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宿泊施設のプロモーション動画制作事例‐高級感とインバウンドを意識した映像表現‐

宿泊施設のプロモーション動画制作事例‐高級感とインバウンドを意識した映像表現‐

今回は、宿泊施設様向けに制作したプロモーション動画の制作事例をご紹介します。

宿泊施設のプロモーション動画は、写真だけでは伝えきれない“空間の魅力”や“滞在体験の価値”を視覚的に届けるための重要なツールです。とくにインバウンド向けの場合、文化や価値観の違いから、求められる情報の魅せ方や印象づくりも国内向けとは大きく変わります。「自分がここで過ごすならどんな体験になるのか」を自然と想像できる映像表現が求められ、そのためには施設の空気感・音・光のニュアンスまで丁寧に設計することが欠かせません。

本記事では、宿泊施設プロモーション動画の制作事例をもとに、施設の魅力を最大限に引き出すためのポイントをご紹介します。

宿泊施設プロモーション動画制作の概要

まず、宿泊施設のプロモーション動画制作の概要についてご紹介いたします。

ご依頼主-大阪の宿泊施設様-

今回の案件は、大阪府にある宿泊施設を手がけるクライアント様からご依頼いただきました。

当社とのお取り引きは今回が初めてで、お問い合わせを通してご相談をいただいた案件です。宿泊施設とサウナ施設事業を新たに立ち上げるタイミングで、オープンに向けた魅力発信を強化したいという背景がありました。

ご依頼内容−Webサイト用プロモーション動画の制作−

今回ご依頼いただいたのは、宿泊施設の雰囲気やサービスの魅力を短尺で伝えるWebサイト用プロモーション動画の制作です。

Webサイトからの流入が主な集客導線であることから、サイトの第一印象となるトップページのメインビジュアルに、とくに力を入れたいと考えておられました。
“高級感”を演出したいという意図が明確で、ハイクラスホテルのMV動画をベンチマークに、「自社サイトでも動画を主役に据えたい」という強いご希望がありました。

また、インバウンド需要をふまえ、海外の訪問者にも伝わりやすい“和”の雰囲気づくりにも配慮し、視覚的にも感覚的にも魅力が伝わるプロモーション動画が求められていました。

デザイン制作におけるポイント-高級感とインバウンドを意識した映像表現-

本件では、Webサイトのメインビジュアルとしてふさわしい“高級感”のある演出と、「ここに泊まってみたい」と思わせる魅せ方を重視しました。

さらに、インバウンド視聴者にも伝わりやすいよう、宿泊施設が持つ“和の世界観”を自然に表現し、海外の方でも直感的に魅力を感じられる映像づくりをテーマに進めています。

映像制作における主なポイントは以下の通りです。

  • 高級感を感じられる映像表現の統一
    光の質感・素材感・色味など、暗くなりすぎない厳かな雰囲気を意識してトーンを整えています。短尺でありながらも、ゆったりとした動きを意識したことで、高級感と落ち着きを感じられる映像に仕上げました。
  • インバウンド視聴者にも受け入れられる“日本らしさ”の表現
    和テイストの音楽や、文字を最小限にした映像メインの構成など、海外の方でも理解しやすい形で和の魅力を表現しました。
  • 滞在体験がイメージしやすい魅せ方の整理
    施設の印象的なポイントは、質感や空気感がよりリアルに伝わるよう工夫し、全体の流れの中で“旅館で過ごす心地よさ”が伝わる構成にしています。
  • 視覚+聴覚で空間を感じられる世界観づくり
    映像の明るさや質感、光の見え方といった視覚情報に加え、サウナや暖炉などの音を取り入れることで、視覚と聴覚の両面から空間の心地よさが伝わるよう工夫しています。

高級感とインバウンドを意識した和のテイストを軸に、視覚・音・演出のすべてに工夫を凝らし、宿泊施設の魅力を最大限に引き出すプロモーション動画となりました。

宿泊施設プロモーション動画制作の流れ

ヒアリングと構成・絵コンテ作成

まずは動画の目的や表現したい世界観についてヒアリングを行い、情報整理からスタートしました。
宿泊施設の“和の空気感”をどのように伝えるか、ターゲットであるインバウンドのお客様にどのような印象を届けたいかなど、演出の方向性を明確にする工程です。

ヒアリング内容をもとに、ディレクターとコピーライターが構成案と絵コンテを制作。
同時に、動画全体の雰囲気を決める重要な要素である音楽候補も複数選定し、クライアント様にご確認いただきました。音楽のトーンは最終的な世界観を左右するため、この段階で時間をかけて方向性を固めました。

ロケハン

構成の方向性が固まった段階で撮影前のロケハンを実施。
現場はまだ工事中の部分も多く、完成イメージを想像しながら「どの空間をどのように撮影するか」を判断していく必要がありました。

また、動画内で使用する小物(湯呑み・浴衣・サウナ着など)についても、この段階で担当者様と打ち合わせを行い、映像の世界観に合わせた選定を行いました。

撮影準備・香盤表の作成

撮影に向けて細かな段取りを整えるため、香盤表(撮影スケジュール)を作成しました。本案件では「写真撮影」と「動画撮影」が同時進行で行われるため、モデルの動きや利用シーンが重ならないよう、写真班と動画班が効率よく撮影できるよう調整を行いました。

また、動きのあるショットをなめらかに表現するため、ジンバルやスライダーといった撮影機材も事前に準備。滑らかなカメラワークで、ゆったりとした世界観をより美しく見せるための環境を整えました。

撮影

撮影当日は、まず建物全体のフロアを確認し、シーンごとの撮影場所をスタッフ間で共有。少人数体制でテンポよく撮影を進めました。

映像のつながりを自然に見せるため、どのシーンも寄りと引きの2種類のカットを必ず撮影する方針で臨みました。

撮影1

奥行きを意識したアングル設定や、暖簾の動き、サウナの湯気やモデルの汗の見え方など、細部の表情にもこだわっています。

撮影2

また、最後の部屋でくつろぐシーンは、窓の外の竹のライトアップがもっとも綺麗に見える薄暗い時間帯を待って撮影。静かで心地よい空気感が感じられる印象的なカットになりました。

映像編集

編集では、当初ご希望いただいていた15秒構成をまず制作しましたが、世界観を伝えるにはテンポが早すぎる印象があったため、最終的に30秒構成に変更して制作しました。

絵コンテに沿ってシーンを丁寧につなぎ、音楽のテンポに合わせてゆったりと流れる映像へ調整。グレーディング(色調整)では、厳かな雰囲気を保ちながらも暗くなりすぎないバランスを意識し、高級感と落ち着きを感じられる映像に仕上げました。

また、施設入口のミスト演出については、撮影時の霧量だけでは理想の雰囲気に届かなかったため、編集でミストを追加。クライアント様からOKが出るまで複数回調整するなど、こだわりの強い演出となりました。

映像編集

宿泊施設プロモーション動画の完成

完成した宿泊施設プロモーション動画がこちらです。

実績紹介ページはこちら

完成した動画では、宿泊施設の持つ“高級感”と“和の世界観”が、短い尺の中で最大限に引き出されています。初見の訪問者にも直感的に魅力が伝わる、完成度の高い仕上がりとなりました。

今回の撮影は、施設の完成がギリギリだったことや、急遽撮影ボリュームが増えるといった想定外の状況もありましたが、撮影チームが臨機応変に対応したことで、問題なく撮影を完遂することができました。

クライアント様からの大きな修正もなく、納品時には「とても満足しています」とのお声をいただきました。

宿泊施設の魅力を伝えるインバウンド動画制作のコツ

宿泊施設の魅力を映像で効果的に伝えるには、単に施設紹介を行うだけでなく、「どんな体験が得られるのか」を視聴者に想像してもらえる構成・演出が欠かせません。

とくに近年増加しているインバウンド需要に対応するには、海外の視聴者にも伝わりやすい“和の世界観”の魅せ方や、滞在価値を引き出すプロモーション動画の設計が重要になります。

ここでは、宿泊施設向けプロモーション動画を制作するうえで押さえておきたいポイントを3つの視点から解説します。

1. 宿泊体験をイメージさせるストーリー設計

宿泊施設のプロモーション動画では、客室や館内設備を並べるだけでは視聴者の心に響きません。動画を通して「どんな滞在体験ができるのか」を感じてもらうためには、シーンのつながりや魅せ方にストーリー性を持たせることが不可欠です。
たとえば、以下のような一連の流れを映像で描くことで、視聴者は“自分が宿泊している感覚”を自然と想像します。

チェックイン → くつろぎ → 食事 → アクティビティ → 夜のひととき

また、施設の強み(温泉・自然環境・デザイン性・接客など)が“体験価値”として伝わるように、実際の利用シーンを多く盛り込み、視聴者が自分事として想像できる構成にすることも効果的です。

2. 海外視聴者にも伝わる映像・音・コピーの工夫

インバウンド向け動画では、言語・文化・価値観が異なる視聴者がスムーズに理解できる工夫が不可欠です。
とくにプロモーション動画では、以下のような簡潔で直感的な情報伝達が効果を発揮します。

  • 文字情報は必要最小限にし、映像と音で情緒や空間イメージを伝える
  • コピーはシンプルな英単語や短いフレーズで構成し、理解の負担を下げる
  • ナレーションは“語りすぎない”設計にし、多言語でも意味が伝わる表現を意識
  • 音楽は施設の雰囲気やブランドイメージに合うものを選択
  • カメラワークや光の使い方で、動画だけでも空気感が伝わる演出を組み込む

これらの工夫を組み合わせることで、国籍を問わず“直感的に伝わるプロモーション動画”が実現し、より多くの海外視聴者に施設の魅力を効果的に届けることができます。

3. 視聴環境にあわせた動画の最適化

インバウンド向けの宿泊施設プロモーション動画では、視聴者が “どこで・どのように” 動画を見るかを前提に設計することが欠かせません。

海外旅行者の多くはスマートフォンで動画を視聴し、音声をオフにしたまま再生するケースも多く、SNS・Webサイト・広告など、使われる場面によって求められる魅せ方が大きく変わります。

そのため、動画制作では視聴環境に合わせた最適化が重要になります。
具体的な工夫ポイントは以下の通りです。

  • 音声オフでも内容が伝わる映像設計
  • 冒頭1〜3秒で視聴者を惹きつける構成
  • スマホ視聴を想定した寄りカットの活用
  • SNS向けは短尺・テンポ重視、Webトップは世界観重視

このように、視聴環境に合わせた最適化を行うことで、インバウンド視聴者への届きやすさが大きく向上し、宿泊施設の魅力をより効果的に届けられます。

宿泊施設プロモーション動画制作まとめ

今回は、宿泊施設様からご依頼いただいた宿泊施設のプロモーション動画制作事例をご紹介しました。

ヒアリングから絵コンテ、ロケハン、撮影、編集まで一連の工程をワンストップで進行し、施設の魅力を最大限に引き出す映像づくりを行いました。

奥行きを意識したカメラワークや、宿泊体験をイメージしやすい映像、インバウンド視聴者に配慮した映像設計を工夫することで、短尺でも施設の魅力が端的かつ印象的に伝わるプロモーション動画に仕上がっています。

JPCでは、宿泊施設のプロモーション動画制作をはじめ、幅広いジャンルの映像制作が可能です。企画・撮影・編集だけでなく、SNS用ショート動画への展開や多言語翻訳・ナレーションの手配など、動画制作に必要な工程すべてをワンストップで対応しています。

「宿泊施設のブランドイメージを向上させたい」「海外のお客様にも魅力を伝えたい」などのご要望がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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