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2026.07.16

展示会ブース制作事例 – 一目で伝わるアイコニックなブースデザイン –

展示会ブース制作事例 - 一目で伝わるアイコニックなブースデザイン -

今回は、滋賀を拠点とする総合建設会社様よりご依頼いただいた、展示会ブースの制作事例をご紹介します。

展示会は、来場者と直接顔を合わせ、自社の魅力を伝えられる貴重な場です。ただし会場には多くのブースが立ち並び、パネルや製品を並べるだけでは、通りすがりの視線をとらえきれません。限られた区画と予算のなかで、いかに足を止めてもらい、記憶に残すか。その成否を大きく左右するのが、ブースのデザインです。

本記事では、会場の壁際という少し特殊な立地を強みに変えたブース設計の事例をご紹介します。これから展示会への出展を検討されている企業のご担当者様は、ぜひご参考ください。

展示会ブースデザイン制作の概要

まずは、今回の案件の概要からご紹介します。

ご依頼主 -滋賀の総合建設会社様-

今回の依頼主は、滋賀を拠点に、注文住宅から工場建設、オフィスまで幅広く手掛ける総合建設会社様です。JPCはこれまでも、複数の媒体のクリエイティブをお手伝いしてきました。

ご依頼内容 – 工場・製造業向け展示会への出展ブース一式 – 

ご依頼いただいたのは、ポートメッセなごやで開催された「グリーンファクトリー EXPO」への出展ブースです。小間サイズは幅9m×奥行2.7mの横長で、全面開放の島小間。ただし、会場の壁際に位置する、やや特殊な区画でした。設計からデザイン、設営まで、JPCが一貫して担当しています。

デザイン制作におけるポイント – 一目で「何の会社か」が伝わる空間づくり – 

今回のテーマは、通りがかった来場者に「何の会社か」を一目で伝えることでした。多くのブースがひしめく会場で、しかも壁際という決して目立ちやすくはない立地です。だからこそ、遠くからでも視線を引き寄せ、近づけば情報が自然と頭に入る流れを、空間全体で設計する必要がありました。華やかに飾るのではなく、依頼主が大切にされている「誠実なものづくり」の姿勢が佇まいから伝わること。それを軸に、制作を進めました。

展示会ブースのデザイン制作の流れ

ここからは、実際の制作の流れに沿ってご紹介します。

ヒアリングと要件の整理

プランニングは、依頼主のご要望を整理するところから始まりました。挙げられたのは、次のような点です。

  • 工場のシルエットを生かしたデザイン
  • 壁面全体を使った訴求
  • 60インチモニターでの動画放映
  • 資料を並べられる、大きめのカタログカウンター
  • 商談スペースの確保
  • 備品をしまうストックスペースの確保

加えて、出展規則を守り、予算内に収めることも重要視されていました。

一方、区画は会場の一番端、壁際という決して目立ちやすくはない立地。普通にパネルを並べるだけでは、通りがかる人の印象に残らず、素通りされてしまう懸念がありました。これらの要望と条件を、どう一つのブースへ落とし込むか。ここから具体的な設計を進めていきます。

レイアウトと動線の設計

最初に取り組んだのが、横長の空間をどう使い切るか、という全体のレイアウトです。展示会ブースは、スタッフにとって商談の最前線となる場でもあります。そのため、現場での動きやすさを最優先に考え、機能の配置から決めていきました。

レイアウトと動線の設計1

レイアウトと動線の設計2

手前には、多くの資料を整然と並べられる大型のカタログカウンターを設置。来場者がふらりと立ち寄り、資料を手に取りやすい、開かれた雰囲気をつくっています。限られた奥行きのなかでも、じっくり対話できる商談スペースと、備品をすっきり収められるストックスペースはしっかりと確保しました。出展規則を守りながら、無駄を省いた機能的なレイアウトにまとめています。

ブースデザインの制作

全体の骨格が固まったら、ブースの「顔」となるデザインへと進みます。今回は、上部のシルエットと背面の壁面、二つの見せ場を軸に組み立てました。

屋根のシルエットで「何の会社か」を伝える

まず取り入れたのが、ブース上部のシルエットです。工場の象徴ともいえる「ノコギリ屋根」をモチーフに、壁面の輪郭をカッティングしました。9mの横幅があるからこそ、このギザギザとした屋根の形が遠くからでも目に留まります。「あの会社は、工場建設の会社だ」と、言葉を読む前に直感で伝わり、来場者の足を止める大きなフックになりました。

壁面全体を情報発信の場に

壁際という立地は、一見すると不利な条件に思えます。しかし発想を変えれば、背面の壁をまるごと使える強みにもなります。そこで、背面の壁面全体を一つの大きなメッセージボードとして構成しました。

壁面全体を情報発信の場に

左側:迫力のある施工写真を配置し、実績を視覚的に提示。
中央:「お客様の声」を大きく掲げ、第三者の言葉でクライアント様の姿勢をアピール。
右側:60インチの大型モニターを設置し、動画で現場の空気感や社風を表現。

情報の流れを左から右へ整理することで、歩きながらでも強みが自然と頭に入る構成にしています。

展示会ブースの完成

完成したブースがこちらです。

展示会ブースの完成

工場建設の展示会ブース制作の実績紹介ページ

現地で確認した際は、設計図やパースで描いていたイメージが忠実に再現されており、一制作者として身の引き締まる思いでした。今回のプロジェクトで大きなテーマとなったのは、予算や出展規則という決められた枠組みのなかで、いかに依頼主「らしさ」をカタチにするか、という点です。派手な装飾で目を引くのではなく、大切にされている「誠実なものづくり」の姿勢が空間の佇まいからにじむデザインを目指しました。

壁際という、集客の面では決して易しくない立地。それでも会期が始まると、足を止めて壁面に見入る方や、スタッフと熱心に話し込む方の姿が絶えませんでした。最終的に依頼主様からは「想いが伝わるブースになった」との評価をいただいています。

素通りされないブース設計のコツ

展示会の通路を歩く来場者が、一つのブースを目に留める時間はごくわずか。多くのブースは、気づかれないまま通り過ぎられてしまいます。素通りを防ぐには、来場者が「気づく」「気になる」「立ち止まる」という段階を、順に後押しする設計が欠かせません。ここでは、そのための3つの工夫を紹介します。

1. 遠くから気づかせる

数メートル離れた通路から見えるのは、細かい文字や写真ではありません。目に入るのは、ブースの輪郭と、人の頭より上に掲げられた要素だけです。まず必要なのは、読ませることではなく気づかせること。何の会社かが直感で伝わる形や色、あるいは高さのある看板を、上部に一つ用意しておきます。 

今回のブースで屋根のシルエットを大きく掲げたのも、遠くからの認識を最優先したからでした。自社のブースが10メートル先から何に見えるかを、一度想像してみるとよいでしょう。

2. 歩きながら「気になる」と思わせる

気づいた来場者の多くは、立ち止まらずに歩きながら中身を判断します。この距離で情報を詰め込むと、どれも読まれないまま通り過ぎられてしまいます。

効果的なのは、強みを一つに絞った短いメッセージや、思わず目で追ってしまう一枚のビジュアルです。文章で説明するより、写真やキーワードなど、一瞬で意味の伝わる要素に置き換えるほうが届きます。「あれもこれも」ではなく、「一つだけ引っかかりを残す」。 それが、足を止める入り口になります。

3. 立ち止まる理由をつくる

気になったとしても、明確なきっかけがなければ来場者は歩き続けます。だからこそ、立ち止まる理由を一つ、はっきり用意しておきたいところです。

実物に触れられる、短い動画で仕組みがわかる、問いかけのひと言、こうした仕掛けは、通り過ぎようとする足を引き止める力になります。遠くで気づかせた印象と、立ち止まらせる仕掛けを、一つのメッセージでつなぐ。 ばらばらの要素を並べるより、伝えたい一点に向かって設計するほうが、素通りは確実に減っていきます。

展示会ブースデザイン制作まとめ

今回は、滋賀を拠点とする総合建設会社様の展示会ブース制作事例をご紹介しました。

壁際という一見不利な立地を、壁面をフルに使える強みへと転換。工場を象徴するシルエットで「何の会社か」を遠くから伝え、限られた区画のなかに、訴求・商談・機能の役割をバランスよく収めました。決められた枠組みのなかでこそ、企業「らしさ」をどう表現するかに、デザインの力が問われます。

JPC展示会ブースデザイン制作サービスでは、展示会ブースの設計・デザイン・設営はもちろん、会場で配布するパンフレットや、壁面で流すPR動画まで、ワンストップで制作しています。競合と差をつける売り場づくりから、店頭POP・什器・展示会ブースの制作まで幅広く対応いたします。展示会への出展をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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