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2016.11.02

【デザインの裏側】製品カタログ/建材タイル総合カタログ制作&合成について

こんにちはデザインのKOFU です。

今回は大阪の「建材」を取り扱うクライアント様の「総合カタログ」の制作について紹介します。このカタログは年1 回の発行で、現在vol.15 まで制作させていただいている全214 ページの「建材タイル総合カタログ」です。

ページネーションの作成

まず、カタログ制作のスタートは全体を①新商品 ②トレンド・スタンダード・ユニークな商品 ③日本的な商品 ④木材風の商品 ⑤別素材の商品 ⑥エコな商品 ⑦数量限定品 ⑧テクニカルガイドの全体を8 カテゴリーに分けることから始まります。

ページにレイアウトするものは、下記4 種類の素材が基本になります。

①商品の画像=商品の色柄を確認するため

shoumen.png


②商品イメージ画像=商品の質感を確認するため

image.png

③商品を使用した施工画像=商品の雰囲気(施工した感じ)を確認するため

seko.png

④商品名とスペック=サイズ、重量、価格などを知るため

この4 種類の素材が全て揃っているか確認して、全体の状態がわかるように、ページネーションを制作していきます。出来た段階でクライアント様と打合せをし、撮影や合成準備の手配を進めます。

※撮影は弊社の『ワンストップスタジオ』を使用して商品撮影やイメージ撮影を行います。(施工写真の撮影も、関東、関西を中心に全国でロケ撮影を行っています。)

page.png

ページレイアウト

次にページのレイアウトですが、掲載する全ての商品が前号と違っている訳ではありません。上記の4つの素材を前号と異なるレイアウトにしたり、画像のトリミングを変えたりしながら、商品が新鮮に見えるように工夫するのが難しい点(おもしろい点)です。全214ページ、タイルが約66種類もあるので、新しい施工画像が入ればページイメージも一気に変わるのですが、何度も登場する商品はなかなか頭を悩ませます。

新商品の施工画像を合成で制作

そしてこのカタログの最大の難所が「施工画像の合成」です。新商品はとくにデビューしたばかりなので、実際に施工した実績画像がなかなかありません。その場合、他の雰囲気の合うインテリア写真の床や壁を新商品のタイルで合成して施工画像を制作していきます。これが毎年数種類はあるのです。やはりかなりの時間を要する制作となりますので毎年新しい制作方法がないか模索しています。

今年は前にブログに書かせていただいた手法とは一部違う方法で制作してみました。

①インテリア写真の床面を切り抜きます。

gosei1.png

②その床の広さでタイルを実際に施工した時の縦横の枚数を決めて行きます。

③合成する為の1枚の大きさを決定し、周辺に目地になるグレーのラインで囲んだ画像を制作し、

その画像をパターン定義に登録します。

gosei2.png

④1枚のタイルの縦横のピクセル数から、その床に施工するであろう縦横の枚数分のピクセル数で新規画面を開きパターンの塗りつぶしを行います。

※この④が今までよりかなりのスピードアップした所です。

gosei3.png

⑤ここからは前回と同様で(おぼえている人もいないと思いますが笑)、塗りつぶした画像を切り抜きの準備をした画像にペーストし、床面のパースに合うように画像を変倍して行きます。

gosei4.png

⑥パースが整ってきたら、床に写る「光」や「影」を入れ、「写り込み」等を制作して完成です。

※他の制作方法としては、JPC新サービス、「CG MAKERS」でフルで3DCG を制作することもできます。

gosei5.png

このようないろいろな手法で作業をし、部品を全て制作してレイアウトを行って1 冊の「総合カタログ」を完成させていきます。

cata_shugo.png

 

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