2019.07.01
【デザインの裏側】観光マップのカタログデザイン制作と多言語展開について
今回は、訪日観光関連事業を展開している企業様からご依頼いただいた、外国人観光客を対象とした観光マップの多言語展開についてご紹介させていただきます。
(インバウンド向けのカタログ制作は年々増加していますね。)
海外から訪れる観光客に向けて、わかりやすく伝わりやすい観光マップを目指して制作しました。
■マップのサイズ・折り方について
今回は観光マップということで、A2サイズの紙を「ミウラ折り」にしています。
「ミウラ折り」というのは地図や地形図でよく使用される折り方です。
一瞬で開くことができ、大きな紙もコンパクトに畳めるので、荷物が多い旅行者にも扱いやすいマップになります。
■日本語版カタログデザインの制作
マップのサイズや構成の決定後、デザイン制作を進めていくのですが、まずは日本語版を作成し、基本フォーマットをつくります。
今回は日本語版の発行はしませんが、日本語版をもとに多言語展開するので、
文字や表現におかしな部分はないかをしっかりチェックしていきます。
デザインに関しても、言語によって文字数が変わることを想定して余白のあるデザインにしています。特に英訳の場合は文字数が増えることが多いので、少しゆとりを持って文字組をしていきます。
■多言語への展開
日本語版をもとに、多言語に展開していきます。
今回は英語・フランス語・韓国語・中国語(繁体字・簡体字)の5ヶ国語の展開になります。
上記の通り、言語によって文章の長さは大きく変わってきますので、なるべくもとのデザインから変わらないように、文字を詰めたり大きさを変えたりして文字組をしていきます。
また、固有名詞などは、表記が統一されているかなども展開しながらクライアント様と密にやり取りを重ねて細かくチェックしていきます。
観光マップということで、施設の電話番号や住所が多数掲載されているので、展開していくうちに誤った情報にならないようにチェックは何度も行いました。
こうして出来上がったデザインがこちらです。
5ヶ国語という様々な言語に展開しましたが、大きくレイアウトを変更することもなく、それぞれすっきりとしたデザインに落とし込むことができました。
今回のようなインバウンド向けの販促ツールの制作や、企業カタログなどの印刷物以外にも、JPCではWEBの多言語化も承っております。
詳しくは「多言語サイト制作」ページをご覧ください。
京都、大阪、神戸のお客様はもちろん、東京営業所もございますので、首都圏のお客様もお気軽にご相談ください。