製品カタログとのデザインや表現方法の統一を意識したフォーマットで構成しました。撮影した製品画像やイメージ画像を軸に、同じタイミングで制作した映像とテーマを合わせて制作しております。
デザイン制作におけるポイント-製品撮影およびイメージ撮影-
本カタログは、製品撮影もJPCにご依頼いただき、製品の質感がより魅力的に伝わるようにアングルやライティングなどにこだわって撮影を行いました。特に表紙の製品使用イメージには力を入れています。
また、国内版を制作したのち、海外向けの多言語版をクライアント様にて制作される予定と伺っていたため、フォーマットに沿うだけでなく海外デザイナーが更新しやすいようなデータ作りも意識したポイントです。
製品カタログデザイン制作の流れ
自社スタジオでの製品撮影
通常のカタログ制作では、全体のページデザインを進めたうえで撮影を行うことが多いのですが、今回の事例でははじめに製品撮影を行いました。
JPCが保有するワンストップスタジオ京都にて、弊社カメラマンが撮影しました。当日はクライアント様に立ち会っていただき、撮影内容やアングル、ライティングなどをご確認いただきながら実施しました。
製品単体はもちろん、表紙に使用するイメージカットにも細部までこだわり、クライアント様の製品をより魅力的にみせるよう取り組みました。

撮影後は、使用カットの選定を含めた画像素材をもとに、ページ構成やレイアウト、使用画像、表組みなどを反映した原稿をお客様からご支給いただきました。
カタログレイアウトとデザイン
ご支給いただいた原稿をもとに、制作チームにてデザイン作業を進行行きます。
デザイン制作にあたっては、クライアント様の定めるデザインフォーマットがありましたので、そのフォーマットを尊重しつつ、視認性の高いレイアウトを意識しました。
また、構造説明や加工解説の箇所には、比較画像を効果的に配置し、直感的に理解しやすい誌面設計を行っています。
特に意識したポイントは以下の通りです。
- フォーマット準拠:フォーマットに沿い、、整然とした見やすいレイアウトを心がける
- 視覚的インパクト:、キャッチコピーやイメージ画像は大胆に配置し、視覚的なインパクトを重視する
- 直感的理解:構造や加工方法の説明部分は、比較画像を効果的に活用し、直感的に理解しやすい表現とする
こうした工夫により、技術的な情報も堅苦しくならず、読みやすいデザインにつながります。

多言語版への展開を意識
さらに日本語版カタログを起点とし、英語をはじめとする多言語版への展開が予定されていることから、初期段階から海外展開を見据えたデータ設計を行いました。
具体的には、テキストを容易に差し替えられるような構造でデータを構築し、レイヤーやフォルダを整理・命名ルールに従って管理するなど、海外のデザイナーが引き継ぎやすい状態を整えました。
これにより、翻訳版制作時にも混乱なくスムーズな作業が可能となるよう配慮しています。
このように、国内外を問わず、後工程の効率や正確性を意識した制作姿勢を大切にしながら、全体最適の視点で進行を管理しました。
製品カタログの完成
最終的に、完成した製品カタログがこちらです。

完成したカタログは、製品のリアルな質感や、特長が視覚的に伝わるレイアウトなどが組み合わさり、整然としたデザインが印象的な仕上がりとなりました。
コピーやイメージ画像の大胆な配置が製品の魅力を強く打ち出しており、技術的な内容も比較画像を交えて分かりやすく構成しています。デザインフォーマットに忠実でありながら、しっかりとした個性も感じられるカタログとなりました。
制作進行において特に心がけたのは、完成度の高いデザインを追求するだけでなく、クライアント様からいただくご指示に対して、その背景や意図をしっかりと汲み取り、正確に理解することです。
指示内容を機械的に反映するのではなく、「なぜその修正が求められているのか」といった本質まで考えて対応を行うことで、クオリティの向上とスムーズな進行の両立を実現しました。
結果として、修正にかかる時間や手戻りを最小限に抑え、全体のスケジュール管理にも良い影響を与えることができたと考えております。
BtoBカタログをスッキリ見せるポイント3選
BtoB向けの製品カタログは、どうしても掲載情報が多くなりがちです。仕様やスペック、比較表、導入事例など「伝えたい情報」が膨大で、気を抜くと“読みづらいカタログ”になってしまいます。
本章では、製品カタログの情報を整理し、スッキリと見せる工夫を3つご紹介します。
1. 情報の優先順位を決める
カタログづくりは、デザインの前段階である構成・レイアウトの時点で、完成カタログの差が出てきます。掲載したい情報をすべてを同じ大きさ・同じトーンで載せると、重要なポイントが埋もれてしまいます。まずは「一番伝えたい情報(製品の特長やベネフィット)」から順に優先順位や、欠かせない情報を整理することが大切です。重要度が高いものは見出しやコピーで強調し、詳細情報はその下に整理して配置。コピーを印象的にレイアウトすることで、読者の視線を自然に誘導できます。
2. レイアウトの「余白」と写真の見せ方を意識する
情報量が多いほど、ついページいっぱいに詰め込みたくなりますが、余白は“情報を区切るデザイン要素”です。製品写真を大胆に使用し、余白と組み合わせて配置することで、すっきりとした読みやすい紙面に仕上げつつ、デザインインパクトを高められます。
今回の事例でも、自社スタジオで撮影した製品写真をフォーマットに沿って活用し、「読みやすさ」と「製品の魅力訴求」を両立しました。
3. イラストや図表で視覚化する
文章だけで説明すると複雑になりがちな情報も、イラストや図表を使うと一目で理解できます。今回のカタログでも、加工方法や構造説明をイラスト図解で示すことで、読者が直感的に理解できる誌面設計を実現しました。
文字が多すぎる、写真が多すぎるといったマンネリ化にお悩みの場合は、イラストや図表をバランスよく取り入れることをおすすめします。
製品カタログデザイン制作まとめ
今回は、京都の電子部品・電気機器メーカー様よりご依頼いただいた新製品カタログのデザイン制作事例をご紹介しました。
自社スタジオでの製品撮影から始まり、フォーマットに沿った整然としたレイアウト、比較画像を用いたわかりやすい誌面構成、そして完成度の高いデザインの追求を通じて、製品の特長を直感的に伝えられるカタログに仕上げています。さらに、初期段階から多言語展開を見据えたデータ設計を行ったことで、海外チームへの引き継ぎや翻訳版の制作もスムーズに進められるよう配慮しました。
JPCでは、撮影からデザイン、印刷、加工、納品までをワンストップで対応できる体制を整えており、スムーズな進行と高品質なアウトプットを実現しています。
「製品の魅力をもっと直感的に伝えたい」「多言語版を含めた効率的なカタログ制作を検討したい」といったご要望にも柔軟に対応いたします。ぜひお気軽にご相談ください。
製品カタログのデザイン制作について詳しくは、こちらのページもご覧ください。
