2026.08.26
インタビュー動画制作事例 – 対談形式で伝える「ものづくりの精神」-
今回は、対談形式のインタビュー動画の制作事例をご紹介します。
インタビュー動画は、話し手の言葉や表情を通じて、企業の想いや技術の背景といった、文章や写真だけでは伝わりにくい情報を届けられる手法です。とくに複数の人物が語り合う対談形式は、一方向の説明では引き出しにくい熱量や本音が生まれやすく、視聴者の共感につながりやすいのが特徴です。
本記事では、海外向けに制作した対談インタビュー動画の事例に沿って、インタビュー動画制作のポイントをご紹介します。「経営者や技術者の想いを動画で伝えたい」「対談・インタビュー形式の動画を作りたい」とお考えのご担当者様の参考になれば幸いです。
インタビュー動画制作の概要
まず、インタビュー動画制作の概要についてご紹介いたします。
ご依頼主 – 京都の大手メーカー様 –
今回の案件は、電子部品やファインセラミックス、半導体部品、切削工具など幅広い製品を開発・製造する京都の大手メーカー様からのご依頼です。
これまでも、切削工具のプロモーションをはじめ、さまざまな部署のWeb・パンフレット・動画制作を継続してご依頼いただいています。今回は他部署からのご紹介でコンペに参加し、ご発注いただきました。
ご依頼内容 – 海外向け対談インタビュー動画の制作 –
今回ご依頼いただいたのは、海外のエンジニア層に向けた企業認知の拡大を目的とした、対談形式のインタビュー動画の制作です。日本版は制作せず、英語版・中国語版のみで展開する、海外発信に特化した内容でした。映像内の英語のナレーション、ロケ撮影、編集まですべての構成をJPCで完全にワンストップでお任せいただきました。
今回は、4名の技術者と4名の匠による対談を、ロング版・ショート版あわせて複数本制作しましたが、本記事ではそのうちのロング版2本についてご紹介します。
インタビュー動画制作のポイント – 長尺でも飽きさせない演出と編集の工夫 –
今回は、1本あたり18〜20分程度と長尺の対談動画のため、対談の魅力を映像で引き立てつつ、最後まで飽きさせない見せ方にこだわりました。
制作で意識したポイントは以下の2点です。
- インサートカットの美しさを追求した演出手法
- 長尺でも飽きさせない映像編集
これらの方針を軸に、見応えと見やすさを両立した対談インタビュー動画に仕上げました。
インタビュー動画制作の流れ
ヒアリングと構成づくり
まずは対談相手となる「匠」のもとを訪ね、作業の様子を見学しながらヒアリングを行いました(ロケハン)。作り手の考え方や仕事の背景を理解しておくことが、深みのある対談づくりの土台になります。
続いて、メーカー側の技術者にもヒアリングを実施。匠と技術者、それぞれの考え方について「違うところ」「共感できそうなところ」をピックアップしながら、対談の構成を組み立てていきました。たとえば、唐紙の繊細な「重なり」と、セラミックパッケージの「積層」。扱うものは違っても、そこに通じ合う美学があります。こうした共通点を軸に、ものづくりの精神が伝わる構成を設計しました。
インサート映像と対談撮影
撮影当日は、映像には映らない位置にインタビュアーが入り、構成に沿って対談を進行します。話の流れを見ながら質問を差し込むことで、自然な対話の中から本音や熱量を引き出していきました。


あわせて、作業風景や、対談で話題に出たもののイメージなど、インサート映像も撮影します。


空間全体を捉えた引きのカットから、手元の細かな作業まで、被写体に応じて見せ方を変えながら撮影しました。


ジンバルやスライダー、手持ちカメラを使い分けることで、滑らかな動きや臨場感のあるカメラワークを織り交ぜ、対談の「静」に対して「動」のある画を生み出しています。長尺でも単調にならないよう、一つひとつのカットを丁寧に作り込みました。
映像編集
編集では、事前に作った構成を土台に置きつつ、実際の対談で生まれた内容を重視しました。話の流れによっては、構成そのものを組み替えることもあります。
匠も技術者も話すことが本業ではないため、言葉に詰まったり、話がつながりにくい箇所もあります。そうした部分は、間を細かくカットしたり、発言の順序を入れ替えたり、インサートを重ねて、内容がすっと頭に入る流れへと整えていきました。要所には補足的なモーショングラフィックスを加え、視覚的なアクセントもつけています。
編集後は、確認と修正を丁寧に繰り返しながら、完成度を高めていきました。
インタビュー動画の完成
完成した動画がこちらです。
唐紙とセラミック、それぞれのものづくりが響き合う、高級感と親しみやすさを両立した対談動画に仕上がりました。美しい実写インサートやモーショングラフィックス、動きのあるカメラワークによって、長尺でも最後まで引き込まれる映像になっています。ストーリーの内容と映像の美しさの両面で、クライアント様にもご満足いただけました。
完成した動画は、アメリカのエンジニアやBtoBのマネージャー層に向けて、SNS・Webで発信されています。
インタビュー動画を成功させるコツ
インタビュー動画は、話し手の言葉や表情から企業の想いを直接伝えられる手法です。ただし、その完成度は「うまく話せたか」よりも、話を引き出す設計と、それを整える編集で決まります。ここでは、制作時に押さえておきたいコツを3つご紹介します。
1. 「何を伝えたいか」から質問を組み立てる
インタビュー動画では、何を聞くかの設計が完成度を大きく左右します。この動画で伝えたい魅力は何かを起点に、それが自然と語られる質問を組み立てます。
質問の形に正解はありません。相手や目的に合わせて語りやすい切り口を選び、話し手が迷えば聞き方を変え、話が広がればその流れで掘り下げる。用意した質問をこなすより、反応を見ながら調整するほうが、自分の言葉で語られた説得力のある話になります。
あわせて大切なのが、会話のように自然に話せる雰囲気づくりです。身構えるより、リラックスして言葉が出てくるほうが、その人本来の想いが伝わります。
2. 言葉の詰まりや言い直しは編集で整える
経営者や技術者、職人など、動画に登場する多くの人は人前で話すことが本業ではありません。詰まったり、話が前後したりするのは自然なことで、それ自体は問題ではありません。
大切なのは、撮影後の編集で聞きやすく調整することです。不要な間をカットしてテンポを整える、話した順番を入れ替えて内容を理解しやすい流れにする、言い直した箇所に別の映像を重ねて視線を逃がすといった処理を重ねることで、素の言葉の良さを保ったまま、内容がすっと頭に入る映像になります。
3. 映像に変化をつけて長尺でも飽きさせない
尺が長い動画ほど、同じような画やテンポが続くと、視聴者は途中で離れてしまいます。とくに人物が話し続けるインタビュー動画は、単調になりやすいのが難しいところです。
そこで欠かせないのが、映像に変化をつけることです。作業風景や関連するイメージ映像を差し込む、カットの切り替えやカメラワークに動きをつける、話の区切りで見せ方を変えるなど、方法はさまざまです。通して見たときに間延びして感じる箇所に変化を加えていくことで、長尺でも最後まで飽きずに見られる映像に仕上がります。
インタビュー動画制作まとめ
今回は、海外向けに制作した対談形式のインタビュー動画の事例をご紹介しました。話し手の想いを引き出すヒアリングと進行、内容を伝わりやすく整える編集、単調さを防ぐインサート撮影を丁寧に重ね、長尺でも最後まで見応えのある動画に仕上げています。
JPCのインタビュー動画制作サービスでは、企画・構成から撮影、編集、ナレーション収録までを社内一貫体制で対応しています。ヒアリングから当日の対談進行までを一貫して担当し、自然な言葉で魅力を引き出します。事業所やオフィスでのロケ撮影から自社スタジオでの撮影まで対応し、業界・業種を問わずインタビュー動画を制作しています。インタビュー動画制作をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。