2013.11.29
撮影いろいろ—-スタジオのおはなし
こんにちは!NISHI-YANですっ!
ボクは通販カタログの撮影ディレクターを担当させていただいてます。
ひとことで撮影といってもいろいろあって、商品カタログの場合でも
①商品撮影…販売する商品を撮影
②モデル撮影…モデルを使い、商品を実際に使用しているシーンを撮影
の2種類があります。
さらに、同じ商品撮影でも、①-1「商品だけを撮影する場合」と、①-2「商品の世界観を表現するために小道具を並べるなど演出を加える場合」では撮影方法がまったく異なってきます。なのでどういう撮影をするのかを、事前にしっかりと打ち合わせしておくことが大切です。
モデル撮影でも同じで、たとえば商品が衣料品だと、②-1「モデルが商品を着用した姿だけを撮影する場合」と、②-2「街中や家の中など、着用シーンに合わせてイメージを演出する場合」があります。(細かくいえば、イメージを演出する場合に最近では CG合成を使う手法も増えていますね。)
雑誌や通販カタログの撮影は、これらの手法を組み合わせて、誌面を構成していきます。
ふつう撮影は、屋外でのロケ撮影をのぞけばほとんどすべてが、専用の「撮影スタジオ」で撮影されているんです。(もちろん例外もありますが…)
ということで、今回は、そんな「撮影スタジオ」のおはなし。
上の写真は、いわゆる「撮影スタジオ」。照明機材をはじめ撮影に必要なあらゆる装備を備えた、専用の部屋です。上の分類でいうとモデルや商品だけを撮影する「①-1」や「②-1」はもちろん、 CG合成用の撮影も行いますし、場合によっては「①-2」「②-2」のようなイメージ撮影にも使えます。なにしろ専用の施設なので、商品をいちばんキレイに撮りたいなら、やっぱり撮影スタジオにかなう場所はありません。
また、スタジオにも下の写真のような、ふつうの住宅のような内装が施されているスタジオもたくさんあるんです。
「ロケーションスタジオ」「ハウススタジオ」「インテリアスタジオ」などさまざまな呼び名がありますが、これらもほとんどが撮影用に設計されています。先の分類でいえば「①-2」や「②-2」などの、イメージ寄りの撮影に向いたスタジオです。
この種類のスタジオは、最初から撮影専用として設計されたものもあれば、住宅を改造したもの、もともとは工場や倉庫だった場所を利用したものなど、ひとつとして同じ場所が存在しないことが大きな特徴で、京都・大阪・兵庫をはじめ全国にたくさんあります。おそらく、先にご紹介した「撮影専用スタジオ」よりも多いでしょう。
立地場所もさまざまで、緑豊かな山の中や海辺に建っていたり、そうかと思えば都会のマンションの一室をスタジオとして改装していたり。撮影したいテーマや季節にあわせて、自由な選択ができるのも特徴でしょう。
ただ、撮影テーマによっては、こういう専用スタジオではどうしても撮れない場合もあるんですね。たとえば名所旧跡のように、「そこにしかない場所」で撮りたい場合。それはなにもスカイツリーや大阪城のような大きな場所でなくても、たとえば「カラオケボックス」や「水族館」「ボーリング場」などのような施設での撮影などは、やはりスタジオでは無理ですよね。そのときは「ロケ撮影」となります。
同様に、ちょっとおしゃれなカフェや雑貨屋さんの片隅をお借りしてロケ撮影するときもあります。カタログとして誌面にあがってしまえば、どこで撮影したものなのかは多くの読者には気付かれないかと思いますが、制作スタッフ側としては、「スタジオ撮影」と「ロケ撮影」では事前の準備段階から大きな違いがあったりします。どういう写真が撮りたいか、完成図をつねにイメージしながら、そこに向かって適切な準備作業を行うことが、撮影ディレクションのもっとも大きな仕事となるのです。
もちろんJPCにも、J-Studioというスタジオがあります。商品撮影からモデル撮影、動画撮影まで、いろんなシチュエーションに対応できるスタジオなんですが、ウワサでは来春、もっと大きな専用スタジオビルができるって…!?
ボクたちスタッフも今からとてもワクワクしているんですが、詳細が決まり次第JPCサイトにも掲載されますので、どうぞお楽しみに!
では!NISHI-YANでした!