2026.10.20
カタログのデータを活用した機械工具メーカーの新製品PR動画事例
今回は、機械工具メーカー様の新製品PR動画の制作事例をご紹介します。
製品PR動画は、新製品の特長や強みを短い時間で伝え、販促を後押しする役割を担います。製品の魅力を伝えるには、誰に何を訴求するかを絞った構成と、強みを視覚的に見せる表現が求められます。とくに工業製品や精密な機器では、性能の違いが実写では見えにくいため、3DCGで製品の形状や動きを可視化する手法もよく用いられます。
本記事では、京都の機械工具メーカー様の新製品PR動画の制作事例に沿って、カタログのデータを活用した動画制作のポイントをご紹介します。新製品のPR動画をご検討中の方の参考になれば幸いです。
製品PR動画制作の概要
ご依頼主 -京都の機械工具メーカー様-
今回のご依頼主は、ファインセラミックス技術を核にさまざまな製品を手掛ける京都のメーカー様です。ご依頼いただいたのは、鉄などの金属を成型する機械の先端に取り付け、切ったり磨いたりするための工具を製造・販売する部門です。
ご依頼内容 -新製品のPR動画-
ご依頼いただいたのは、難削材向けの新製品の特長を紹介する1分の製品PR動画です。
難削材とは、チタンのように硬く、加工がしにくい材料のことです。難削材を加工しようとすると、刃の消耗が早かったり、加工が安定しなかったりといった課題があります。今回の新製品は、こうした難削材を安定して高いパフォーマンスで加工できることが強みの製品です。

今回は新製品のローンチに合わせて、カタログ、動画、製品Webページの3つをセットで展開する計画で、このうちカタログと動画の制作をJPCが担当しました。Webページはご依頼主の社内で制作されています。
製品PR動画制作のポイント -製品のメリットに絞った訴求と重厚感のある演出-
カタログ、動画、Webページをセットで展開する中で、動画に求められたのは、新しくなった技術や精度の向上を見る人に直感的に感じてもらうことです。この役割を踏まえ、今回の制作では次の3点を意識しました。
- メリットに絞った訴求:
詳しい仕様はカタログやWebページに任せ、動画では新製品のメリットを厚く見せることに徹する - 図やCGによる視覚的な訴求:
言葉では伝わりにくい加工の仕組みを、製品の図や画像、動きを付けた3DCGで見て分かる形にする - 重厚感のある演出:
普段制作しているショート動画のように手軽に見られるイメージではなく、重厚で高級感のある雰囲気にしたいというご要望に応える
この3点をどのように形にしたのか、次の章で構成から編集までの工程に沿ってご紹介します。
製品PR動画制作の流れ
構成・絵コンテの作成
構成は、ご依頼主が考えてくださった案をベースに、JPCのコピーライターが整理して絵コンテに落とし込みました。流れは、オープニング、想定顧客の課題、新製品のメリットを3つのパートで紹介、エンディングという順序です。
ターゲットは、すでに別の加工方法を使っていて、チタンなどの加工をもっと簡単に行えないかと考えている技術者です。専門知識を持つ方が対象のため、難削材とは何かといった基礎的な説明は省き、メリットの3パートにもっとも尺を割きました。冒頭の課題パートは、加工の悩みを短く提示してメリットへつなぐ役割に絞っています。
カタログデータの活用と3DCGの動画化
動画に使用した製品の図や3DCGは、カタログ用にJPCで制作したものです。カタログと動画をJPCで制作しているため、カタログで使用したデータをそのまま動画に流用しています。
3DCGについては、カタログで使用した静止画のままではなく、動きを付けて見栄えをよくするため、CG担当からモデリングデータを受け取り、映像担当が製品の動きとカメラワークを加えて動画用のCG映像に仕上げました。

編集・演出
編集は、絵コンテをもとにワンカットずつ組み立てていきました。カタログの図や提供画像、動きを付けたCGを場面ごとに使い分け、新製品の3つのメリットをテンポよく見せています。
普段制作しているショート動画のように手軽に見られるイメージではなく、重厚で高級感のある雰囲気にしたいというご要望に応えるため、動きの緩急を大切にし、BGMには重低音のあるものを選びました。効果音もポップなものは使わず、あしらいはコーポレートカラーの青をメインにしたシンプルなものだけに絞っています。
エンディング背景の合成
エンディングの背景には、ご依頼主からのご相談をもとにした演出を入れています。新製品の最大の特長はチタンを削れることで、チタンの語源が巨人(タイタン)であることから、巨人のストック画像を使って「巨人を相手にできる製品」というイメージを込めたいというご要望でした。
ただ、本編は製品の画像とCGだけで構成されているため、エンディングで突然巨人が登場すると意味が伝わりません。そこで、コピーライターと相談しながら、巨人を目立ちすぎない形で配置し、その上にコピーを重ねることで、エンディングの背景として自然に成立する見せ方にしました。
また、指定の素材が静止画だったため、巨人、地面、手前の人物をそれぞれ切り抜いてレイヤーに分けました。その間に煙や雲、火花を加えるなど細かい編集を重ね、奥行きと動きのあるエンディング背景に仕上げています。

製品PR動画の完成
完成した動画がこちらです。
尺は1分で、JPCでは構成・絵コンテの作成、カタログ用モデリングデータの3DCG動画化、編集・演出までを担当しました。撮影は行わず、カタログの図やご提供画像、CGを編集で組み合わせて仕上げています。
製品PR動画制作まとめ
今回は、京都の機械工具メーカー様の新製品PR動画の制作事例をご紹介しました。カタログ用に作成した3DCGを動画化し、重厚感のある演出で製品の強みを印象づける映像に仕上がっています。
JPCのPR動画制作サービスでは、企画・構成から編集までをワンストップで対応しています。また、JPCにはカタログやパンフレットなどの紙媒体を制作する部門もあるため、今回のように紙媒体と動画をまとめてご依頼いただくと、カタログで使用した図やCGデータをそのまま動画に活かせ、素材を一から作り直す場合と比べて費用や確認の手間を抑えられます。
製品のPR動画制作をご検討の際は、ぜひお気軽に動画制作会社のJPCへご相談ください。