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2026.04.16

展示会パネルのデザイン制作事例 – 精密技術と京都ブランドを伝える、海外展示会のデザイン

展示会パネルのデザイン制作事例 – 精密技術と京都ブランドを伝える、海外展示会のデザイン

今回は、京都に本社を構える精密工作機械メーカー様よりご依頼いただいた、海外展示会用プロモーションパネルのデザイン制作事例をご紹介します。

舞台は、インドで開催される工作機械の展示会。クライアント様にとって初のインド出展です。ご要望は「精密技術の実力はもちろん、“京都の会社”であることも伝えたい」というもの。言葉も文化も異なる来場者に、技術力と京都ブランドを一枚のパネルでどう届けるか——今回はそんな課題に挑んだ案件でした。

本記事では、このパネル制作の流れやデザインの工夫に加え、海外展示会で「伝わるデザイン」をつくるためのポイントもご紹介します。海外出展をご検討中の企業様や、自社の技術力とブランドの両方を打ち出したいとお考えのご担当者様に、ヒントをお届けできれば幸いです。

展示会パネルデザイン制作の概要

まず、今回の展示会パネルデザイン制作の概要についてご紹介いたします。

ご依頼主 -京都の精密工作機械メーカー様-

今回の案件は、京都に本社を置く精密工作機械メーカー様からご依頼いただきました。歯車加工に特化したホブ盤やギヤスカイビング盤を製造されており、自動車や産業機械、ロボットなど幅広い産業の基盤を支えるリーディングメーカーです。1913年の創業から100年以上の歴史を誇り、業界トップクラスのシェアを持っておられます。JPCではこれまでにも製品カタログや展示会ツール、製品紹介映像などを制作させていただいています。

ご依頼内容 -インドの展示会で使用するプロモーションパネル-

今回は、インドで開催される展示会に出展するためのプロモーションパネルの制作をご依頼いただきました。クライアント様にとって初のインド出展ということもあり、「“Made in Japan”の技術力と精度、そして”KYOTO”というブランド価値をしっかりアピールしたい」というご要望をいただいていました。パネルサイズは2300mm×950mmの縦長仕様。掲載すべき製品も複数あり、限られた面積の中でいかに情報を整理し、インパクトのあるビジュアルに仕上げるかが課題でした。

デザイン制作におけるポイント -精密技術と京都ブランドの融合-

今回のデザインで核としたのは、クライアント様が誇る精密な工作機械技術と、創業の地である京都のアイデンティティを一枚のパネルの中で融合させることです。世界屈指のホブ盤メーカーとしての信頼感を伝えるために、あえてメカニカルな表現だけに頼らず、京都の洗練された美意識を視覚的なキーとして採用しました。インドという成長著しい市場で多くの競合がひしめく中、”Made in Japan / Made in Kyoto”という確かな品質の証を直感的に届けるビジュアルを目指しています。

展示会パネルデザイン制作の流れ

パネル全体の構成設計

最初に向き合ったのは、2300mm×950mmという縦長のキャンバスに「何を、どう収めるか」という問題です。掲載すべき製品数が多く、加えて京都らしさを訴求するエリアも必要。要素を欲張って詰め込んでしまうと、展示会場では素通りされてしまいます。

パネル全体の構成設計1
パネル全体の構成設計2

そこで意識したのが、機械全景の写真と加工部のアップ画像とのメリハリです。引きの写真で製品のスケール感を伝え、寄りの写真で精度の高さを見せる緩急をつけることで、遠目からでも「何か気になる」と感じてもらえるパネルの骨格をつくりました。

京都の美意識を表現するビジュアル設計

京都の美意識を表現するビジュアル設計

構成設計を進めるうちに、ひとつの壁にぶつかりました。クライアント様からご要望いただいた製品情報を優先して配置していくと、京都らしさを訴求できるエリアがほとんど残らなかったのです。

限られたスペースの中で”京都”をどう表現するか——参考にしたのは、外国人観光客向けの京都観光パンフレットです。海外の方が「京都」と聞いてどんなイメージを思い浮かべるのか。その視点からデザインを逆算し、日本の伝統を感じさせる繊細なグラフィックや色彩をパネルに取り入れました。面積は小さくても、置き方ひとつで空気は変わる。単なる工業製品の紹介に留まらない、唯一無二のブランド力とクラフトマンシップを感じていただける表現になったのではないかと思います。

展示会パネルデザインの完成

完成した展示会パネルのデザインがこちらです。

展示会パネルデザインの完成

製品を互い違いにレイアウトし、矢印のあしらいを添えることで、上から下へ自然に目が流れるリズムを設計。来場者の視線をコントロールすることができたのではないでしょうか。

もうひとつこだわったのが、QRコードの配置位置です。展示会場では来場者がスマートフォンで情報を読み取るシーンが多いため、立った姿勢で無理なくカメラをかざせる高さに設置しています。ちょっとした配慮ですが、「読み取りやすい」と感じてもらえるだけで、次のアクションへのハードルはぐっと下がるものです。

来場者が思わず足を止めるインパクトと、情報にスムーズにたどり着ける整理されたレイアウトの両方を実現し、初のインド出展にふさわしい、クライアント様の技術力と歴史が一目で伝わるパネルに仕上がりました。

海外展示会で伝わるパネルデザインのポイント

海外展示会で伝わるパネルデザインのポイント

海外の展示会では、国内向けの販促物をそのまま持ち込んでも意図した通りに伝わらないケースは少なくありません。本章では、今回の制作を通じて実感した、海外展示会のパネルデザインで押さえておきたいポイントを3つご紹介します。

1.「日本らしさ」をビジュアルで伝える工夫

海外の展示会場では、「日本」「京都」といった地域性がそのままブランド資産になります。ただし、”Made in Japan”とテキストで書くだけでは、その価値は直感的に伝わりにくいものです。和の伝統を想起させる色彩やモチーフ、繊細なグラフィックなど、言葉に頼らずビジュアルで伝える設計が効果的です。

ただし、富士山や桜、鳥居といった定番モチーフは、わかりやすい反面どの企業でも使えるため差別化にはつながりにくい面もあります。今回の案件では、外国人観光客向けの京都観光パンフレットを参考に、海外の方が「京都」に抱くイメージを起点にビジュアルを組み立てました。自社が出したいイメージではなく、相手が受け取るイメージから逆算する視点が、効果的な「日本らしさ」をつくるカギになります。

2. 技術力×地域ブランドの融合

1つ目が「どう見せるか」の話だとすれば、こちらは「何を伝えるか」の設計です。

精密製品ではスペックや性能を前面に出すアプローチが王道ですが、海外の展示会場には同等の技術力を持つ競合もひしめいており、性能訴求だけでは差別化が難しい場面もあります。そこで武器になるのが、技術力に企業ストーリーを重ねるという考え方です。「どの土地で」「どれだけの期間」「どんな姿勢で」ものづくりを続けてきたのか——こうした背景情報は、スペックとは別の軸で信頼感と独自性を届けてくれます。

大切なのは、技術と地域ブランドを別々に見せるのではなく、ひとつのメッセージとして融合させること。「この土地で、この歴史をかけて磨いてきた技術」という文脈が生まれることで、企業の厚みが自然と伝わります。

3. 来場者のアクションにつなげる導線設計

展示会の最大の強みは、その場でスタッフと直接対話できることです。パネルはあくまで来場者の足を止め、会話や商談へとつなげるための”きっかけ”。つまり、パネルに情報を網羅的に載せて完結させる必要はない場合が多いのです。

パネルで興味を引き、スタッフが補足する——この役割分担を意識するだけで、情報の取捨選択もしやすくなるはずです。また、あえて詳細を語りすぎず、「もう少し知りたい」と思わせる余白を残すことで、スタッフへの質問や対話が自然に生まれやすくなります。

もちろん、すべての来場者がその場で会話できるとは限りません。QRコードでWebサイトやカタログへ誘導するなど、後から接点を持てる導線も用意しておくと安心です。パネルを「情報の終点」ではなく「商談の起点」として設計する意識が、展示会での成果につながるポイントです。

展示会パネルデザイン制作まとめ

今回は、京都の精密工作機械メーカー様の、海外展示会用プロモーションパネルの制作事例をご紹介しました。

掲載製品の多さと京都ブランドの訴求——この二つの両立が、今回の制作における最大のテーマでした。メリハリのあるレイアウト設計と繊細なビジュアル表現を組み合わせ、互い違いの製品配置と矢印による視線誘導、限られたスペースでの京都らしさの演出、そしてQRコードの配置位置まで、来場者の体験を起点にした細部の設計を積み重ねています。

JPCでは、展示会パネルやブースの企画・設計・デザインをはじめ、カタログ、映像、Webサイトなど展示会に関わる販促ツール全般をワンストップで対応しています。「海外展示会で自社ブランドを効果的に発信したい」「製品の魅力と企業の強みを一目で伝えるデザインを考えたい」といったご要望がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

展示会ブース制作について詳しくは、こちらのページもご覧ください。

展示会ブースのデザイン制作|東京・京都のJPC

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