2025.04.10
製品カタログ制作事例-目を惹く印象的なデザイン

今回は、福岡に本社を構える特殊空調機器メーカー様よりご依頼いただきました、製品カタログのデザイン制作についてご紹介します。
製品カタログは、内容が専門的になるほど「業界の限られた人だけに届くものだから、デザインはいつも通りでいい」とされるケースがあります。しかし、専門的だからこそ、デザインで競合との差を付けるチャンスにもなり得ます。手に取ってみたいと思う、そんな第一印象を左右するのはデザインです。製品の魅力をお客様へ伝える架け橋として、特に表紙は力を入れたい重要な部分といえます。
この記事では、工場で使用される新製品のカタログ制作の事例をご紹介します。新製品PR施策をお考えの企業様や、製品カタログ制作をご検討中の企業様の参考になれば幸いです。
目次
製品カタログのデザイン制作事例の概要
はじめに、今回の制作事例の概要をご紹介します。
ご依頼主 – 福岡の特殊空調機器メーカー様 –
今回ご依頼いただいたのは、福岡に本社を構える特殊空調機器メーカー様です。空気環境創出に関するお悩みを解決する製品・ソリューションの開発、設計、製造、設置・施工、そしてメンテナンスや交換といったアフターサービスに至るまで、一気通貫で手がけておられます。以前よりJPCとお付き合いのあった担当者様よりお声がけいただいたことで、クライアント様との案件につながりました。
ご依頼内容 – 空調設備の新製品カタログ –
今回は、新製品PR用のカタログ制作をご依頼いただきました。担当者様が過去にJPCで制作した広告デザインを気に入ってくださり、同じデザイナーを指名してお声がけいただきました。
カタログは全16ページ構成で、掲載する新製品は工場内の空気を乾燥させる空調装置です。主にリチウムイオン電池の製造現場で使用され、ターゲットもリチウムイオン電池を製造されている企業様がメインでした。 工業製品のカタログではありますが、印象に残る洗練されたデザインによって競合との差別化を図り、新しいものを発信することで業界を盛り上げたいという熱い想いを持ってご依頼いただきました。
デザインのポイント – 目を惹く表紙で他社と差別化 –
デザインのポイントとしては、製品をカッコよく、印象的に見せることでした。
特に表紙は製品のカッコよさを引き立てるような、工業製品のカタログの中で特に印象に残るデザインを目指しました。そのため、デザインはもちろん、撮影にもこだわり、完成のクオリティを高められるよう注力いたしました。
製品カタログのデザイン制作の流れ
製品の制作過程について、実際の流れに沿ってご紹介します。まずはクライアント様のご要望をお聞きして、コピーライターが構成を組み立てました。デザインでは表紙に使用する製品写真の撮影も一式でお任せいただきました。次節より、詳しくお伝えします。
方向性のヒアリングとページネーション作成
今回制作する製品カタログは専門性の高い内容のため、初回の打ち合わせにて、業界知識や使用される現場、製品の特性などさまざまなお話を聞かせていただきました。
PRする新製品は主にリチウムイオン電池の製造工場で使用される、空間を乾燥させる装置(ドライルームやドライブース) で、独自開発の技術を搭載した省エネルギー設計の装置でした。
ヒアリングではデザインテイストのご希望もお伺いしました。まず表紙については、競合との差別化を図ることを目指し、製品をかっこよく撮影し、ダイナミックに使用したいとのご要望がありました。また、中面に掲載する説明テキストやイラストは、専門的で複雑だからこそすっきりとしたデザインに仕上げたいとのご希望でした。
打ち合わせで掲載内容とデザインの方向性をすり合わせた後、コピーライターがページネーションやコピーの企画を行いました。生産環境をトータルに提供できることや、設計から製造、メンテナンスまでワンストップで対応されていることが伝わるようにまとめました。製品ごとにボリュームが異なる原稿を、統一したレイアウトで見せられるよう意識しています。
掲載内容が固まったらデザインに取り掛かりました。
福岡での製品撮影
表紙やトビラ(章区切に挟む見出しページ)など、イメージで訴求する箇所を優先的にデザインしながら、並行して撮影する内容を決めていきます。
撮影では、どのように製品をかっこよく見せるか、製品のしくみなどを分かりやすく訴求できるかの2点を意識しました。
ロケ撮影当日は、福岡本社と工場を取材させていただき、製品を現場で実際に拝見することで製品理解を深め、社員様の製品に対する熱意や品質管理に対する姿勢などを強く実感することができました。
特に表紙に使用する製品画像はライティングなどにもこだわり、見栄えよくカッコよく見せられるよう試行錯誤しました。また、当日は現場の雰囲気を伝えられるような社員様の作業風景も撮影いたしました。
製品カタログデザインの完成
撮影した画像を表紙デザインへ反映します。

実際の製品のスケール感が伝わるように見上げたアングルで撮影し、ダイナミックにタイトルを配置してインパクトのある表紙に仕上げています。
表紙を開いた先の中面では対照的に、余白を生かした白基調の整然としたデザインにしました。レイアウトを統一するページと、背景に大胆に写真をあしらうページがあることで、全体を通して飽きにくいカタログとなっています。


中面は文字だらけの印象にならないよう、イラストや写真をバランスよく使用しました。
表紙とのメリハリをつけ、淡い色彩をベースにイラストも細めの線を採用し、全体的に読みやすいデザインを意識しています。
完成した製品カタログがこちらです。

初見で興味を持ってカタログを手に取っていただくことを目的に、表紙に製品を大きく使用し、見た方に興味を持ってもらえるようデザインしました。特に表紙は、工場に撮影に伺った際、迫力のある大きさの製品に感じた感動を表現できたと思います。
カタログのデザイン制作でお客様に満足いただける理由
JPCでは年間を通して多くのカタログ制作をご依頼いただいています。JPCがカタログ制作で満足いただける理由をご紹介します。
デザイナーが撮影ディレクションを担当
JPCでは、カタログやパンフレットのデザイン制作で撮影が必要となる際、デザインを担当しているデザイナーが撮影のディレクションまで対応させていただくことが多くあります。グラフィックデザインのみでなく、撮影の知識も豊富に持った経験豊富なデザイナーが多数在籍しており、カタログなどのデザインに合う素材が撮れるよう、日々スキル向上に努めております。
お客様のご要望をデザインで表現できる
広告を依頼いただくときに「伝えたい情報」と「伝えたいイメージ」のギャップに悩まれる企業様も多くいらっしゃいます。そのお悩みを解決するのが、デザインの仕事です。お客様がイメージされていることや実現したいことを、デザインとして表現し、製品やサービスの魅力を引き出すお手伝いをいたします。
カタログ・動画・Webあらゆるジャンルの専門スタッフが在籍
今回のように新製品をプロモーションするときに必要となる販促物はカタログだけにとどまらず、動画・Webなど多岐にわたります。JPCでは、グラフィックデザイナーに加え、動画制作やWeb制作の専門スタッフも多数在籍しておりますので、あらゆる販促物をまとめてお任せいただけます。同じ社内にてワンストップにお任せいただけるため各制作物の内容共有もスムーズで、納品までスピーディーに対応可能です。
製品カタログデザイン制作のまとめ
今回は、空調設備の新製品カタログデザインの制作事例についてご紹介いたしました。
専門的な製品に初見で興味を持っていただけるよう、表紙はインパクトのあるカッコいいデザインに振り切り、他製品との差別化を図りました。中面は余白を活かしたデザインで、写真やイラストを用いて見やすいカタログに仕上げました。
JPCではカタログのページネーションからコピーライティング、掲載する製品の撮影、デザイン、印刷までワンストップでお任せいただけます。ぜひお気軽にご相談ください。
詳しくは、商品・製品紹介カタログのページもご覧ください。
商品・製品紹介カタログ 詳細ページ
