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コンセプトムービーとは?動画制作事例や作り方のポイントを徹底解説

コンセプトムービーとは?動画制作事例や作り方のポイントを徹底解説

企業やブランドの世界観・価値観を伝えるために、動画(コンセプトムービー)を活用する事例が増えています。

大手企業がリブランディングの一環として制作したり、スタートアップ企業が自社のミッションを伝えるために活用したり、その活用方法はさまざまです。

しかし広告的な動画と比べると、コンセプトムービーを制作することは簡単ではありません。商品やサービス・企業の強みについて明確に訴求するわけではないため、構成や表現方法に悩むこともあるでしょう。

本記事では、コンセプトムービーの制作で意識すべきポイントについて解説します。活用シーンや制作事例も紹介します。企業のマーケティング担当の方や、採用動画の企画を検討している人事・採用担当の方に役立つコラムになっていますので、ぜひ最後までお読みください。

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コンセプトムービーとは

コンセプトムービーとは、ブランドや商品・サービスの「コンセプト」や「メッセージ」を視覚的・直感的に伝えるための映像です。具体的な機能やスペックではなく、世界観・価値観などの情緒的な価値を訴求するために制作します。

世界観を表現する動画というと「ブランディング動画」を思い浮かべる方もいるでしょう。しかし、コンセプトムービーとブランディング動画は最終的な目的が異なります。

ブランディング動画は、あくまでもブランディング(ブランドの価値を高めること)が目的です。一方でコンセプトムービーは、最終的には視聴者の行動を促す(購買・応募など)、つまりプロモーションが目的といえます。

「一般的な商品紹介動画」「ブランディング動画」「コンセプトムービー」の違いについて、技術が強みの製造メーカーを例に見てみましょう。

動画のタイプ主な目的表現の例
一般的な会社紹介動画会社全体の概要を機能的に伝える社内風景・設備・作業の様子を動画で紹介。
「創業から50年、精密金型の設計~製造まで一貫対応」など、会社のスペックを伝える。
ブランディング動画ブランドイメージの構築企業の姿勢や文化を紹介。
職人の手元や製造工程を撮影し、技術に妥協しない企業文化であることを訴求する。
コンセプトムービー情緒的に共感を得て、行動を促す (依頼・採用など)自社の技術が社会の中で活躍するシーンを起点に情緒的な価値を紹介し、依頼獲得へつなげる。
たとえば医療現場向けの技術なら「この部品が命を守る」など、ストーリー形式で訴求する。

コンセプトムービーを制作するメリット

コンセプトムービーを制作するメリットとしては、次の4点が挙げられます。

コンセプトムービーを制作するメリット
  • 他社との差別化
  • 抽象的なメッセージを伝えやすい
  • 顧客の共感を得やすい
  • 複数媒体での活用が容易

これらに魅力を感じる場合は、ぜひコンセプトムービーの活用を検討してみてください。それぞれ詳しく紹介します。

他社と差別化しやすい

製品スペックや価格で差別化できないとしても、「どんな想いで作った製品なのか」「社会にどう貢献したいのか」といったコンセプトで独自性をアピールすることは可能です。

スペック・価格が同じ、もしくは多少劣っていたとしても、コンセプトに共感できるほうを選ぶ人は少なくありません。これはコンセプトムービーで情緒的な価値を訴求する最大のメリットといえます。

抽象的なメッセージを伝えやすい

情緒的な価値を伝えれば、自社を選んでもらえる可能性は高まります。ただ、情緒的な価値には具体的な形がないため、簡単に伝えることはできません。

そこで効果を発揮するのが動画です。映像や音声を活用すれば、抽象的なメッセージでも視覚的・直感的に伝えられます。

顧客の共感を得やすい

現在はさまざまな商品・サービスが溢れ、顧客にはさまざまな選択肢があります。このような状況で自社を選んでもらうために重要なのが「共感」です。

価格やスペックに差がない場合、顧客は「もっとも共感できる企業」を選ぶ傾向にあります。『共感マーケティング』という言葉が生まれるほど、現代マーケティングでは共感が重視されているのです。

共感マーケティング

感情に訴えかけて共感を得ることで、顧客と長期的な関係を築くマーケティング手法。コンセプトムービーと同じく、情緒的な価値が重視される。

そして、ストーリーや感情に訴える演出をするコンセプトムービーは、視聴者から共感してもらいやすいことが特徴です。共感マーケティングにはさまざまな手法がありますが、コンセプトムービーはその代表的な手法です。

複数媒体に横展開しやすい

複数媒体に横展開しやすい

完成したコンセプトムービーは、企業サイト・採用ページ・SNS・展示会・動画広告などさまざまな場面で活用できます。

さまざまな媒体で一貫性のあるメッセージを届けやすいため、効率的なPR手法だといえるでしょう。

コンセプトムービーの活用シーン

ここまで紹介したポイントをふまえると、コンセプトムービーは次の3つのシーンで活用するといいでしょう。

  • プロモーション
  • 採用活動
  • IR

それぞれの活用方法について解説します。

プロモーション

商品・サービスのプロモーション動画というと、機能や価格について訴求したくなるかもしれません。

しかし機能的価値ではなく、「どんな人のために、どんな想いが込められた商品・サービスなのか」といったコンセプトを伝えれば、差別化をしつつ顧客の共感を引き出せます。

また、ストーリー性のあるコンセプトムービーはSNSなどでも拡散されやすく、マーケティング効果やブランド認知を拡大する効果も期待できるでしょう。

採用活動

採用活動においても、コンセプトムービーは役立ちます。

採用動画では業務内容や福利厚生、給与体系など、会社のスペックを紹介することも大切です。さらに、「どんな理念を持った会社なのか」「どんな情熱を持った人が働いているのか」といったコンセプトに軸を置いた採用動画を作れば、エンゲージメントの高い求職者からの応募を集めつつ、入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。

エンゲージメント

採用活動においては「企業と深く結びつく」「企業のことを深く信頼する」など、企業との関係性が強いという意味で用いられる。

IR

IRムービーでは、財務情報・経営計画などを端的に伝えることと同じくらい、企業のビジョンや中長期戦略に情緒的な価値を感じてもらうことも重要です。たとえば社会課題に対する姿勢をコンセプトムービーで訴求することで、自社を応援してくれる投資家を呼び込むことも可能でしょう。

とくに長期的な投資を求める場合、コンセプトムービーを活用し、共感を集めることを意識してみてください。

コンセプトムービー制作で意識すべき4つのポイント

さて、効果的なコンセプトムービーを制作するために意識すべきポイントとしては、次の4点が挙げられます。

  1. 目的を決める
  2. ターゲットを決める
  3. 実写映像を活用する
  4. 伝えたいコンセプトを明確にする

それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

1.目的を決める

どのようなコンセプトムービーにするのか決めるために、まずは動画の目的を明確にしましょう。

たとえば採用活動が目的の場合、「この会社で働きたい」と思ってもらえるような共感を生むストーリー、企業文化の魅力を重視した構成にする必要があります。さらに目的を細分化すると、次のような構成案が考えられるでしょう。

目的コンセプトの例
応募者数を増やしたい場合会社に入る意義を訴求するため、どんな社会課題を解決しようとしている会社なのか伝わるコンセプトにする
新入社員のミスマッチを防ぎたい場合 (離職率を下げたい場合)既存社員と一緒に働きやすい人材を集めるため、どのような価値観を持った社員が働いているのかにフォーカスする

目的によって訴求する方向性が変わるため、ぜひ深掘りして考えてみてください。

2.ターゲットを決める

次に重要なのが、“コンセプトムービーを誰に見てもらうのか”。いわゆるターゲットを明確にすることです。

たとえば採用目的のコンセプトムービーだとしても、ターゲットが新卒者(学生)なのか、中途採用者なのかによって、共感を呼ぶ構成は異なります。もし新卒者がターゲットなら、新卒採用から数年経って活躍している20代の社員にフォーカスしたコンセプトムービーにすると、より共感してもらいやすいでしょう。40代のベテラン社員にフォーカスしても、新卒者は自分に重ねて動画を見ることができません。

また、ショート動画のテンポに慣れた若年層がターゲットなら、少しテンポの早い演出が適しています。一方、壮年期のビジネスパーソンがターゲットなら、信頼感を演出するためゆっくりとしたテンポにすべきでしょう。

効果的な構成を考えるためにも、目的とあわせてターゲットをしっかり決めておくことが重要です。

3.実写映像を活用する

コンセプトムービーでは共感を呼ぶことが大切であるため、非現実感の出てしまうアニメーションよりは、リアルな空気感を伝えられる実写映像の活用が効果的です。

とくに製造現場の臨場感や、働く人の真剣な表情、製品に込めた想いなどは、実写だからこそ説得力が生まれます。

顧客が製品・サービスを利用する場面をイメージしたコンセプトムービーにする場合も、モデルを起用して実写映像を撮影するといいでしょう。

さらにコンセプトを表現するために、必要に応じてグラフィックを活用することも有効です。

4.伝えたいコンセプトを明確にする

伝えたいコンセプトが複数あるとしても、動画に含めるメッセージは一つにすることが重要です。

「せっかく動画を作るのだから、あれもこれも伝えたい」と思うのも自然ですが、数分のコンセプトムービーに情報を詰め込むと、結果として何も伝わらない動画になってしまいます。

もし訴求したいコンセプトが複数ある場合は、それぞれ1本ずつ動画を制作するのがコツです。

コンセプトムービーの料金相場

コンセプトムービーの制作費用は、次のような要素で変動します。

  • 企画・シナリオ作成
  • キャスティング
  • 撮影(ロケ/スタジオ)
  • 編集
  • BGM・効果音
  • ナレーション

これらをすべて委託する場合、料金相場は50万円〜70万円程度です。ドローン撮影など、特別な撮影が必要な場合、80万円以上になるケースもあります。

コンセプトムービーの料金相場

企画やシナリオ作成などは自社で対応可能だと考えがちですが、コンセプトムービーの構成作成は簡単ではありません。ハイクオリティな動画にするためにも、上記工程のすべてを任せられる映像制作会社に頼ることをおすすめします。

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コンセプトムービーの作り方

それではコンセプトムービーを作る流れについても見ていきましょう。

  1. コンセプト立案・企画作成
  2. 絵コンテ・シナリオ作成
  3. 撮影
  4. 編集
  5. ナレーション収録

それぞれのステップごと、詳しく紹介します。

1.コンセプト立案・企画作成

まずは動画の目的・ターゲットを決め、コンセプトを立案します。

あわせて掲載媒体や動画の長さ(尺)、予算、制作スケジュールなどを決め、企画書にまとめていきましょう。

関連記事:動画制作を成功させる企画書の作り方を解説!【テンプレート付】

2.絵コンテ・シナリオ作成

企画書に必要な情報をまとめたら、絵コンテ(シナリオ)を作成します。

絵コンテとは動画の「シーン」と「各シーンのナレーション」を可視化したものです。どのようなコンセプトムービーを制作するのか、社内はもちろん映像制作会社とも認識を共有するために使用します。

絵コンテ・シナリオ作成

この後の工程は絵コンテをもとに進めるため、修正したいポイントがある場合は遠慮せずに伝えることが重要です。

3.撮影

絵コンテで映像イメージが固まったら、撮影工程に移ります。なお、撮影工程の前にはロケハンや撮影機材の確保、モデルのキャスティングなどが必要なため、準備に2週間程度かかることは想定しておきましょう。

また、撮り直しを防ぐためにも発注側の責任者は撮影に同席し、撮影した素材をその場で確認するといいでしょう。

4.編集

撮影が終わったら、編集工程へ進みます。編集にかかる期間は2週間程度です。

なお、編集作業は映像制作会社に一任できるため、発注元としての作業はありません。

5.ナレーション収録

映像が完成したら、ナレーション収録へ進みます。動画編集期間中に、起用するナレーターを決めておくとスムーズに制作を進められます。

ゼロからナレーターを探すことは大変なため、映像制作会社に紹介してもらうか、ナレーターキャスティングサービスを利用するのがおすすめです。

ナレーターキャスティングサービスについては、ボイスマートも参考にしてください。

コンセプトムービーの制作事例

それでは最後に、JPCが制作したコンセプトムービーの事例を3つ紹介します。

  • 宿泊施設のコンセプトムービー
  • 会社紹介用のコンセプトムービー
  • 採用目的のコンセプトムービー

宿泊施設のコンセプトムービー

こちらは宿泊施設のコンセプトを伝える動画です。

海外からのお客様に向けて、「和を感じるリッチな内装」「おもてなしの心」などが伝わるようなカットを中心に使用し、30秒という短い時間でもコンセプトが伝わるように制作しました。

モデルの手配から構成・撮影・編集まで、JPCがワンストップで対応しています。

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会社紹介用のコンセプトムービー

こちらはオフィス家具・文具の総合メーカーのコンセプトを紹介する動画です。

主力製品の製造工程を紹介しつつ、会社の理念・コンセプトも伝える内容とすることで、会社の魅力が伝わるよう意識しました。

会社の過去・現在・未来を時系列的に表す動画にしたいとの要望をもとに、各パートでイラストのテイストを変え、抑揚あるBGMを選ぶなど、素材選びにこだわった点がポイントです。

歴史が長い同社ならではのコンセプトムービーとして、ショールームで放映いただいています。

制作実績ページはこちら

採用目的のコンセプトムービー

こちらはエレベータ-などの設備工事をする企業の採用コンセプトムービーです。

福利厚生や給料条件なども伝えつつ、「見えないところで社会を支える」という情緒的な価値もあわせて訴求することで、価値観の合う人材獲得を狙っています。

企画構成から撮影、グラフィック制作・編集・ナレーション収録までJPCがワンストップで対応し、ブランディング用や各部門用に分けて系5本の動画を制作しました。

制作実績ページはこちら

まとめ

顧客や求職者などに企業の客観的な魅力を伝えることも重要ですが、同時に感覚的・抽象的な魅力も伝え、好印象を抱いてもらうことも大切です。

顧客に情緒的な価値を伝えたい、共感マーケティングに取り組みたいという方は、ぜひコンセプトムービーの活用を検討してみてください。

また、JPCは数多くのコンセプトムービーを手掛けており、企画・撮影・編集はもちろん、モデルやナレーターの手配もワンストップで対応いたします。ヒアリングをもとに最適なプランをご提案いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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