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2026.06.18

展示会ポスター制作事例 – 情報量と視認性を両立したフォーマット設計 –

展示会ポスター制作事例 - 情報量と視認性を両立したフォーマット設計 -

今回は、京都のLED照明メーカー様よりご依頼いただいた、展示会ポスターの制作事例をご紹介します。

展示会のポスターは、単なる装飾ではありません。限られた時間のなかで製品の強みを来場者に伝え、商談のきっかけをつくる「営業ツール」です。とりわけ製造業やBtoB分野では、専門性の高い情報をいかに分かりやすく見せるかが問われます。詰め込みすぎれば読まれず、削りすぎれば強みが伝わらない。この情報量と見やすさのバランスこそ、展示会ポスター制作の難しさといえるでしょう。

本記事では、情報量の多い展示会ポスターを多点数・短納期で仕上げた事例をもとに、統一感と制作効率を両立させるための設計の考え方をご紹介します。複数のポスターをまとめて制作する予定のある方や、展示会の販促ツールづくりを検討されている方は、ぜひご参考ください。

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展示会ポスターデザイン制作の概要

ご依頼主 -京都のLED照明メーカー様-

今回は、京都に本社を構えるLED照明メーカー様からのご依頼です。

多様な分野に向けた照明・光源製品を幅広く展開されており、専門性の高い製品を数多く手がけておられます。

これまでにも、製品カタログやリーフレットの制作を継続してご依頼いただいており、ブランドのトーンや情報設計の方向性を共有できている点が、今回の制作でも大きな土台となりました。

ご依頼内容 – プライベート展示会用ポスター – 

ご依頼いただいたのは、自社で開催する展示会で使用するポスターの制作です。

会場では製品の横に掲出し、商談時の説明を補助しつつ、来場者が自由に閲覧できる使い方を想定していました。
サイズはB1横(1030mm×728mm)とB2縦(515mm×728mm)の2種類。案件によっては十数点を同時に制作することもあり、「短期間で、高品質に、統一感をもって仕上げる」ことが最大のテーマとなりました。

デザイン制作におけるポイント – 情報量と視認性を両立したフォーマット設計 – 

情報量の多いポスターを多点数つくるとき、いくつかの問題が起こりがちです。製品ごとに内容が異なるためデザインの方向性がばらつきやすく、テキストが増えれば紙面は読みづらくなります。点数がかさめば工数もコストも膨らみ、修正が重なればスケジュールも逼迫します。

そこで今回は、情報量と見やすさをどう両立させるかを重視しました。あわせて、多点数・短納期という条件にも無理なく対応できるよう、デザイン側であらかじめ仕組みを用意しています。その鍵となったのが、次章で詳しくご紹介するフォーマット設計です。

展示会ポスターのデザイン制作の流れ

フォーマット設計(固定要素と可変要素の切り分け)

最初に取り組んだのが、デザインフォーマットの構築です。

フォーマット設計(固定要素と可変要素の切り分け)

紙面の上下にコーポレートカラーの帯を配置し、タイトル・社名ロゴ・URLといった共通情報を固定の位置に置きました。この「固定要素」があることで、内容の異なるポスターを複数並べても、ブランドとしての統一感が崩れません。

一方で、本文のレイアウトや画像配置、情報量に応じた文字サイズは「可変要素」として柔軟に動かせるようにしています。固定と可変を最初に切り分けておくことが、統一感と柔軟性を同時に成り立たせる土台になります。

原寸レイアウトと情報設計

フォーマットが決まったら、レイアウトソフト上でB1の原寸サイズにて設計を進めます。

ご支給いただく原稿は主にPowerPoint形式。あらかじめフォーマットを共有しているため、情報が整理された状態で入稿され、制作効率が大きく向上しました。この原稿の情報を原寸の紙面へ正確に再構築しつつ、フォントや配色を統一ルールに沿って変換していきます。

あわせて、情報の階層を明確にするため、各要素のルールを定めました。見出しは大きく視認性を重視し、本文は読みやすさを優先したサイズに、キャプションは補足情報として整理する。図表は直感的な理解を促すものと位置づけます。フォント・サイズ・配色を統一し、色数を2〜3色に絞ることで、情報量が多くても視覚的なノイズを抑えられます。

原寸レイアウトと情報設計

展示会では、まず来場者に足を止めてもらうことが欠かせません。そのためテキスト中心にせず、製品写真や使用イメージ、説明図といったビジュアルを大きく配置し、視覚的な訴求力を高めています。来場者が短時間で内容を把握でき、商談へとつながる導線を生み出せるよう意識しました。

支給画像の品質調整・図版のブラッシュアップ

大判印刷では、画像の粗さがそのまま仕上がりに響きます。そのため支給画像については、解像度のチェック、リサイズ、色補正を行い、印刷品質を確保します。とくにB1サイズでは粗が目立ちやすいため、欠かせない工程です。

簡易的なラフ図として支給された図版も、線幅をそろえ、色を整理し、必要に応じてアイコンを足して情報を簡略化します。こうしたブラッシュアップを重ねることで、図版の視認性と理解度が一段と高まります。

支給画像の品質調整・図版のブラッシュアップ

展示会ポスターの完成

完成したデザインがこちらです。

展示会ポスターの完成

フォーマット設計が機能したことで、初校の段階から完成度が高く、修正は最小限にとどまりました。結果として、短納期への対応、コストの最適化、安定した品質を同時に実現しています。

複数のポスターを並べたときの統一感が向上し、情報が分かりやすく整理されたことで、商談時の説明もスムーズに。営業の現場からも「説明しやすいポスターになった」と評価をいただいています。

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情報量の多い展示会ポスターで押さえたい3つのポイント

製品情報を多く載せる展示会ポスターでは、「何を載せるか」と同じくらい、「それをどう取捨選択し、どう見せるか」が仕上がりを左右します。

ここでは、情報量の多いポスターを発注・検討する際に押さえておきたいポイントを、3つに整理してご紹介します。制作そのものはデザイン会社に任せる場合でも、この視点を持っておくと、提案を受けたときの方向性の判断がぶれません。

1. 見せたい要素に優先順位をつける

情報量が多い案件ほど、つい「載せたい情報をすべて入れる」方向に進みがちです。けれど展示会では、来場者がポスター1枚に向き合う時間はごくわずか。すべてを同じ強さで並べると、どれも印象に残らないまま通り過ぎられてしまいます。

そこで最初に決めたいのが、「このポスターで一番伝えたいことは何か」です。主役となる情報が定まれば、残りはそれを補足する内容として整理でき、紙面に強弱が生まれます。情報を削るのではなく、優先順位をつけて見せ方にメリハリをつける。これが、情報量を保ったまま伝わりやすくするための出発点になります。発注時に「最優先で伝えたいこと」を一つ挙げておくだけでも、制作会社からの提案は的を射たものになるでしょう。

2. 視覚的な要素で目を引く

会場では、来場者は多くのポスターを横目に歩いています。そのなかで足を止めてもらうには、まず視覚的に目を引くことが欠かせません。文字ばかりが続く紙面は、近づいて読む気になりにくく、遠目には素通りされがちです。

製品の写真や図は、ひと目で内容を想像させる効果的な要素です。あわせて、文字も書体の選び方や余白のとり方次第で、デザインとして視線を集める要素になります。写真や図に文字まわりのデザインを組み合わせると、紙面は遠目にも目を留めてもらいやすくなるでしょう。

まず目を引いて足を止めてもらい、興味を持った人に読み進めてもらう。この流れを意識するだけで、同じ情報量でも来場者への届き方は変わってきます。

3. 共通ルールで統一感を出す

製品ごとに何枚も制作する場合、一枚ずつ個別に仕上げていくと、並べたときに印象がばらつきます。来場者の目に映るのは、横に並んだ複数のポスターがつくる全体の印象です。統一感のなさは、それだけでブランドとしての信頼感を損ないかねません。

そこで、複数枚を作成する際は、色・レイアウト・文字組みなどに共通のルールを最初に決めておくことが効果的です。共通の型があれば、内容が違っても並べたときの一体感が保たれ、ブランドとしての見え方が引き締まります。制作枚数が多いほど、この「揃っている」という印象は強く働きます。何枚かまとめてつくる予定があるなら、発注の段階でその旨を伝えておくと、はじめから全体を見据えた設計で進められるでしょう。

展示会ポスターデザイン制作まとめ

今回は、京都のLED照明メーカー様よりご依頼いただいた、展示会ポスターの制作事例をご紹介しました。情報量が多く、多点数・短納期という条件のなかで、フォーマット設計によって統一感と制作効率を両立し、初校から完成度の高いデザインに仕上げることができました。

展示会ポスターは、限られた時間で製品の魅力を伝え、商談へとつなげる大切な営業ツールです。とくに点数が多い案件では、最初に設計の土台を固めておくことが、統一感・スピード・品質を同時に成り立たせる近道になります。

JPCでは、撮影からデザイン、印刷、加工、納品までをワンストップで対応しております。ポスター制作をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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