2026.05.07
縦型動画制作事例 – 体験談をイラストアニメーションで映像化 –
今回は、Instagramリール向けの縦型動画の制作事例をご紹介します。
縦型動画は、InstagramリールやTikTok、YouTubeショートをはじめ、SNSにおける主流のフォーマットとして定着しています。スマートフォンでの視聴に最適化された画面設計で、企業の情報発信やプロモーションにも幅広く活用されています。
縦型動画は尺が短いぶん、限られた時間で視聴者の興味をつかみ、伝えたい情報を的確に届けるための構成や演出の工夫が必要です。
本記事では、オウンドメディアの体験談をイラストアニメーションで映像化した縦型動画の制作事例に沿って、縦型動画制作のポイントをご紹介します。
SNS向けに縦型動画の制作を検討されているご担当者様の参考になれば幸いです。
目次
縦型動画制作の概要
まず、縦型動画制作の概要についてご紹介いたします。
ご依頼主–医療機器メーカー様–
人工関節をはじめとする医療機器を製造・販売するメーカー様からご依頼いただきました。ファインセラミックス技術を基盤に、人工関節や手術支援ロボットなどの医療製品を手がける企業様です。
ご依頼内容–オウンドメディアの体験談を縦型動画化–
今回ご依頼いただいたのは、クライアント様が運営するオウンドメディアに掲載されている人工関節手術を受けた体験談を、イラストアニメーションで映像化し、Instagramリールとして投稿するための縦型動画制作です。
オウンドメディアには多くの体験談が蓄積されているものの、テキストだけではリーチしにくい層にも情報を届けたいという課題がありました。動画を通じてサービスの認知を広げることを目的に、SNSでの発信に適した縦型動画の制作をご相談いただきました。
縦型動画制作におけるポイント–テンポ設計とテロップ・イラストによる情報整理–
メインのターゲットは、Instagramを日常的に利用する患者様のご家族層です。SNSで動画を目にしたご家族が、治療や製品について知るきっかけになることを想定しています。
この前提をふまえ、今回の制作で意識したポイントは以下の2点です。
- 年齢を問わず内容が伝わる、「間」を意識したテンポ設計
- 長い体験談を1分以内にまとめ、テロップとイラストでわかりやすく構成
これらの方針を軸に、情報量の多い体験談を短尺で整理しつつ、幅広い世代に伝わりやすい縦型動画に仕上げました。
縦型動画制作の流れ
ヒアリングと企画検討
まずは、動画の目的や掲載先、ターゲットを整理するキックオフミーティングを実施しました。患者様のご家族がSNSで目にすることを想定し、年齢を問わず内容が伝わる構成にすること、体験談の内容をどのようなイラストで表現するかについて方向性を話し合いました。
シナリオ・グラフィック制作
企画の方向性が固まった後、シナリオとイラスト案の制作を同時並行で進めました。シナリオはクライアント様にご確認いただき、体験談の要点を残しつつ1分以内に収まるよう調整しています。
イラストは複数のテイストをご提案し、クライアント様のオウンドメディアで使用されているテイストに近い案が採用されました。既存メディアとの統一感を持たせることで、ユーザーが違和感なく受け取れるビジュアルに仕上げています。

シナリオを修正しつつ、グラフィック全体のトーン&マナーを策定し、全カットのグラフィックを制作しました。
映像編集・アニメーション制作
グラフィック素材が揃ったら、映像編集に入ります。まずは仮ナレーションとBGMを当てた静止画ベースのオフライン編集で、全体の流れと各カットの尺を確認しました。
当初はテンポの速い構成を想定していましたが、高齢者の方も無理なく視聴できるよう、しっかりと「間」を取ったテンポに調整しています。テロップも一つひとつ読み切れる表示時間を確保し、映像を見ただけで内容が伝わる設計を心がけました。
尺が固まった後は、ワンカットずつアニメーションを付与。カット間のつながりを意識した動きやワイプを取り入れ、アップカットを挟むことで映像にメリハリをつけました。効果音も多めに配置し、視聴者の注意を引くアクセントとしています。


ナレーション収録
映像の構成が固まった後、本番のナレーションを収録。ナレーションのテンポに合わせて各カットの尺や表示タイミングを最終調整し、完成となりました。
縦型動画の完成
完成した動画がこちらです。
完成した縦型動画では、オリジナルイラストのやわらかい世界観の中で、長文の体験談が1分以内にわかりやすくまとめられています。「間」のあるテンポ設計とテロップ・イラストの丁寧な構成により、幅広い世代に伝わる仕上がりとなりました。
体験談をストーリー仕立てで伝える縦型動画制作のポイント
利用者の声や体験談を、ストーリー仕立ての縦型動画で紹介するケースが増えています。テキストの体験談をそのまま読み上げるのではなく、映像ならではの構成で「物語」として見せることで、共感や理解が深まりやすくなります。
ここでは、体験談をストーリー型の縦型動画にする際に押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
1. 体験談の「感情の流れ」を軸に構成する
体験談には、「悩み→行動→変化」といった感情の流れがあります。ストーリー仕立ての縦型動画では、この感情の起伏をそのまま構成に落とし込むことで、視聴者が自然と物語に引き込まれます。
情報を時系列で並べるだけでなく、「何に困っていたのか」「どう変わったのか」という変化に焦点を当てると、短い尺の中でもストーリーとしてのまとまりが生まれます。
2. イラストとテロップで「見るだけで伝わる」設計にする
ストーリー型の縦型動画は、SNSのミュート再生やながら視聴で目にされることが多いため、音声がなくても内容が伝わる設計が重要です。イラストで場面や感情を視覚的に表現し、テロップで要点を補足することで、映像だけでストーリーの流れを追える構成になります。
テロップは長い文章を載せるのではなく、1カットに1メッセージ程度に絞ることで、視聴者がテンポよく読み進められます。
3. 「1つのメッセージ」に絞る
体験談は情報量が多く、すべてを盛り込もうとすると尺が足りなくなったり、テンポが崩れたりします。ストーリー仕立ての縦型動画では、動画1本につき伝えるメッセージを1つに絞り、そのメッセージが最も際立つエピソードを選んで構成するのが効果的です。
シナリオ段階で「この動画を見た人にどんな印象を持ってほしいか」を明確にしておくと、情報の取捨選択がスムーズになり、短尺でも説得力のある縦型動画に仕上がります。
縦型動画制作まとめ
今回は、医療機器メーカー様よりご依頼いただいた、オウンドメディアの体験談をイラストアニメーションで映像化した縦型動画の制作事例をご紹介しました。
情報量の多い体験談を1分以内に凝縮し、年齢を問わず伝わるテンポ設計とテロップ・イラストによるわかりやすい構成で、SNSでの認知拡大につながる動画に仕上げています。
JPCでは、InstagramリールやTikTok、YouTubeショートをはじめ、用途や媒体に応じた縦型動画の制作をワンストップで承っています。「テキストコンテンツを動画に展開したい」「SNS向けの縦型動画を検討している」など、映像制作に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。