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大学・学科チラシ制作事例 –AIを活用したイラストキービジュアル

今回は、大阪にキャンパスを構える総合大学様の学科名称変更に伴うPRチラシの制作事例をご紹介します。

大学や専門学校などの教育機関では、入学希望者に向けて情報をわかりやすく、魅力的に伝えることが重要です。なかでも学科紹介や名称変更といった情報は、受験生に「どんな学びができるのか」「将来どんな道が開けるのか」をイメージさせる大切なコミュニケーションの機会になります。

本記事では、学科名称変更プロモーションにおけるチラシデザイン制作を軸に、AI生成を活用したキービジュアル提案や複数媒体展開への流れをご紹介します。若者の心に響くキャッチーなビジュアル表現や、イラストを用いたキービジュアルづくりに興味のある方にも、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

チラシデザイン制作の概要

まず、チラシ制作の概要についてご紹介いたします。

ご依頼主-大阪の総合大学様-

ご依頼いただいたのは、大阪府にキャンパスを構える総合大学様です。9学部17学科が揃う総合大学で、少人数教育や実践教育により、社会に貢献できる人材育成を目指されています。

ご依頼内容-学科名称変更に伴うPR用チラシの制作-

今回ご依頼いただいたのは、学科チラシのデザイン制作です。2026年度より、既存の学科の名称が変更することに伴い、この変更を広く入学希望者に伝えるためのプロモーション施策をお任せいただきました。JPCではキービジュアル制作から始まり、チラシのほかにLP縦型動画の制作も一式で担当させていただきました。

また、チラシは近くに行われるオープンキャンパスなどで配布予定だったため、短期間での制作スケジュールに対応するスピード感も求められました。

デザイン制作におけるポイント-AI生成を活用したイラストキービジュアル提案

制作にあたりクライアント様が重視されたのは以下の3点です。

  • 一番の訴求ポイントである「名称変更」を明確に伝えること
  • これから受験を控える理系学生の心に響くビジュアル表現
  • 名称変更による「新しさ」「期待感」「ワクワク感」の演出

名称変更による“未来志向”や“情報技術への進化”というメッセージを、限られた制作期間の中で的確に表現するため、今回のキービジュアル制作では、キービジュアルの検討段階から AI画像生成を積極的に活用しました。クライアント様とのイメージ共有をスムーズに行うことができ、方向性の早期決定につながりました。こうしたAI活用により、従来よりも短納期でありながら、新学科の魅力を直感的に伝える高品質なビジュアルデザインを実現できました。

学科チラシのデザイン制作

キービジュアル制作

今回の案件ではキービジュアルを最初にご提案し、そのデザインを軸にチラシや特設サイト、縦型動画へと展開していく流れで制作を進行しました。

多様な方向性の中からクライアントに最適なイメージを選んでいただけるよう、AI画像生成を活用し、複数の方向性を御提案しました。人物を主体とした近未来的なデザイン、親しみやすいイラスト調、キャラクターを用いた個性的な構成など、幅広い方向性の中から選んでいただける提案を目指しました。

その中から採用されたキービジュアルがこちらです。

2色のキーカラーで、学科で学べる「電気電子」と「情報」の2つの領域を象徴的に表現。中央にはパソコンに向かう学生を配置し、その学生から生まれるデータや機械のモチーフを描くことで、「未来を切り開く人材の育成」というメッセージをビジュアル化しました。

キービジュアルが確定した後は、AI生成画像をベースに、クライアント様のご要望を反映しながらデザイナーがオリジナルイラストへとブラッシュアップしていきました。

学科で学べる内容が具体的に想起できるよう、プログラミング、ドローン技術、再生可能エネルギー、ロボティクス、電気回路設計などの要素を盛り込み、ビジュアルとして完成度を高めました。

また、A4縦チラシとWebサイト用(横長)ビジュアルの両方に対応する構成を意識し、縦横いずれのレイアウトでも自然に見えるようデザインバランスを整えています。

チラシデザイン制作

キービジュアルのイラスト制作と並行して、チラシの制作にも着手しました。

まずコピーライターがチラシに掲載する情報を整理し、構成としてまとめます。
表面にはキービジュアルを大胆に配置し、視覚的インパクトで注目を集める構成に。一方、裏面には学科の特長やカリキュラムなど、より詳細な情報を集約しました。

デザイン時もオープンキャンパスで多数の資料が並ぶ中でも手に取ってもらえるよう情報のメリハリとレイアウトの整理に配慮し、表面のカラーリングを基調に、情報の階層を明確化することで、見やすく理解しやすいチラシを心掛けました。

完成したチラシデザインがこちらです。

オレンジと青のキーカラーを裏面でも生かしながら、裏面は白ベースですっきりと見やすいデザインに。コースの違いやクライアント様の強みである就職サポートも組み込み、画像を上手く活用しながら文字量が多くても読みやすいチラシに仕上げています。

特設サイト・縦型動画への展開

チラシのデザインが固まった段階で、特設サイト縦型動画の制作へ展開しました。

先に完成していたキービジュアルを軸にすることで、媒体間での統一感を確保し、全体としてブランディング効果の高いクリエイティブに仕上げました。

チラシには特設サイトへ誘導するQRコードを掲載し、紙面で伝えきれない情報をWebサイトで補完するよう連動性を持たせました。

さらに縦型動画はSNS広告などへの展開を想定し、学科名称変更の認知拡大サイト流入促進を目的とした構成としました。

今回の案件のように、キービジュアルを起点に各媒体へシームレスに展開することで、限られた制作期間の中でも、一貫したトーンと高い訴求力を持つデザインを実現できます。

広告制作にAIを使用するメリットと注意点

プロモーションでは、時間内で様々な販促制作が必要となる一方で、撮影準備や修正対応に多くの時間を要することもあります。近年注目を集めているAI画像生成を活用すれば、こうした課題を効率的に解決し、より柔軟でスピーディな制作が可能になります。ただし、AIの特性を正しく理解し、人の手による仕上げと組み合わせることが重要です。
本章では、広告制作にAIを使用する3つのメリットと、活用時に意識したい注意点についてご紹介します。

メリット1. 複数のビジュアル提案がスピーディに

広告ビジュアルの方向性が0ベースで定まっていない場合、より多くのデザインパターンから検討されたいクライアント様が多いかと思います。そういったケースにAI画像生成を活用することで、短時間で迅速に複数のビジュアルの方向性を検討できます。AI画像生成により、最終イメージに近いデザインをご提案することで、依頼側-制作側のイメージ共有がより具体的になり、その後のフローでの修正や再提案の工数削減にも繋がります。限られた制作期間でも、より質の高いクリエイティブを短納期で実現できるのが大きな利点です。

メリット2. 撮影コストを抑えられる

人物や製品イメージカットを広告に使用する場合、従来の広告制作では、モデルのキャスティングや撮影スタジオの手配、ロケハンなど多くの工程が必要でした。AI生成を取り入れることで、これらの工程を一部またはすべて省略でき、撮影準備にかかる時間・コストを大幅に削減できます。特に商品イメージやイラスト系のビジュアルでは、表現の自由度が高く、リアル撮影では難しい演出も実現可能です。

メリット3. 人物広告のモデル使用料や万が一の差替えが不要

広告に人物を登場させることは、見る人に親近感や信頼感を与え、ブランドやメッセージをより強く印象づける効果があります。一方で、実際の人物を撮影する場合には、使用料や肖像権の管理が必要となり、想定外のタイミングで再撮影が発生することもあります。
たとえば、カタログや採用サイトで社員の方を撮影した場合、退職や部署異動などによって掲載が難しくなり、撮り直しが必要になるケースも少なくありません。AIで生成した人物や背景を使用すれば、こうした制約を受けずに柔軟な対応が可能です。モデル使用料や契約期間を気にせず、長期的に同一イメージを活用できるほか、必要に応じてAIで差し替えることで迅速にビジュアルを更新できます。

注意点:AI生成画像はそのまま使用できるとは限らない

AIが生成する画像は、著作権・倫理面の配慮が必要なほか、細かな部分での現実との乖離や違和感が発生することもあり、人の手による調整が欠かせません。
AIはあくまで“人と共に創るツール”です。効率と表現力を両立させるには、プロの技術と経験の融合が大切です。JPCでは、多数の広告制作実績とAIへの知見をもとに、広告制作を支援する専用サービス「AI/AD MAKERS」を展開しており、業界ごとに最適なAI広告をご提案いたします。

▶ AI/AD MAKERS 公式サイトはこちら

大学・学科PR用チラシデザイン制作まとめ

今回は、大阪の大学様の、学科名称変更プロモーションにおけるチラシ制作事例をご紹介しました。

キービジュアルの検討段階からAI生成を活用することで、幅広いデザイン提案を短期間で実現。高校生に刺さるインパクトのある表面と、必要な情報を整理した裏面で、手に取りたくなり学科理解が深まる効果的なチラシが完成いたしました。イラスト描き起こしや各媒体への展開もJPCでワンストップで進行し、限られたスケジュールの中で一貫性のあるプロモーションデザインを完成させることができました。

JPCでは、AIをはじめとした最新の制作技術と、経験豊富なデザインチームの連携により、チラシ・パンフレット・Web・動画までを自社一貫で対応しております。「新しい表現を取り入れながら広告をスピーディに制作したい」「複数媒体を統一感のあるデザインで展開したい」といったご要望がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

チラシのデザイン制作について詳しくは、こちらのページもご覧ください。

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