2026.06.05
漫画動画制作事例-YouTube広告用の縦型ショート動画-
今回は、漫画を活用した縦型ショート動画の制作事例をご紹介します。
漫画動画は、文字や説明だけでは伝わりにくい背景やストーリーを、キャラクターと物語で直感的に伝えられるのが特徴です。一方で、静止画の漫画をそのまま流すだけでは映像としての見やすさやテンポは生まれず、世界観を保ちながら動画として成立させるには映像ならではの工夫が欠かせません。
本記事では、既存の漫画コンテンツをYouTube広告用のショート動画へ展開した事例に沿って、漫画動画制作のポイントをご紹介します。「漫画動画でサービスや想いをわかりやすく伝えたい」「広告や採用に漫画動画を活用したい」とお考えのご担当者様の参考になれば幸いです。
目次
漫画動画制作の概要
まず、漫画動画制作の概要についてご紹介いたします。
ご依頼主-産業用空調機器メーカー様-
今回の案件は、産業用空調機器を手がけるメーカー様からご依頼いただきました。高精度な湿度管理が求められる分野で数多くの実績を持つ企業様です。
これまでも会社紹介動画や採用・リクルート動画など、複数の映像制作を継続してJPCにお任せいただいています。今回は採用・ブランディングの一環として、コンセプトムービー・社員インタビュー動画・YouTube広告用の縦型ショート動画の計3本をまとめて制作しました。本記事では、このうち漫画を活用した縦型ショート動画にフォーカスしてご紹介します。
ご依頼内容-既存漫画を活かしたYouTube広告用ショート動画制作-
今回ご依頼いただいたのは、自社サイトに掲載中の漫画コンテンツへユーザーを誘導するための、YouTube広告用ショート動画の制作です。
同社のサイトには、ある事業部の誕生秘話を描いたオリジナル漫画が掲載されていました。その世界観をそのまま活かしながら、物語のプロローグにあたる部分を、続きが気になる“ちょい見せ”のショート動画に落とし込みたいというご要望をいただきました。
掲載先はYouTube広告を想定し、短い尺の中で世界観と期待感を伝え、漫画本編の閲覧につなげることを目的として制作しました。なお本案件は、企画構成から編集、ナレーション収録までワンストップで対応しています。
漫画動画制作のポイント-既存漫画の世界観を保ちながら動画として成立させる-
今回は、すでにある漫画原稿を出発点に、画風や世界観を崩さずに動画化することを最優先に考えました。あわせて、静止画を動いて見える状態に整えるカット設計や、声の演出による物語の立体感づくりにも工夫を加えています。
制作で意識したポイントは以下の3点です。
- 既存漫画の画風・世界観を崩さない動画化
- 静止画を動かして見せる構成とモーション設計
- 別録りでも自然に成立させるアフレコ演出
これらの方針を軸に、短尺でも漫画の魅力が伝わり、続きが気になるショート動画に仕上げました。
漫画動画制作の流れ
既存漫画原稿の確認と構成設計
制作の出発点は、すでに社内にあった漫画原稿でした。新たに原稿を起こすコストをかけず、既存コンテンツを最大限に活用する方針のもと、物語の中から印象的なシーンを抜粋し、ショート動画としての構成を計画しました。
短尺の広告として、どこを見せどこで引きを作るかを整理し、プロローグの“ちょい見せ”として成立する流れを設計しています。
コマの拡張とグラフィック調整
次に、各カットをグラフィック作業で動画用に整えていきます。
ここでの課題は、元の漫画原稿がレイヤー構造を持たないフラットな画像データだった点です。動画用にコマを縦型へ広げたり、画角を変えたりするには、背景や余白を自然に補う必要がありました。
そこで、画像の外側を自然に描き足す生成AIの機能(アウトペインティング)を活用し、レイヤーのない原稿でも違和感なくコマを拡張。漫画の画風を維持したまま、縦型動画に適した構図へと整えました。


映像編集
カットが揃ったら映像編集に入ります。
各カットの尺を決めながら全体のテンポを整え、静止画の漫画が動いて見えるよう、視線誘導やカットの切り替えに変化を付けています。


とくにスマートフォンでの視聴が中心となる縦型のYouTube広告では、スワイプされて離脱されないテンポ感が重要です。画面展開が単調にならないよう変化を付け、最後まで見てもらえるよう間延びする箇所が出ないようバランスを取りました。
アフレコ収録
仕上げとして、登場キャラクターの声を収録します。今回はJPCが運営するナレーター手配サービス「ボイスMART」を活用し、品質を保ちながらコストを抑えた形で収録を進めました。
今回は2人のキャラクターの声を、それぞれ別の演者が別の場所で宅録(スタジオ外での録音)する形となりました。一緒に演じられないため、掛け合いのテンポや感情のやり取りをどう合わせるかが課題でした。
そこで、本番収録の前にディレクターによる仮アフレコを綿密に行い、会話のリズムを基準として共有。別々に録った音声でも、自然な掛け合いとして成立する仕上がりになりました。
漫画動画の完成
完成した動画がこちらです。
既存の漫画の世界観を保ったまま、縦型ショート動画として違和感なく動き出す仕上がりとなりました。掛け合いのある声の演出も加わり、続きが気になる“ちょい見せ”として、広告としての引きの強い動画になっています。
漫画動画はどんな場面で活用できる?
漫画動画は、親しみやすさと表現の自由度から、業種や目的を問わず幅広い場面で活用されています。ここでは、漫画動画が効果を発揮しやすい代表的な活用場面を、3つの用途に分けてご紹介します。
広告・販促で商品やサービスの魅力を伝える
商品やサービスの魅力を伝える広告・販促は、漫画動画が得意とする領域です。物語やキャラクターを通して特徴やメリットを描くことで、説明的になりすぎず、視聴者の興味を引きながら伝えられます。
とくに尺の短いショート動画にすれば、SNSやYouTube広告のフィードに自然になじみ、多くの人に届けやすくなります。すべてを見せず続きが気になる場面で引く構成にすれば、Webサイトの本編やランディングページへの誘導にもつなげられます。
採用・リクルートで働くイメージを伝える
採用やリクルートも、漫画動画と相性のよい場面です。仕事内容や社風、働く人の想いといった文字だけでは伝わりにくい要素を、キャラクターの体験を通して親しみやすく描けます。
堅くなりがちな企業説明も、漫画ならやわらかく届けられるため、求職者に身構えずに見てもらいやすいのが利点です。実際の業務や職場の雰囲気をストーリーで見せることで、入社後のイメージを持ってもらいやすくなります。
サービス紹介や会社紹介をわかりやすく伝える
仕組みや使い方の説明、会社紹介やブランディングにも漫画動画は活用できます。複雑なサービスや形のない価値も、登場人物のやり取りに置き換えることで、流れを追いながら直感的に理解してもらえます。
また、創業の経緯や理念、企業としての想いを伝えたい場面でも、物語として描くことで印象に残りやすくなります。会社の世界観をやわらかく表現できるため、ブランドへの親しみにもつながります。
漫画動画制作まとめ
今回は、産業用空調機器メーカー様よりご依頼いただいた、既存漫画を活用したYouTube広告用ショート動画の制作事例をご紹介しました。
すでにある漫画コンテンツを出発点に、画風と世界観を保ちながら縦型動画へと展開し、コマの拡張やアフレコの演出によって、短尺でも続きが気になる仕上がりに整えています。先方からも好評をいただき、シリーズ展開への期待も寄せられています。
JPCでは、漫画動画やショート動画・縦型動画をはじめ、用途や媒体に合わせた映像制作にワンストップで対応しています。漫画動画の制作・作成のご依頼や、既存コンテンツの動画化をご検討中の方は、お気軽に制作会社であるJPCまでお問い合わせください。