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グラフィックセクション スタッフブログ

情報誌におけるデザインとディレクション

2015年9月 1日

こんにちは!ディレクターのTAKEです。
今年は本当に暑いですね。
就職活動の学生さんも大変だと思います。

弊社でも会社説明会を行うのですが、面接やインターンで接する学生さんから、
「エディトリアルデザイナーになりたいのですがグラフィックデザイナーとの違いは何ですか?」
「好きなエディトリアルデザイナーは誰ですか?」
「アートディレクターになるには何をしたら良いですか?」
と聞かれる事が時々あります。

実はデザイナーでも意外にはっきりと答えられる人は少ないかもしれません。
そこで、今回は実際の案件を通して少しエディトリアルデザインとアートディレクションについてお話しさせて頂きたいと思います!

ご依頼受けたのは、東京の某大学様からの受験生向け情報誌でした。 過去に2回発刊されていて、今回は前回に比べてより親しみやすく、受験生が興味を持ってもらえる物を作りたいとの要望でした。

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こちらが前回までの情報誌ですが、情報量が多く、硬派なイメージですね。

情報誌を作成する上でまず捕らえなければいけない事は、

●ターゲットが誰なのか 
そのターゲットとなる層が狭まるほど、情報は濃密なものとなります。

●発信する側と受けとる側の意識バランスを考える 
発信する側の一番伝えたい事とその量。受け手に取って入り易いバランスがあります。

それを踏まえた上で、まずはページネーションとデザインコンセプトを提案しました。




●ページネーション 
情報を伝える切り口と構成を作る。

PHOTO2.jpg PHOTO3.jpg


●デザインコンセプト  
紙面の特徴(デザインコンセプト)を視覚的に決める。

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ページネーションとデザインコンセプトが決まれば、 エディトリアルデザインを考慮したサムネイルを作成します。

エディトリアルデザインとは、 読者に対し、編集上の目的意識(視線、意図)をもって、 視覚的にも内容的にも総合的な、情報伝達を図る事だと考えます。
「ページをまたがった読者の導線」まで考えた上でデザインを行い、より多くの情報を伝えていくという点が、1ページのデザインで完結するグラフィックデザインと少し違う点だと思います。




●サムネイル 
視線の動きと写真とテキストのバランスを意識する

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次に、サムネイルを元に情報誌に取り込む、具体的な材料を集めます。 材料の中で特に重要になってくるのが取材と撮影です。

今回も病院や大学という特殊な現場でのロケがありました。

取材で重要な事は、
●取材対象の立場に立つこと
●スタッフとクライアントとのイメージの共有

取材では多くの人が動く為、それを取りまとめる役割が必要となります。 それがアートディレクションと呼ばれる仕事でもあります。
デザイナー、カメラマン、スタイリストなどスタッフセレクトから、 撮影シチュエーションやロケ地の決定、撮影スケジュール作成など、様々な事柄について答えを出し、皆を一つの方向へ導いて行かなければなりません。 例えるなら映画監督のような感じです。
クライアントとスタッフの架け橋となるには、経験値とコミュニケーション能力も必要になってきます。 デザイン以外で動く事が非常に多いんです。又、現場で起こる突然のトラブルなどにも、冷静に対処しなければなりません。

今回の場合は、ロケ地が病院という事もあり業務の邪魔にならずに 短時間で撮影をしなければならない厳しい状況でしたが 皆のイメージ共有と各所のご協力もあり、 モデルとなる学生さんや職員の方々の活き活きとした表情が撮影できました。
PHOTO7.jpg

そうして集まった、材料を元に各紙面のデザインを行います。 デザインしていく際には、予め決めた編集目的に沿ったより読みやすく伝わるデザインを心がけ ブラッシュアップしていきます。

こうして完成した情報誌がこれです。

PHOTO8.jpg

学生さん目線の、清潔感と親しみのある情報誌になったと喜んで頂きました。

今回のような情報誌や雑誌など多くのスタッフが携わる案件でも、 JPCならワンストップで出来る事が情報共有や効率化の面で、 クライアントにもスタッフにも高いアドバンテージになりました。

また低迷する印刷業界ではありますが、エディトリアルデザインの考え方は媒体が変化しても必要とされると思います。 良いアートディレクションとデザインをするためにも、経験+新しい表現方法を敏感に吸収していきたいと思います!

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