お問い合わせフォームはこちら

Web商談も対応中

施工事例集のデザイン制作事例 – 空間デザインの制作実績を紹介

今回は、大阪の空間設計・デザインを手掛ける企業様よりご依頼いただきました、施工事例集のカタログデザイン制作についてご紹介します。

企業の実績や成果物をわかりやすく“見える形”で伝えることは、多くの企業にとって大切な取り組みのひとつです。「どのような課題に対して、どのような結果を出してきたのか」を示すことは、企業への信頼次の相談につながるきっかけになります。そうした実績を発信する手段として、事例カタログは非常に効果的です。写真やコピー、デザインの工夫によって、単なる実績紹介ではなく、企業の強みやものづくりの考え方まで伝えられるツールとして活用できます。

本記事では、空間デザインを手掛ける企業様よりご依頼いただいた、施工実績をまとめたカタログ制作事例をご紹介します。実績のPR方法の見直しをご検討中の企業様や、施工実績を営業資料として形に残したいとお考えのご担当者様は、ぜひ最後までご覧ください。

カタログデザイン制作の概要

はじめに、今回の制作事例の概要をご紹介します。

ご依頼主-大阪の空間デザイン・設計企業様-

今回ご依頼いただいたのは、大阪に本社を構える空間設計や空間デザインを手掛ける企業様です。住まい・オフィス・商業施設の空間設計や、リースサービスをご提供されています。JPCではこれまで、Webサイト・ブランディングムービー・カタログ・パンフレット・チラシ・リーフレットなど、さまざまな販促物をご依頼いただいており、長年のお付き合いのある企業様です。

ご依頼内容-空間デザイン施工事例集-

今回は、クライアント様の空間デザインの実績をまとめたカタログ制作をご依頼いただきました。毎年継続してご依頼いただいているカタログで、クライアント様が1年で手掛けた施工実績の中から、特に印象的な実績や独自の空間デザインを10-20件ほどピックアップし掲載されています。Web上でも実績は公開されているのですが、お付き合いのあるお客様の手元に残るものとして、見て楽しめるカタログを毎年残しているという経緯です。形はA4横サイズで、横長写真を大きくあしらえるフォーマットで毎年制作しています。

デザイン制作時のポイント-空間を魅せるデザインと印象的な表紙-

空間デザインのクオリティをPRするカタログということで、事例写真を魅力的に見せるトリミングや、特別感のあるデザインが求められました。

また、中面は毎年大きな変更が無いため、表紙デザインにその年らしさのコンセプトを反映しており、空間デザイン会社として先進的でおしゃれな印象を与えるデザインを意識しました。

施工事例集-デザイン制作の流れ

この章では、施工事例集カタログのデザイン制作について、より詳細な流れをご紹介いたします。
支給された写真を元に表紙〜中面のデザイン・レイアウト・コピーライティングを全てJPCで担当いたしました。次節より詳細をご説明します。

コピーライティング

クライアント様より今年の掲載実績の情報をいただき、各ページのコピーを作成していきます。ヒアリングシートや施工時のコンセプトシートなどから、各事例のメインコピーやリードコピーを考えました。とくにメインコピーは読んだ時に「どんな場所で」「どんなコンセプトの空間なのか」ということが簡潔に伝わるように意識しています。また、事例ページだけでなく、カタログの冒頭/最後の見開きページに掲載するコンセプトコピーも作成し、クライアント様が大切にしている思いをまとめました。

表紙デザイン

表紙デザインは、今年は5案ほど提案し、こちらのデザインで決定しました。

トレンド感のあるブロークンレイアウト(規則性を一部崩したレイアウト)なタイポグラフィの構成となっています。

和文は縦組み、欧文は横組、文字のジャンプ率も制御するなど一定のルールを設け、リズム感やパターンの工夫から、ランダム的な印象と整った印象の両立を目指しました。

空間デザインに必要な徹底した緻密さや、可能性の広がりをグラフィカルに表現することを意識しています。白抜きのレイヤーとぼかしを入れたレイヤーが、時間的・空間的な移ろいを強調しており、クライアント様の「作って終わりではない」「価値が時間とともに熟する」というバリューを表現しています。

中面デザイン

各施工事例ページは例年のデザインを踏襲して制作を進めました。

1見開きに1事例を掲載しており、片面はメインとなる写真を大胆にトリミングし、もう片面は細部や意匠を凝らしている写真をレイアウトしていきます。

事例によって掲載する写真点数が異なるため、見開きごとにレイアウトを検討していきました。

クライアント様のこだわりのポイントでもある「空間の広がりや施工がしっかり見えること」を重視しながら、写真のトリミングも見せたい箇所が映えるように意識しています。

また、写真自体も、色味の調整や余分な映り込みの削除など細かなレタッチを加え、クライアント様と相談しながら完成に近づけていきました。

本案件はカタログの印刷までJPCで一貫して行っており、ビジュアル重視のカタログだからこそ、仕上がりの色味は特に慎重に検証しています。

デザイン制作中も仮印刷を繰り返し理想的な色味を追求し、印刷前には本機色校正を行い、イメージ通りに刷り上がるよう取り組みました。

施工事例集の完成

最終的に完成したカタログがこちらです。

クライアント様が社名を変更されてから10周年という、記念となるタイミングのカタログでもありましたので、クライアント様の新たな一面を感じさせるような印象的な表紙デザインに挑戦。多様な事例とダイナミクスな意匠を存分に見せるカタログに仕上げました。

表紙は特に気に入っていただき、クライアント様から「今までの当社の制作物にはないイメージ。言葉で言うと“breakthrough”できそうな印象。」と大変ご好評いただきました。

実績・事例集のメリット3選

実績カタログや事例集冊子は、デザインにこだわることよって、単なる実績紹介を超えた効果的なブランディングツールになります。実績・事例集がもたらすメリットを3つご紹介します。

コンセプトやストーリーまで伝えられる

写真や図面では伝わりきらない「なぜこのデザインなのか」という制作の意図やストーリーまでしっかりと落とし込めるのが事例集です。言葉や構成で丁寧に伝えることができ、制作の背景にある“コンセプト”を届けることができます。
さらに、複数の施工事例をまとめることで、企業全体の“らしさ”や“世界観”を自然に浮かび上がらせることも可能です。そのため、ただの記録集ではない、ブランド表現としての事例集づくりを意識することが大切です。

単体で効果のある営業ツールになる

事例集は、営業の手を介さずに企業印象を高められる受け身型の営業ツールです。目を通すけで印象が残り、「こういうものづくりをお願いしたい」という気持ちを引き出す力があります。さらに、事例写真だけではなく「依頼主の課題」や「設計のプロセス」などの背景情報も載せることで、読み手が自分と重ねやすくなり、共感と信頼につながるコンテンツとして、より強く働いてくれるでしょう。

インナーブランディングツールになる

事例集は外向けだけでなく、社内の共通理解やモチベーション向上にも活用できます。
たとえば以下のようなシーンでお使いいただけます。

  • 成功事例をチームで共有する場面に
  • 新人スタッフの研修やビジョン理解の補助資料に
  • 採用活動で自社の魅力を伝える資料として

「私たちは何を大切にしている会社か」「どのようなクオリティを実現しているか」が伝わる事例集は、社内のブランディングツールとしても力を発揮します。採用活動においても、目で見てわかる魅力的な実績は、ここで働きたいという意欲を高める効果が期待できます。

施工事例カタログのデザイン制作まとめ

今回は空間デザインの実績をまとめたカタログデザインについてご紹介いたしました。

クライアント様の意匠をこらした空間デザインをより魅力的に、洗練された印象でお客様へ届けるためにデザインに取り組みました。事例写真を大胆にあしらい、表紙は先進的なタイポグラフィデザインに仕上げ、1ページずつ飽きずに読み進められるカタログが完成しました。ふと手に取りたくなる印象的な表紙で、クライアント様にもご好評いただくことができました。

JPCではコピーライティングや撮影、デザイン、印刷までワンストップで対応可能で、お客様のブランディング向上に貢献いたします。BtoB、BtoCどちらも多くのカタログ制作実績がございますので、カタログ制作でご相談がございましたらなんでもお気軽にお問い合わせください。

そのほかのカタログ制作ついて詳しくは、こちらのページもご覧ください。

一覧へ戻る
TOP