【デザインの裏側】イラスト&CGを多用したカタログのデザイン制作について
2022年9月 7日
今回は、大阪の大手ポンプメーカー様よりご依頼いただいた、
「うず巻斜流ポンプシリーズ」のカタログ制作についてご紹介します。
本シリーズは都市の水環境と生活の安全を支えるために不可欠な制御機器として、
国内外で幅広く採用され、豊富なバリエーションによる高い対応力も兼ね備えたポンプのシリーズです。
今回のカタログではそれらを踏まえ、
シリーズ全体の用途/ 機能などの概要を統括的に紹介することを主目的とし、
また、製品そのものの高い機能と品質を明確に示すことで、
その優れた便益を効果的にアピールできるよう、デザインの検討を行いました。
●表紙 + キービジュアルの制作
クライアントからの意向、ページ構成指示を元に、
まずはキービジュアルの提案も兼ねた表紙案を制作。
初期提案段階では「ポンプ＝水」イメージにはあまりとらわれず、
まずはシリーズのラインナップを強調したレイアウトや、
CG を取り入れて機械製品としての高機能感を想起させるグラフィックなどで、
ハードなテイストも織り交ぜた複数案を制作しました。
（初回提案時ラフ案）
初回提案以降、水との関連性をより強調した表現を持たせる方向となり、
CG によるキービジュアル案をベースに、
キーカラーの調整や、うず巻く水流イメージを加えるなど、
ポンプとしての「水を制御する」印象付けを具現化したビジュアルを目指して、
ブラッシュアップを重ねました。
（提案過程 ラフ案 抜粋）
●使用シーン・各シリーズページの制作
冒頭の見開きには、使用シーンを含む街と生活環境のイラストを全面にレイアウト。
様々な水環境と、ポンプの使用シーンを一枚の風景イラストに集約させ、
あらゆるニーズに対応できる高い汎用性の周知はもとより、
親しみやすいタッチと彩度の高いポップなテイストで、
「水と人とのやさしいふれあい」を経営理念に掲げる同社の、
社会に寄り添い、生活の安全/ 快適の確保に貢献する取り組みをアピールします。
具体的な各製品の紹介ページは、見やすさを重視し、
各製品画像をメインビジュアルとして大きく扱い、
事例紹介はQR コードにより動画にアクセスする手法で、シンプルな構成としています。
さらに製品ごとにキーカラーを割り当て、シリーズ同士の区別を明確にすると共に、
冒頭ページのイラスト上の各シーンや解説に使用するカラーとの連動を行うことで、
カタログ全体内に一貫性を持たせ、見やすさ/ 検索性を高めます。
（初回提案時 各シリーズページ 抜粋）
また、各ページの製品画像については、今回はフルCG で制作。
社内のCG デザイナーによる高いクオリティで、
撮影と同等のイメージ/ 質感に仕上げる事は勿論のこと、
部分的に強調された手法などで、
個々の製品特長をより際立たせた表現にすることも可能です。
●完成
カタログ全体の統一感を再検証し、水イメージの強調、色味や要素のあしらいの調整を重ねて、完成。
（納品時 各ページ）
当初の想定どおり、
イラストによる親しみやすいデザインやCG を用いた明解な図解表現などにより、
社会インフラの維持に広く貢献する本製品の「存在感・必要性」の周知は勿論のこと、
安全・快適を担保する「信頼性・高機能性」を兼ね備えた製品シリーズであることを、
統括的にアピールできるカタログに仕上げる事ができました。
●JPC なら全てのプロモーションがワンストップ
JPC には映像ディレクター、コピーライター、プログラマー、
システムエンジニア、カメラマン、グラフィックデザイナー、空間デザイナーなど
専門的なスキルを持ったスタッフが揃っているため、
あらゆるプロモーションにワンストップでお応えします。
京都・大阪・神戸はもちろん、東京営業所もございますので、
関東、首都圏のお客様もお気軽にご相談ください。
