お問い合わせフォームはこちら

Web商談も対応中

2025.08.07

ポスターデザイン制作事例 – シズル感をアピールして購買意欲を高める

ポスターデザイン制作事例 – シズル感をアピールして購買意欲を高める

今回は、東京の飲料メーカー様の販促ツール制作事例をご紹介します。

新商品がずらりと並ぶ売り場で、お客様の目に留まり、手に取ってもらうためには、「見た瞬間の魅力」が何より重要です。特に飲料のような“味覚”を売る商品にとっては、「おいしそう」と感じさせる視覚的な訴求=シズル感が、販促ツールのカギを握ります。

本記事では、飲料メーカー様よりご依頼いただいた、新商品の店頭用ポスター及びECサイト用のバナーデザイン事例をご紹介します。ポスター制作や関連した販促ツールの制作を検討されている方、飲料・食品業界の販促ツール制作をお考えの企業様の参考になれば幸いです。

ポスターデザイン制作の概要

まず、今回の販促ツールデザイン制作の概要について、ご紹介いたします。

ご依頼主-東京の飲料メーカー様-

今回の案件は、東京に本社を構える大手飲料メーカー様からご依頼いただきました。日本全国で愛されているお茶を主力商品として販売し、コーヒーや紅茶系ドリンクも展開されています。これまでJPCでは、コーヒー部門のブランドをはじめとするあらゆる販促物をご依頼いただき、店頭販促やWebサイトを制作させていただきました。

ご依頼内容-店頭販促用ポスターのデザイン制作-

ご依頼いただいたのは、全国展開に向けた新商品の店頭用ポスターの制作です。
新商品は、スイーツ感覚で楽しめるヨーグルト風味の乳酸菌飲料で、牛乳が苦手なお子様にも受け入れられやすく、おやつとしても人気を集めそうなデザート系ドリンクです。

この商品を店頭でPRするためのA3ポスターと、ECモールや自社サイト内に掲載するバナー広告のデザインをご依頼いただきました。

デザイン制作におけるポイント-購買意欲を喚起するシズル感を重視したデザイン-

店頭での販促用ポスターと、ECモールや自社サイト内で掲載するバナー広告は、どちらも購買導線に直結する重要な役割を担うため、「一目で美味しそうと感じられるビジュアル表現」「親しみを感じるトーン」「使用シーンが想起できる訴求コピー」が求められました。

特にポイントとなったのは、「シズル感」をいかに表現するかという部分です。乳酸菌飲料でありながらスイーツ的な印象を打ち出すために、スイーツ写真のようなとろける質感やミルク感、冷たさの演出など、通常の飲料とは異なる視覚表現を意識しました。

ポスターデザイン制作の流れ

ヒアリング

まずは初回打ち合わせにて、商品の特徴や展開予定、ターゲット層、商品開発の背景について丁寧にヒアリングを行いました。打ち合わせでキービジュアルの方向性を確認したうえで、以下の3つの訴求ポイントを主軸にデザイン戦略を立てました。

1.見た目にも甘く美味しそうなシズル感の演出
2.子どもにも親しみやすい柔らかなキャラクター性
3.加える牛乳の割合で楽しめる飲み方の多様性

ターゲットである子どもにも楽しんでもらえるように、単なる飲料の紹介にとどまらず、家庭での楽しみ方や感覚的なおいしさまで含めた”体験”を視覚化することが求められました。

ポスター用素材撮影

今回のポスター制作では、商品特有の質感を伝えるために、外部のフード撮影専門カメラマンと連携し、商品のビジュアルを新規に撮りおろしました。

特に肝となったのが、シズル表現の撮影ディレクションです。

飲むヨーグルトやプリンのような質感、スプーンですくったときの“ぷるん”とした食感、冷えたグラスの質感など、五感に訴える表現を多角的に提案しました。背景やライティングにもこだわり、涼しげでやさしい色味を基調に、家庭でのおやつシーンが想像できるように撮影を行いました。

〇撮影カット

撮影カット1
撮影カット2

ポスターデザインの完成

撮影した画像をポスターデザインへ反映します。

デザイン面では、タイポグラフィを目立つように配置し、店頭でも目を引くインパクトを演出しました。
ブランドの持つかわいらしさと親しみやすさをそのまま販促物にも反映することで、ブランド全体としての一貫性も担保しました。

完成したポスターデザインがこちらです。

ポスターデザインの完成

バニラ味はライトブルー、いちご風味はピンクといったように、それぞれの味わいを直感的に伝える色設計としました。

商品のカラー展開に合わせて背景色とトーンを変化させ、複数フレーバーが並んでも視覚的に違いがわかるよう工夫しています。

加えて、「牛乳と混ぜるだけでスイーツに!」という商品特性を活かし、シーン提案型のコピーを挿入しました。
家庭での使用イメージを持ちやすくすることで、購買後の体験まで見据えた訴求を意識しました。

ECバナーデザイン

ポスターをキービジュアルとして、ECサイト用のバナーデザインに展開しました。

情報量や伝える順序、フォント設計や視線誘導など、メディア特性を踏まえた細やかな調整を行いました。

ECバナーはスマートフォンでみられることが多いため、スマホでの視認性を重視し、主要訴求を短く、太く、分かりやすく配置しました。

スワイプ時にも視線を引き止められるよう、視覚的なアクセントとしてあえて「白抜き文字+影付き」などの加工を施しました。

動きのない静止バナーでも購買の興味を惹けるよう、写真のシズル感とキャッチコピーの一体感を高めています。

ECバナーデザイン

完成した店頭販促ポスターとEC用バナーは、やさしい世界観の中にもしっかりと商品特徴が伝わるビジュアルとなり、クライアントからも「シズル感がしっかり伝わっている」「売り場での目立ち方に満足している」との評価をいただきました。

ターゲットが「これは買ってみたい」と思えるようなきっかけづくりに貢献できたと感じています。

「おいしそう!」をどう作る?シズル感のある販促デザインのコツ

今回の事例のように、飲料や食品の販促において、“シズル感”は購買意欲を左右する重要な要素です。
見た瞬間に「おいしそう!」「飲んでみたい」と思わせることができれば、商品の魅力を一言説明しなくても伝えられます。
本章では、デザインを通じて、シズル感を上手く表現する工夫を3つご紹介します。

1.質感を伝える「撮影とライティング」

スプーンですくった断面、光沢感、冷えたグラスのくもりなど、“感覚に訴える”要素を意識的に写し込むことで、静止画にも躍動感が生まれます。
たとえば、あえて逆光気味のライティングで輪郭にハイライトを入れることで、飲料の“とろみ”や“みずみずしさ”を強調する演出も有効です。光を活かしたコントラストのつけ方ひとつで、商品がグッと立体的に見え、手に取りたくなる印象を作ることができます。

2.背景・色味で「温度」や「時間帯」を演出

たとえば、夏の涼しさや爽やかさを表現したいときは、ライトブルーや白を基調に、自然光を感じさせる背景が効果的です。
逆に、朝食や午後のくつろぎ時間など、温かみのあるシーンには、木目のテーブルや柔らかな布地、小物にベージュやナチュラルカラーを組み合わせると、ほっとする空気感を演出できます。

3.コピーでも“体験”を補強

「牛乳と混ぜてスイーツに!」のように、飲み方やシーンをイメージさせる言葉が加わることで、写真だけでは補いきれない“使い方の想像”が膨らみます。
また、「ランチ後のごほうびに」「外出先でもカフェ気分」などのシーン提案型コピーは、ターゲットの生活スタイルとリンクさせやすく、共感を引き出す力があります。

    視覚×言葉でシズル感を最大化することが、買いたくなるきっかけを生む近道です。
    JPCでは、こうした感覚的な魅力まで丁寧に設計し、販促効果を高めるデザインを提案しています。

    ポスターデザイン制作まとめ

    今回は飲料商品の店頭ポスターデザイン制作について、ご紹介いたしました。

    商品の楽しみ方のバリエーションをターゲットにわかりやすく伝えるために、飲料の紹介にとどまらず、家庭での楽しみ方や感覚的なおいしさまで含めた”体験”を視覚化したポスターが完成いたしました。

    私たちの役割は、商品の魅力を正しく、かつ感情に訴えかけるように伝えることです。そのために、情報の取捨選択や素材の撮影から携わり、ブランドや商品の魅力を最大限に引き出すクリエイティブを目指しました。

    JPCでは、今回のように店頭販促ツールを統一したビジュアルで制作し、広告を通じてブランドイメージと製品ストーリーを最大限に活かすお手伝いをさせていただきます。今回の店頭ポスターやバナー制作のほか、オンラインとオフラインを組み合わせたプロモーションなどもご提案可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

    ポスターのデザイン制作について詳しくは、こちらのページもご覧ください。

    ポスターデザインの完成
    一覧へ戻る
    TOP