2025.07.17
学校のホームページを作成するメリットや作成時のポイント、費用相場を紹介!

学校のホームページは、受験生への情報発信や資料請求の増加を図るうえで欠かせないツールです。魅力的なデザインやコンテンツを持つホームページは、学校の特色や教育理念をわかりやすく伝え、入学希望者の関心を引き付けるとともに、入学意欲を高める効果があります。
本記事では、学校のホームページ作成のメリットや制作時のポイント、効果的な運用方法について解説します。実際の制作費用の相場や具体的な制作事例についてもご紹介しますので、学校のホームページ制作を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
学校のホームページを作成するメリット
学校のホームページは、生徒や保護者に向けた情報発信の媒体として重要な役目を果たします。作成することによって得られる代表的なメリットは以下の3つです。
- 学校説明会の予約・資料請求を効率的に増やせる
- 学校説明会での生徒・保護者のミスマッチを事前に防ぐ
- 学校の公式窓口・最新情報掲示板として活用できる
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
学校説明会の予約・資料請求を効率的に増やせる

独自の取り組みや学校の特徴をホームページでわかりやすく発信することで、認知度の向上やブランディングの強化につながり、学校説明会への申し込みや資料請求の増加が期待できます。
学校を探している生徒や保護者にとって、情報が網羅されたホームページは重要な情報源となり、忙しい中でも必要な情報を効率的に得るためのツールとなります。さらに、動画や画像を活用することで、視覚と聴覚の両方から情報を伝えられるため、学校の魅力をより直感的に伝えられるように。
積極的な情報発信を続けることで、認知度の向上が図られるため、結果的に偏差値の上昇につながる可能性もあります。
学校説明会での生徒・保護者のミスマッチを事前に防ぐ
ホームページを活用して学校の特徴を詳しく紹介することで、生徒や保護者は学校の雰囲気や教育方針を事前に理解できます。指導方針や進学実績、学費、学校行事などの具体的な情報を提供すれば、説明会に足を運ぶ前に自分にあう学校かどうかを判断できるでしょう。
これにより、入学後のミスマッチを防ぎ、入学辞退や退学のリスクを軽減する効果も期待できます。進学先としての期待と現実のギャップを減らすことは、保護者や生徒の満足度向上にもつながります。
また、学校の特色や教育方針をホームページで明確に示すことで、自校の魅力に共感する保護者や生徒に強い関心を持ってもらえるでしょう。その結果、学校説明会の予約や資料請求の増加につながりやすくなります。
学校の公式窓口・最新情報掲示板として活用できる
学校のホームページは、広報活動にとどまらず、公式の窓口としても活用できます。来年度の入試情報や学校行事の案内などをタイムリーに発信することで、紙媒体のパンフレット配布や電話対応にかかる手間を大幅に削減できます。
また、行事予定やPTA活動の告知、ボランティアの募集といった在校生や保護者向けの情報提供にも役立ちます。さらに、同窓会情報の掲載や卒業生の活躍の紹介などを通じて、卒業生とのつながりを維持する場としても機能するでしょう。
学校のホームページ作成時に押さえておくべき6つのポイント
学校のホームページを効果的に活用し、集客やブランディング、志願者の獲得につなげるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- ホームページのターゲット層を明確化する
- トップページで学校のインパクトと個性を演出する
- ターゲットが求めるコンテンツを網羅する
- ユーザーフレンドリーなUI/UX設計にする
- 学校の強みや特徴をしっかり訴求す
- SEO対策を行う
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
1.ホームページのターゲット層を明確化する

ターゲット層が曖昧なままホームページを作成すると、ニーズに応えられず訴求力が低下する要因に。学校のホームページには、受験生や保護者、在校生、卒業生など、さまざまなユーザーが訪れるため、誰に向けたホームページなのかを明確にし、ターゲットにあわせた情報を掲載することが重要です。
また、ホームページ全体のターゲットだけでなく、カテゴリやページごとにターゲットを設定することも大切です。たとえば、受験生向けには進学実績や学校の特色、保護者向けには教育方針や学費についての情報を提供するなど、ターゲットに応じた適切なコンテンツ作りが必要になります。
このようにターゲットを明確にすることで、それぞれの訪問者が必要な情報を効率的に得られるようになるでしょう。
2.トップページで学校のインパクトと個性を演出する
トップページは学校ホームページの「顔」となり、ユーザーに与える第一印象を決定づけます。そのため、志願者の関心を引くためには、インパクトのあるキャッチコピーとデザインでトップページを作成することが重要なポイントに。
以下の例のように、キャッチコピーは誰にでもわかりやすくシンプルでありながら、自校の特色をしっかりと伝える内容にすることを心がけましょう。
- 「行動する知性。」(中央大学)
- 「個を強くする大学」(明治大学)
また、情報収集の手段としてインターネット検索が主流となった現代においては、ユーザーのデザインに対する感度が高くなっているため、掲載する写真や動画の品質もよいものでなければなりません。
そのため、学校のスタッフが簡単に撮影したものでなく、プロが撮影した写真や動画を使用することで、信頼感や魅力をより効果的に伝えられるでしょう。
3.ターゲットが求めるコンテンツを網羅する
学校ホームページでは、ターゲットが知りたい情報を網羅的に掲載することが重要です。
特に以下のようなコンテンツは、しっかりと掲載しておきましょう。
- 学校メッセージ
- 教育方針
- 進学実績
- 授業内容
- 校風や雰囲気
- スタッフ構成
- 学費
- 入試情報
- よくある質問
- 在校生の声
ただし、コンテンツを掲載するだけでは不十分です。受験生が知りたい学びの内容や学部紹介などは、文字や写真だけでは伝わりにくいため、授業風景や学校行事を撮影した動画を活用し、学校の雰囲気や活気を臨場感とともに伝える工夫が求められます。
さらに、教員によるコラムなどを掲載すると、ターゲットの関心を引きつけ、学校への親しみや信頼を深められるためおすすめです。
4.ユーザーフレンドリーなUI/UX設計にする

学校ホームページでは、すべてのユーザーにとって情報を見つけやすく、使いやすいサイト設計が求められます。たとえば、カテゴリ構造を整理し、「受験生向け」「保護者向け」「在校生向け」といった入り口を明確に分けることで、それぞれのユーザーが必要な情報にスムーズにアクセスできる仕組みを作りましょう。
また、コンテンツ量が多くなりがちな学校ホームページでは、シンプルでわかりやすいナビゲーション設計が重要に。たとえば、メニューを「新着情報」「入試情報」「学校生活」「進路・就職」などの大きなカテゴリに分けて整理することで、ユーザーが目的の情報にアクセスしやすくなります。
さらに、近年ではスマートフォンでの情報収集が主流となっているため、スマートフォン対応の最適化も欠かせません。レスポンシブデザインを採用することで、どのデバイスからでも快適に閲覧できる環境を整えましょう。
5.学校の強みや特徴をしっかり訴求する
受験生の関心を引き、入学検討を促すためには、学校の強みや特徴を効果的にアピールすることが重要です。
特に、学びの内容や学部紹介ページは重要度が高く、独自性を打ち出すことで他校との差別化が図れます。たとえば、独自のカリキュラムや先進的な施設、課外活動の充実度を詳しく説明することで、自校の魅力をより際立たせられるでしょう。
さらに、教職員のプロフィールページで教職員の写真や経歴、保有資格、指導方針などを丁寧に紹介することで、教育の質の高さを伝えられるため、効果的な訴求ポイントとなります。地域密着型の学校であれば、地域貢献活動の実績も魅力的なアピールポイントとなるでしょう。
6.SEO対策を行う
ホームページを作成しても自然検索経由の流入がなければ、多くのターゲットに自校の魅力を知ってもらうことはできません。そのため、SEO対策を実施し、ホームページや各コンテンツページを自然検索結果上で上位に表示させることが重要です。
内部対策としては、適切なキーワード選定や構造化データの実装、コンテンツの充実化を行います。一方、外部対策では、信頼性の高いサイトからのリンク獲得や、SNSを活用した情報発信が効果的です。また、お知らせや施設情報、先輩の声など、更新性の高いコンテンツを継続的に発信することで、ユーザーだけでなく検索エンジンからの評価も向上します。
SEO対策で成果を出すためには専門的な知識が必要になるため、ホームページ制作会社の中でもSEOに精通した制作会社に依頼するようにしましょう。
なお、リスティング広告を活用すれば効率的に集客できますが、その反面、費用負担が大きくなる点には注意が必要です。
学校のホームページを効果的に運用するための3つのコツ
学校ホームページを運用する際には、いくつかのポイントを押さえる必要があります。その中でも、特に重要なのが以下の3点です。
- 情報を定期的に更新する
- 必要な導線を設ける
- 制作後もPDCAを回し続ける
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1.情報を定期的に更新する
情報の更新を怠り、数年間放置された状態では、ユーザーに不安や不信感を与えるおそれがあります。そのため、学校ホームページは頻繁に更新し、常に新しい情報を掲載することが重要です。
たとえば、学校行事の様子や部活動の成果、最新の入試情報など、タイムリーな情報発信を心がけましょう。さらに、在校生の活躍や卒業生の声を定期的に追加することで、学校の活気や魅力を効果的に伝えられます。積極的な情報更新は、学校の熱意を示すだけでなく、検索エンジンからの評価向上にもつながります。
2.必要な導線を設ける

ホームページを作成するだけで満足してしまうと、情報を得たターゲットがそのまま離脱してしまうリスクがあります。また、不明点がある場合に問い合わせフォームが用意されていないと、ターゲットの検討意欲を低下させる可能性もあります。
そのため、問い合わせフォームや説明会・オープンキャンパスの予約フォーム、資料請求フォームを設置することが不可欠です。これらの導線はわかりやすい位置に配置し、ターゲットが必要な情報やアクションにスムーズにたどり着けるよう工夫しましょう。
3.制作後もPDCAを回し続ける

ホームページを作成するだけで満足してしまうと、情報を得たターゲットがそのまま離脱してしまうリスクがあります。また、不明点がある場合に問い合わせフォームが用意されていないと、ターゲットの検討意欲を低下させる可能性もあります。
そのため、問い合わせフォームや説明会・オープンキャンパスの予約フォーム、資料請求フォームを設置することが不可欠です。これらの導線はわかりやすい位置に配置し、ターゲットが必要な情報やアクションにスムーズにたどり着けるよう工夫しましょう。
学校のホームページ制作の費用相場
学校のホームページ制作費用は、規模や機能によって大きく変動します。以下に、ホームページ制作の費用目安をご紹介しますので、参考にしてください。
費用 | 主な内容 |
---|---|
30万円〜 | ・トップページのみ ・デザイン制作 ・コーディング作業 |
50万円〜 | ・トップページ ・下層ページ(数ページ) ・デザイン制作 ・コーディング作業 |
100万円〜 | ・トップページ ・下層ページ(10ページ以上) ・WordPress導入 ・お問い合わせフォーム設置 |
費用相場が30万円~の学校ホームページ
最もシンプルなランディングページ(LP)の場合、トップページ1枚分の制作となり、費用は通常20〜30万円程度かかります。この費用には、トップページに掲載するテキストや写真、動画の作成および、それらを実装するためのコーディング作業が含まれます。
費用相場が50万円~の学校ホームページ
複数ページで構成されるサイトの制作費用は50万円程度からとなり、トップページの制作に加えて、各下層ページ(1ページあたり約3万円)の費用が含まれます。学校紹介や入試情報など、基本的な情報を発信するためのページを備えたホームページ構成が一般的です。
費用相場が100万円~の学校ホームページ
WordPressを利用して本格的なサイトを制作する場合、費用は100万円程度からが目安となります。この価格帯になる理由は、多数の下層ページ制作費用に加え、CMSの導入やスマートフォン対応、セキュリティ対策といった運用に必要な機能の実装費用が含まれるため。また、教育機関としての信頼性を確保するため、デザインや機能面で一定以上の品質が求められることも、費用が高くなりやすい理由の一つです。
ホームページ制作を通じて集客を増やし、その先の志願者数増加につなげるためには、ターゲットにとって使いやすく、自校の魅力を効果的に伝えられるサイトを制作することが重要なポイントに。成果の得られるサイトを制作するためには、ページ数や実装機能が充実したプランを選ぶことをおすすめします。
学校のホームページの制作事例3選
JPCによる学校ホームページの制作事例を3つご紹介します。それぞれの制作時に工夫したポイントや特徴についても解説していますので、ホームページ制作時の参考にしてみてください。
摂南大学様

出典:摂南大学
大阪府内に2つのキャンパスを構える摂南大学様の新学舎PR用として、最新技術を駆使したバーチャルツアーホームページを制作しました。
制作においては、360度撮影が可能な3Dスキャンカメラと専用クラウドサーバーを組み合わせた「マーターポート」を使用。ホームページの訪問者に、実際の空間を歩いているかのような没入感を提供できるよう工夫しました。また、パソコンやスマートフォンなど、マルチデバイス対応を実現し、UI/UXにも細やかに配慮しています。
さらに、ロケハンから撮影、編集までをワンストップで弊社が担当したことで、スムーズかつ効率的にホームページを公開することができました。
京都橘大学様

出典:京都橘大学
京都橘大学様のWebマガジンでは、卒業式と入学式に統一感を持たせたエンターページを制作しました。キャンパスの魅力を発信するため、「想い出フォトマップ」や「たちばな魅力マップ」などのオリジナルコンテンツを活用し、学校の特色や雰囲気を効果的に伝える工夫を施しています。
「いま、ここから咲き誇ろう。」という象徴的なキャッチコピーに加え、桜のイラストを用いた春らしく優しいデザインを採用。卒業・修了という節目にふさわしい、温かみのある雰囲気を演出しました。また、思い出や決意を込めたメッセージを適度な余白とともに配置し、読みやすさと印象的なビジュアルを両立させています。
さらに、あらゆるデバイスで快適に閲覧できるレスポンシブデザインを採用。ユーザー体験を重視した設計で、多くの方に親しまれるWebマガジンを実現しました。
京都工芸繊維大学様

出典:京都工芸繊維大学
京都工芸繊維大学様の生物創成学分野研究室のサイトでは、頻繁なコンテンツ更新に対応するため、使いやすいCMSを導入しました。これにより、研究室の情報をタイムリーに発信できる仕組みを実現しています。
メインビジュアルには、教授の研究テーマへの想いを独自のイラストで表現。ミクロな研究が地球環境の維持に果たす役割を直感的に伝えるデザインを採用しました。また、自然をイメージさせる緑色を基調に、明るい寒色系のサブカラーを組み合わせることで、研究室の知的で活気ある雰囲気を演出しています。
さらに、重要な情報は大きな文字やわかりやすいタイトルで強調。ターゲットが必要な情報を理解しやすく、印象に残るデザインに仕上げました。
まとめ
学校ホームページの作成・運用は、学校のブランディングや受験生獲得において重要な役割を担います。効果的なホームページを実現するには、SEO対策やUI/UX設計、スマートフォン対応、継続的なコンテンツ更新など、多岐にわたる専門知識が求められます。
これらを的確に実行するには、高度なスキルや時間が必要なため、経験豊富なWeb制作会社に依頼するのがおすすめです。プロのノウハウを活用することで、学校の魅力を最大限に引き出し、成果につながるホームページを構築できます。
JPCは学校ホームページの制作実績が多数あり、受験生獲得を見据えたサイト構成やデザイン、SEO対策に強みを持っています。お知らせや施設情報、先輩の声など、定期的な更新が必要なコンテンツを効率的に管理できる仕組みの整備などを通じ、持続的な受験生獲得と学校のファン育成を実現します。
学校のホームページ作成を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。