2026.05.15
モーショングラフィックス動画制作事例 – イラストと現場の声で届ける商品PR映像 –
今回は、新商品のプロモーションを目的としたモーショングラフィックス動画の制作事例をご紹介します。
モーショングラフィックス動画は、抽象的な情報や専門的な内容を、イラストと文字、動きを組み合わせて直感的に伝えられる映像表現です。実物の撮影では伝わりにくい背景情報や仕組みを整理して見せたり、商材の特長を段階的に解説したりと、訴求の難しい商材ほど効果を発揮します。
本記事では、新品種の業務用水稲のプロモーション動画制作事例に沿って、モーショングラフィックス動画制作のポイントをご紹介します。
事例を通して、モーショングラフィックス動画の活かし方が伝われば幸いです。
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モーショングラフィックス動画制作の概要
まず、モーショングラフィックス動画制作の概要についてご紹介します。
ご依頼主 – 農業協同組合連合会様 –
今回の案件は、農業協同組合連合会様からご依頼いただきました。農畜産物の販売と、肥料や農薬、飼料といった生産資材の供給を幅広く手がけていらっしゃいます。
過去に関連企業様の映像制作を担当したご縁から、ご担当者様のご紹介で、本年は複数本の映像制作を継続してご依頼いただいています。
ご依頼内容 – 新品種のPR動画制作 –
今回ご依頼いただいたのは、新品種の業務用水稲をPRする動画の制作です。
新品種であるため、まずは商品の特長を業界に向けて広く認知してもらうことを目的としていました。あわせて、すでにこの新品種の栽培に取り組んでいる農家様の生の声をインタビューとして取り入れたいとのご要望もいただきました。
モーショングラフィックス動画制作のポイント – イラストとインタビューを組み合わせた構成 –
実際に取り組まれている方のインタビューを入れたいというクライアント様のご要望をもとに、モーショングラフィックスと実写インタビューを組み合わせた構成で制作を進めました。
制作で意識したポイントは以下の2点です。
- 業界背景・商品特長を直感的に伝えるイラスト・モーション設計
- 実際に新品種を栽培している方のインタビュー構成
これらを軸に、専門性の高い商材でも内容を理解しやすく、検討段階の方が導入後の姿を具体的に思い描ける動画に仕上げました。
モーショングラフィックス動画制作の流れ
ヒアリングと構成検討
まずは、動画の目的(新品種の特長の認知拡大)と活用場所(モニター放映)を前提に、伝えるべき情報を整理しました。
稲の品種は、見た目の違いだけでは特長が伝わりにくい商材です。そこで、品種の魅力や強みに加え、業務用米市場が抱える課題や、生産者と実需者を結ぶ仕組みまでを視覚的に整理して伝えられるイラストベースの構成をご提案しました。
あわせて、実際に栽培されている方のインタビュー映像を入れたいというご要望もあったため、モーショングラフィックスとインタビューを組み合わせ、新品種の魅力をわかりやすく伝えられる構成を設計しています。
また、内容を熟知したコピーライターがシナリオを作成し、ナレーションや構成の流れを言葉の面から整えました。
絵コンテ・イラスト制作
構成案をもとに絵コンテを作成し、イラストの方向性についても並行して検討。
情報の関係性が一目で伝わるよう要素の配置や見せ方を整え、関連する内容は整理して並べることで、視聴者が瞬時に内容を理解できる粒度に仕上げています。市場背景・契約栽培の仕組み・新品種の特長といった情報を、生産者と実需者を象徴するキャラクターやアイコン、グラフ表現を交えて視覚的に整理しました。


業界向けの動画であることをふまえ、オレンジとブルーを基調とした配色で、親しみやすさと信頼感のバランスを意識したトーンに仕上げました。
インサート・インタビュー撮影
実際にこの新品種の栽培に取り組んでいる生産者様への実写インタビューを行いました。導入前に感じていた課題、導入後に実感したメリット、栽培して印象に残った特徴など、検討中の方が知りたいポイントに沿った構成でお話しいただいています。
あわせて、苗の育つビニールハウスや、作業風景、収穫した米の様子など、お話の内容と連動するインサート映像も撮影しました。後の編集で柔軟に組み合わせられるよう素材を多めに確保し、視聴者が自分の状況に当てはめてイメージしやすい映像設計を意識しています。


映像編集
イラスト素材が揃った段階で、モーションの設計に入ります。文字情報とイラストの動きがナレーションと連動するタイミングを丁寧に調整し、視聴者の視線が自然に重要な箇所へ向かうよう設計。
わかりづらい内容でも置いていかれないよう、説明が密になる箇所は表示時間を多めに確保し、リズムが単調にならないよう変化のあるトランジションを織り交ぜました。

そのうえで、イラストパートから実写インタビュー・写真へと切り替わる場面で違和感が出ないよう、色味やテンポを調整しています。
ナレーション反映
本番ナレーションを反映し、各カットの尺やテロップ表示時間を最終調整。BGMや効果音の音量バランスも整え、ナレーション・実写音声がともに聞き取りやすい状態に仕上げています。
モニター放映を前提とした視聴環境でも内容が伝わるよう、テロップの可読性や全体のテンポを最終チェックしました。
モーショングラフィックス動画の完成
完成した動画がこちらです。
完成したモーショングラフィックス動画は、業界課題から新品種の特長までをイラストとモーションで段階的に整理して伝えるパートと、栽培に取り組む生産者様のリアルな声を届けるインタビューパートが自然に組み合わさり、検討中の方が参考にしやすい構成に仕上がりました。
視覚的な情報整理とインタビューパートが補完し合うことで、伝わりにくい魅力も視聴者が直感的に理解できる一本になっています。
わかりやすく伝えるモーショングラフィックス動画制作のコツ
モーショングラフィックス動画は、伝えたい情報をイラストと動きで整理できる強力な手法ですが、ただイラストに動きを付けるだけでは情報が頭に残りにくく、効果が発揮されません。
ここでは、制作時に押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
1. 1カットに情報を詰め込みすぎない
モーショングラフィックスは情報を詰め込みやすい反面、1つの画面に要素が増えすぎると視聴者の理解が追いつかなくなります。複数の情報を伝えたい場合は無理に1カットにまとめず、関連する要素は整理して並べたり、カットを分けて段階的に見せたりする設計が有効です。
伝えたい情報が多いほど、まずは「このカットで何を理解してもらうか」を1つに定めることがポイントです。情報量を絞ったうえで、文字・イラスト・モーションの役割を整理すれば、短い尺でも内容が頭に残りやすくなります。
2. ナレーションとモーションを連動させる
ナレーションが流れるタイミングとイラストの動きがずれると、視聴者は「聞く」と「見る」の両方に意識が割かれ、内容が頭に入りにくくなります。重要なキーワードが読み上げられる瞬間にイラストが動く、テロップが現れるといった連動を設計することで、情報が一致した状態で届けられます。
尺の設計段階でナレーション原稿のリズムを把握し、各カットの長さを調整しておくと、後工程での無理な詰め込みや間延びを防げます。
3. 動かす要素と止める要素のメリハリを設計する
モーショングラフィックスは「動かせる映像表現」ですが、すべての要素を均一に動かすと視聴者の視線が分散し、かえって情報が残りにくくなります。強調したいカットや要素は大きく動かし、それ以外はあえて静かに見せることで、画面にリズムが生まれ、伝えたい情報が際立ちます。
また、モーションそのものも、いきなり最大速度で動かすのではなく、加速・減速のタイミングを丁寧に設計することで、動きの印象が大きく変わります。等速で機械的に動かすより、自然な加減速を付ける方が、洗練された仕上がりに近づきます。
モーショングラフィックス動画制作まとめ
今回は、農業協同組合連合会様よりご依頼いただいた、新品種PRモーショングラフィックス動画の制作事例をご紹介しました。
特長の訴求が難しい商材を、業界背景・契約栽培の仕組み・新品種の魅力までイラストとモーションでわかりやすく整理しつつ、実際に取り組まれている方の生の声と現場映像で補うことで、検討中の方が自分の現場と重ねて考えやすい構成に仕上げています。
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