2013.09.27
フォトレタッチについて
こんにちは、デザイナーの”ハル”です。
今回僕がお話するのは、製品購入の意志決定にも大きく影響する写真のフォトレタッチについてです。
撮影した画像データを加工・修正する作業です。
明るさ・色調の調整、細かな汚れやキズ・画像に映り込んだ不要なものを消す、背景を引き延ばす、人物の肌を補正する…など様々なものがあります。
作業時間も短時間で終わるものもあれば、1日以上かけて1つの画像を加工することも珍しくありません。
今回は、大阪に本社があるレーザー顕微鏡を研究開発されているクライアント様の製品パンフレットで使用する製品イメージを例にご紹介させていただきます。
製品のイメージ(写真)を作りあげるうえで大切なのは製品の持つ世界観を表現すること。だから、自分の中で最終のイメージを考えてから、僕はディレクションからフォトレタッチまでを行います。
今回は・・・・・
製品の美しいフォルムを強調し、洗練されたイメージに仕上げること
を目指しました。
1.クライアント様とともに撮影に立ち会い、撮影ラフをもとにカメラマンに指示します。
光の入り方や、影、映り込みなど細部までこだわり撮影を進行します。
2.撮影した画像データをカメラマンから受け取り、ここからレタッチ作業開始です。
まずは、構図としてのバランスを整えるため、背景部分を引き延ばしていきます。
3.次に、全体の明るさ・色調を調整した後、製品の立体感、影を調整していきます。
最後にグラデーショントーンを加え、雰囲気を出しました。
4.レタッチを終えた画像をパンフレット表紙に配置し、ロゴ、コピーを入れて表紙が完成しました。
これで、完成です。レタッチ前とレタッチ後、微妙な差ですがこの微妙な差が人に与える印象には大きく影響するので不思議なものです。
今回はJPCの自社スタジオ『J-Studio』にて撮影を行いました。
このJPCの強みである『自社で撮影してそのまま制作』できるスピーディーな環境は、クライアント様のご要望に素早く対応できるだけでなく、制作する側にとっても大きなメリットがあります。
それは、撮影した素材が少しのフォトレタッチで最初にイメージした製品の世界観を表現するものになりうるかを、その場でフォトレタッチからレイアウトまで行い確認できるので、クオリティの高い撮影と制作が可能になるからです。レンタルスタジオなどで撮影した素材の場合はそうはいきません。最悪の場合、再撮影になって費用が2倍かかることもあります。
クライアント様の大切な製品を表現するということはとっても責任重大なことなので、この環境は非常に制作側の僕にとっても助かっています。
それでは、なかなか普段見ることのない写真の加工工程の紹介おわり~
ということで、ハルからは以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。