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2025.05.29

ポスターのデザイン制作事例 – パッケージとリンクした店頭プロモーション

今回は、東京に本社を構える飲料メーカー様よりご依頼いただきました、期間限定商品のポスターのデザイン制作についてご紹介します。

季節やイベントなど、世の中の“旬”に合わせた新商品展開は、ユーザーの興味関心を引きやすいプロモーション手法のひとつです。特に飲食業界と相性が良く、たとえば「春のサクラフレーバー」「バレンタイン限定スイーツ」など、ユーザーの関心が高まるタイミングと新商品を重ねることで、購買意欲に直結しやすくなります。
そうした商品は、パッケージはもちろんのこと、プロモーションのための販促ツールもイベントと世界観を合わせることが大切です。通年で販売されている商品と異なる特別感やストーリー性が伝わるデザインに落とし込むことで、ユーザーのイベント気分との相乗効果購買数アップにつながります。

本記事では、飲料メーカー様からご依頼いただきました、店舗用の「ポスター制作事例」をご紹介します。
季節やイベントに合わせた販促ツールの活用を検討されている企業様や、世界観のある広告デザインで商品の魅力を高めたいと考えているマーケティングご担当者様は、ぜひ最後までご覧ください。

ポスターデザイン制作の概要

まず、新商品ポスターのデザイン制作の概要について、ご紹介いたします。

ご依頼主-東京の飲料メーカー様-

今回の案件は、東京都渋谷区に本社を構える飲料メーカー様からご依頼いただきました。この企業様は、日本全国で愛されているお茶を主力商品として、さまざまな清涼飲料水を製造・販売されています。これまでも、お茶製品やコーヒーブランドなどあらゆる販促物をご依頼いただき、店頭販促からWebサイト制作まで、多くのプロジェクトでお付き合いさせていただいております。

ご依頼内容-新商品のポスターとレールPOP制作-

今回は、新商品の店頭販促に使用するポスターレールPOPのデザイン制作をご依頼いただきました。

掲載するのは現代版「大福茶」をコンセプトとした新商品で、抹茶とお米の香ばしさに梅と昆布を掛け合わせた、振って作るパウダーイン飲料です。ペットボトルのキャップ部分に入った粉末を消費者が振ってお茶を完成させることで、手軽に作りたての味わいを楽しむことができるオリジナリティのある商品で、若者や女性をターゲットにデザインをご依頼いただきました。

デザイン制作時のポイント-パッケージとリンクした新年を感じさせるデザイン-

クライアント様からは、「大福茶」コンセプトということで、商品パッケージとリンクした新年を感じさせる華やかな印象のデザインをご希望いただきました。商品パッケージは白ベースに赤や黄色の水玉模様がデザインされている明るいデザインで、帯風の結びデザインに梅があしらわれていました。
このポップなパッケージの世界観を保ちつつ、大福茶を知らない若者や女性に向けて、和の雰囲気も感じるデザインを目指しました。

新商品ポスターおよびレールPOPのデザイン制作の流れ

この章では、ポスターとレールPOPのデザイン制作について、より詳細な流れをご紹介いたします。まずポスターデザインをご提案し、ポスターのデザインが決定した後にレールPOPへ展開いたしました。詳細をご説明します。

ポスターデザイン提案

クライアント様のご要望を踏まえて、初回のポスターデザイン提案ではレイアウトの異なる2パターンをご提示しました。

提案したデザインがこちらです。

A案は白と淡いピンク寄りの赤色を使用し、全体的に明るくやわらかいトーンに仕上げています。商品を中央に配置し、背景の和柄や梅のイラストを丸みのあるデザインにすることで、親しみやすさとめでたい新春らしさを演出しています。

B案は渋めのえんじ色で落ち着いた和の雰囲気に寄せ、直線的なデザインで洗練された印象に仕上げています。商品は角度を付けてレイアウトすることで、「振っておいしい」というコピーの動きのイメージとリンクさせました。メインのキャッチコピーや商品名を縦書きにすることで、より和風なデザインにまとめています。

2案とも、梅の花や和柄のモチーフを用いつつ、新年らしい華やかさを意識してデザインいたしました。また、「振って作る」という特長をしっかりと伝えられるように、ポスターでは「振っておいしい」とキャッチコピーを大きくあしらい、イメージイラストも作成いたしました。

素材名のアイコンもそれぞれ色を変えることで、バリエーション感をビジュアルで伝えています。また、A案は「迎春」B案は「期間限定」と左上に赤アイコンで配置することで、それぞれこの新商品の特別感を強調しています。

ポスターのデザイン制作

クライアント様に2案をご検討いただき、B案の方が採用されました。

華やかなお正月のイメージになるよう、カラーリングの変更を中心に配置の微調整を重ねていきます。

カラーバリエーションは3種類作成しました。

  • 提案した渋めの赤
  • A案で使用したピンク寄りの赤
  • 若者・女性向けを意識したビビッドピンク

メインコピーには「梅昆布」を追加したいとのご要望をいただき、コピーのバランスを変更しました。「梅」という文字を梅のデザインで囲むことで、華やかなアイキャッチ要素となりました。
商品以外の要素が多いデザインのため、優先順位を意識して、大小のメリハリをつけています。

ポスターデザインの完成とレールPOPへの展開

最終的に2つ目のカラーリングが採用されました。

完成したポスターデザインがこちらです。

ポスターのデザインを展開して、レールPOPも制作いたしました。
レールPOPとは、店舗の陳列棚のレール部分に挿入する細長いPOPのことです。

レールPOPはサイズが小さいため、ポスターよりも要素を絞り、商品名+「振って美味しい」「旨酸っぱい」というポイント訴求とイラストをレイアウトしました。

最終的に完成したポスターデザインと、展開したレールPOPがこちらです。

味わいとキャップのギミックを訴求しつつ、和風テイストの華やかなデザインに仕上げました。

新春感を意識しながらも、お正月に寄りすぎないように、フォント選びや和とPOPさのバランスを意識しながらデザインいたしました。商品が白ベースのパッケージだからこそ、背景の赤色や梅模様が引き立つデザインになったと感じます。

この広告を通じて、多くの方に商品を手に取っていただけると嬉しいです。

シーズンビジュアルで広告効果UP!イベントデザインのポイント

店舗販促やキャンペーンビジュアルでは、「春の新生活応援セール」「夏の冷たいスイーツ新登場」など、“季節感とイベント性”がユーザーの行動を後押しする大きな要素になります。今回は季節やイベントに合わせたビジュアル表現のポイントをそれぞれご紹介します。

春:新生活・お花見・イースター

春は「スタート」や「希望」をイメージさせる季節です。新入学や入社、引越しなど新たな生活が始まるタイミングでもあるため、明るくやわらかなトーンがおすすめです。
春らしいピンク色や桜のモチーフ、フレッシュ感を連想させる緑などをデザインに取り入れると、一目で春を意識したデザインと伝わります。また、イラストタッチや水彩風のぼかし加工も相性がよく、春らしいやわらかな印象を高めます。
◎配色とモチーフ
・ピンク、黄緑、白などやわらかく軽やかな色
・桜、若葉、蝶、卵(イースター)など

夏:セール・お祭り・海・氷

夏のデザインでは「涼しさ」「活気」「楽しさ」がキーワードになります。気温の上昇に対し、ビジュアルでの“清涼感”の演出は購買意欲を大きく左右します。青ベースに黄色をアクセントに使えば、夏らしいデザインになりおすすめです。そのほか、波のようなあしらいを付けて季節感をアップさせたり、セール広告では花火のような華やかさをプラスしたりすることで、他の広告との差別化につながります。
◎配色とモチーフ
・青、水色、白、レモンイエローなど爽やかな色
・波、氷、空、花火など

秋:ハロウィン・実り・お月見

秋は「実り」「あたたかさ」「落ち着き」をイメージする季節です。四季の中でも“食欲の秋”と言われるほど食に関する販促が多く、「おいしさ」「香ばしさ」「旬の恵み」を訴求する場面が多くなります。「秋が来たからあれが食べたい」というユーザー意識を購買につなげるために、広告には秋モチーフを全面に取り入れたデザインがおすすめです。
◎配色とモチーフ
・オレンジ、茶、マスタードイエロー、ワインレッド
・紅葉、お月見、かぼちゃ、焼き芋、ランタンなど

冬:クリスマス・年末年始・バレンタイン

冬は一年で最も「イベント」が集中する季節です。華やかで特別感のある演出が喜ばれる一方、ターゲットやトーンによって、静かさ・洗練さも演出の選択肢になります。例えば、クリスマスであればゴージャスな配色とキラキラとした装飾。お正月であれば、和の要素(市松模様、松竹梅など)を現代的にアレンジするのも効果的です。今回の新商品ポスターは、新春をテーマに紅白を基調として、華やかさや和の雰囲気をビジュアルに落とし込みました。
◎配色とモチーフ
・赤、緑、ゴールド、シルバー、白
・雪の結晶、プレゼント、イルミネーション、ハートなど

ポスターおよびレールPOPのデザイン制作まとめ

今回は新商品飲料のポスターレールPOPデザインについてご紹介いたしました。

新春の期間限定商品として、梅と新春をイメージした紅白デザインで、和を感じさせる華やかな印象に仕上げました。「伝えたい印象」「ターゲット」「商品パッケージ」のバランスを意識しながらデザインを進め、現代版大福茶というコンセプトの商品でありながらも、若年層にも手に取っていただきやすい世界観のポスターとレールPOPが完成いたしました。

店頭販促は1つのツールだけではなく、総合的に組み合わせることで最大の効果を発揮します。JPCでは今回のようなポスターやレールPOPだけでなく、大型ディスプレイや什器デザインなどもワンストップで対応可能です。KV(キービジュアル)を幅広く展開することで、統一した売り場が完成し、ユーザーの記憶に残るプロモーションにつながります。JPCは京都と東京に営業所があり、お見積もりは無料で承っておりますので、店頭販促ツールに関することは何でもお気軽にご相談ください。

ポスターのデザイン制作ついて詳しくは、こちらのページもご覧ください。

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