2025.12.12
ホームページ制作にかかる期間はどれくらい?短縮するコツも解説
ホームページの制作を検討する際、「完成までにどれくらいの期間がかかるのか」「どうすれば早く公開できるのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
ホームページ制作にかかる期間は、サイトの種類や規模、搭載する機能によって大きく変動します。事前に全体スケジュールを把握しておかなければ、工程ごとの調整が遅れたり、修正対応に時間がかかったりして、公開時期が後ろ倒しになるケースも少なくありません。
そこで本記事では、ホームページ制作の基本的な流れと各工程にかかる期間の目安、サイトの種類別の制作期間についてWeb制作会社が詳しく解説します。さらに、制作期間を短縮するためのコツや注意点、実際の制作事例も紹介します。制作会社に依頼する場合だけでなく、自社で内製する場合にも役立つ内容となっています。
自社サイトのリニューアルや新規立ち上げを検討している企業の広報・マーケティング担当者の方は、ぜひ最後までお読みいただき、スムーズかつ効率的なホームページ制作の参考にしてください。
目次
ホームページ制作の流れと各工程の期間
ホームページの一般的な制作の流れは、主に以下の4つの工程に分けられます。
- 企画・要件定義
- デザイン制作
- コーディング・システム開発
- テスト・公開準備
制作全体に要する期間はサイトの種類や規模によって異なりますが、一般的に2ヶ月~5ヶ月程度が目安です。ここでは、各工程の作業内容と期間の目安を解説します。
1.企画・要件定義 (約1〜4週間)
ホームページ制作の最初の工程は、企画と要件定義です。この段階では、「誰に、何を伝えて、どのような行動をとってほしいのか」というサイトの目的とターゲット(ペルソナ)を明確にします。ここが曖昧なままだと、制作途中で方向性がぶれたり、デザインや構成の修正が増えたりして、全体のスケジュールに影響を及ぼします。
次に、サイト全体の構成をまとめたサイトマップや、各ページのレイアウト設計図であるワイヤーフレームを作成し、具体的なページ構成を固めていきます。
BtoBサイトなどでは、この段階で「コンバージョン(問い合わせ・資料請求など)」の導線設計を考えておくことも重要です。
2.デザイン制作 (約2〜6週間)
企画・要件定義で固めた骨格を基に、サイトの見た目を設計するのがデザイン制作の工程です。まず、サイト全体の印象を左右する「デザインコンセプト」を設定し、以下のようなルールを決めておきます。
- メインカラー・サブカラー
- 使用するフォントや余白の統一感
- 写真・イラスト・アイコンのトーンやスタイル
- UI(ボタン・メニューなど)のデザイン指針
こうしたルールをあらかじめ定めておくことで、デザインの品質とブランドイメージを統一できます。
その後、ページごとのデザイン見本であるデザインカンプを制作します。
この段階で関係者間の完成イメージを共有し、修正を最小限に抑えることが、スムーズな進行のカギとなります。
3.コーディング・システム開発 (約2〜8週間)
デザインが確定したら、Web上で動作するようにプログラムを構築します。
具体的には、HTML・CSS・JavaScriptなどを用いて画面表示部分を作るフロントエンド開発、お問い合わせフォームやCMS(WordPressなど)を動かすバックエンド開発を行います。
また、サイト公開のためには、サーバー(データを保管する場所)とドメイン(Web上の住所)の契約も必要です。このタイミングでセキュリティ設定(SSL化)やページの読み込み速度対策を行うことで、公開後のSEO効果も高められます。
ECサイトや会員制サイトの場合、この工程で機能の実装・テストが増えるため、期間はさらに長くなる傾向があります。
4.テスト・公開準備 (約1〜2週間)
コーディングとシステム開発が完了したら、公開前に動作確認(テスト)を行います。PC・スマートフォン・タブレットなど、異なるデバイスやブラウザで正しく表示・動作するかを検証し、レイアウト崩れやリンク切れ、読み込み速度などを確認します。
同時に、発注側もデザインや内容が要望通りかチェックし、必要に応じて修正を依頼します。最終確認が完了したら、ドメインとサーバーを接続し、ホームページを本番環境に公開します。
サイト種類別の制作期間
代表的なサイトの種類と制作期間の目安は、以下のとおりです。
| サイトの種類 | 制作期間の目安 |
|---|---|
| コーポレートサイト | 約1〜3ヶ月 |
| ECサイト | 約3~6ヶ月 |
| ブログ・オウンドメディア | 約2〜3ヶ月 |
| キャンペーン・プロモーションサイト | 約1~2ヶ月 |
| ランディングページ(LP) | 約1ヶ月 |
| 採用サイト | 約1〜3ヶ月 |
| サービスサイト・ブランドサイト | 約1〜3ヶ月 |
ここでは、上記のサイトの種類別に、制作期間の目安を詳しく解説します。
コーポレートサイト
企業の基本情報や事業内容を発信するコーポレートサイトの制作期間は、サイトの規模や掲載内容によって大きく変わります。
一般的な中小企業のコーポレートサイト(お知らせ・会社概要・サービス紹介・問い合わせページなど)であれば、約1〜3ヶ月が目安です。
一方、大企業や製品・事業数が多いメーカーのサイトでは、ページ数が20〜100ページ以上に及ぶこともあり、制作期間は6〜9ヶ月程度になるケースもあります。
部署ごとの確認・承認フローが多いほか、事業紹介やIR情報、採用情報などの複数コンテンツを統合的に管理するCMS開発が必要になるためです。
さらに、近年では以下のような機能を備えたケースも増えています。
- 多言語対応(英語・中国語など)
- 社内ブログやニュース機能
- チャットボット・FAQ自動応答機能
- アクセシビリティ対応やセキュリティ強化
こうした機能を実装すると、ページ数やシステム開発量が増加し、全体の制作期間が長期化します。とくに、グローバル展開を視野に入れた多言語サイトでは、翻訳・校正・確認作業にも時間がかかる点に注意が必要です。
ECサイト
自社の商品やサービスをオンラインで販売するECサイト(ネットショップ)の制作期間は、規模や導入するシステムの種類によって大きく異なります。
一般的な目安としては、小規模サイトで3〜6ヶ月、大規模サイトでは1年以上を見込むケースもあります。
ECサイトには、商品一覧や購入ページのほかにも、次のような複雑なシステム機能が必要です。
- カート機能・決済システムとの連携(クレジット・PayPay・Amazon Payなど)
- 在庫管理・顧客情報管理システムとの連動
- 会員登録・マイページ機能
- メールマガジン配信・ポイント制度・レビュー機能
これらのシステム開発や外部ツールの連携に時間を要するため、通常のホームページよりも制作期間が長くなる傾向にあります。
ブログ・オウンドメディア
企業が自社の情報発信やブランディングを目的に運用するオウンドメディア(自社ブログ)の制作期間は、およそ2〜3ヶ月が目安です。基本的な記事投稿機能やカテゴリ構成を備えたシンプルな構成であれば、2ヶ月前後での公開も可能です。
一方で、企業独自のカテゴリ設計や会員登録機能、タグ管理、SEO分析ツールとの連携などを導入する場合は、追加開発や設計工程が増えるため、3〜4ヶ月程度に延びるケースもあります。
とくに、オウンドメディアは読者にとって有益なコンテンツを継続的に発信し、将来的な顧客育成(リードナーチャリング)につなげるコンテンツマーケティングの重要な施策でもあります。そのため、SEO(検索エンジン最適化)を意識したキーワード設計や、UI/UXを考慮した構造設計を初期段階で十分に検討しておくことが、成功のカギです。
キャンペーン・プロモーションサイト
特定の商品・サービス・イベントのプロモーションを目的としたキャンペーンサイトの制作期間は、3〜5ページ構成で約2ヶ月が目安です。
現在のキャンペーンサイトは、単体で完結するものよりも、X(旧Twitter)やInstagramなどSNSと連動した設計が主流です。たとえば、フォロー&リポスト、ハッシュタグ投稿、アンケート応募フォームなど、外部サービスと連携した仕組みを導入するケースが増えています。
こうした連携には、SNS APIとの接続や応募データの管理画面構築などの追加開発が必要となる場合があり、仕様のすり合わせやテスト工程に時間を要します。
また、キャンペーンの応募条件・景品内容・利用規約なども制作会社と並行して検討する必要があるため、打ち合わせ回数が増える傾向にあります。
そのため、制作期間として最低2ヶ月程度のスケジュールを確保しておくと安心です。短納期で公開する場合は、あらかじめキャンペーン設計を社内で固めてから制作を依頼すると、全体の進行がスムーズになります。
ランディングページ(LP)
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特定の商品やサービスの訴求を目的としたランディングページ(LP)の制作期間は、約1ヶ月が目安です。LPは、1ページ完結型で構成されるため、他のWebサイトと比較して制作工程が短く、公開までのスピードが早いのが特徴です。
ただし、LP制作では単にデザインを作るだけでなく、訴求構成(ストーリー設計)やキャッチコピーの制作といった、企画・ライティング工程に時間を要する場合があります。
また、掲載する情報量が多い場合や、スクロールに合わせて動くアニメーション、フォーム連携などのリッチな演出を取り入れる場合は、デザイン・コーディングの工数が増え、1.5〜2ヶ月程度に延びることもあります。
さらに、効果検証を目的に複数パターンのデザインやコピーを用意して比較するA/Bテストを行う場合も、検証期間を含めてスケジュールに余裕を持たせる必要があります。
採用サイト(リクルートサイト)
採用サイト(リクルートサイト)の制作期間は、1〜3ヶ月が目安です。
求職者に向けて企業の魅力や募集要項、社員インタビューなどを掲載するサイトで、ページ数は平均15ページ前後になるケースが一般的です。基本的な会社紹介や募集要項のみを掲載するシンプルな構成であれば、1〜1.5ヶ月程度で公開できます。
しかし、近年は「採用ブランディング」の重要性が高まり、動画インタビュー・社員紹介・社内風景の撮影など、クリエイティブ要素を多く盛り込む傾向があります。こうした素材の準備や撮影スケジュールの調整に時間を要するため、2〜3ヶ月程度が一般的です。
さらに、オンライン説明会予約システムや応募者管理システム(ATS)との連携、チャットボットによる質問対応機能などを実装する場合は、システム開発・テスト期間が追加で発生します。既存の人事システムとデータを連携させるケースでは、仕様調整が必要になるため、3ヶ月以上を見込んでおくと安心です。
サービスサイト・ブランドサイト
「サービスサイト」や「ブランドサイト」の制作期間は、一般的に1〜3ヶ月程度が目安です。どちらも企業のイメージやサービス価値を伝える役割を担いますが、目的や制作工程の重点は少し異なります。
サービスサイトの制作では、資料請求・問い合わせなどのリード獲得を目的とするケースが多く、製品の特徴や導入メリット、料金プランなどを分かりやすく整理したコンテンツ設計が中心です。
とくに、専門的なサービスを扱う場合は、技術的な情報を一般ユーザーにも伝わる表現に変換するライティングや、導入事例・FAQなどの取材・編集工程に時間を要することがあります。こうした準備期間を含めて、2〜3ヶ月程度を見込むのが一般的です。
一方、ブランドサイトの制作では、企業や商品の世界観・理念をビジュアルで訴求することが目的です。そのため、デザインコンセプトの策定やアートディレクションに時間をかける傾向があります。
ブランドの持つ抽象的なイメージを具体的なデザインやコピーへ落とし込むためには、高品質な写真・動画素材の撮影・編集が必要になる場合も多く、制作期間は2〜4ヶ月ほどかかるケースもあります。
ホームページ制作の期間が変動する5つの要因と注意点
ホームページ制作にかかる期間は、以下の要因によっても変動します。
- サイトの規模・ページ数
- 搭載する機能の複雑さ(CMS・予約機能など)
- 素材(文章・画像)の準備状況
- 社内調整・レスポンス速度
- 依頼先との連携体制
これらの要因を事前に理解し、対策を立てておきましょう。
1. サイトの規模・ページ数
ページ数が増えるほど、制作工程が増えるため期間も延びます。サイトの構成・デザイン・コーディング・原稿作成など、すべての工程で作業量が比例して増加するためです。
たとえば、サイト規模ごとの制作期間目安は以下の通りです。
| サイト規模 | ページ数の目安 | 制作期間の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 小規模サイト | 数ページ程度 (〜10ページ) | 約1〜3ヶ月 | 会社概要・お問い合わせなど、構成がシンプル。 短期間で公開可能。 |
| 中規模サイト | 約20〜50ページ | 約3〜6ヶ月 | 事業内容・製品紹介・ブログなど複数コンテンツを含む。 要調整が多い。 |
| 大規模サイト | 100ページ以上 | 約6ヶ月〜1年 | 多言語対応・システム連携・更新機能などを備え、工程が長期化しやすい。 |
とくにコーポレートサイトやECサイトでは、下層ページの構成やカテゴリ分けが複雑になるため、早い段階でページ構成を確定させることが重要です。
2. 搭載する機能の複雑さ(CMS・予約機能など)
ホームページに搭載する機能の複雑さも、制作期間に大きく影響します。
たとえば、ブログやお知らせを自社で更新するための「CMS(WordPressなど)」や、オンラインでの予約を受け付ける「予約機能」、顧客情報を管理する「会員登録機能」などを導入する場合は、開発・検証期間が追加で発生します。
独自仕様でゼロから開発する場合は、開発・テストだけで1〜2ヶ月程度延びることもあります。既存のシステムを流用できるか、開発リソースを確保できるかを事前に確認しておきましょう。
3. 素材(文章・画像)の準備状況
ホームページに掲載する文章(原稿)や写真、イラストなどの素材が揃っているかどうかも、スケジュールに影響します。これらの素材の準備が遅れると、デザインやコーディングの作業に着手できず、制作プロセス全体が停滞してしまうためです。
なかでも、製品写真の撮影や導入事例の取材、専門的な内容の原稿作成などには、多くの時間が必要です。制作会社に依頼する場合でも、素材の提供は発注者側で行うケースが多いため、制作開始と並行して、計画的に素材の準備を進めておきましょう。
4. 社内調整・レスポンス速度
デザインや仕様の確認を迅速に行えないと、修正のたびに工程が後ろ倒しになるため、承認フローや確認作業の遅れは、制作全体のボトルネックになります。
社内で複数の部署(広報・営業・経営層など)が関与する場合、承認者を明確にし、期限を設定したスケジュール共有が不可欠です。また、制作会社との連絡もチャットツールや進行管理ツールを活用し、レスポンスを可視化しておくとスムーズです。
5. 依頼先との連携体制

ホームページ制作を依頼する相手によっても、制作期間は変わります。
依頼先には、以下の2つの選択肢があります。
- フリーランス
- Web制作会社
フリーランスに依頼する場合、担当者と直接やり取りできるため、コミュニケーションが密になり、意思決定が速い傾向にあります。しかし、一人で対応できる作業量には限界があるため、中規模以上のサイト制作は非常に時間がかかるとともに、リソースに限界がある場合が多くあります。また、スキルに差があるため、品質や対応範囲にばらつきがでやすいため、注意が必要です。
Web制作会社に依頼する場合は、デザイナーやエンジニアなど各分野の専門家が分業体制で制作を進めるため、品質や進行体制も安定しており、大規模なサイトにも効率的に対応できます。ただし、社内での情報共有や承認プロセスに時間を要するケースもあります。
プロジェクト規模に応じて、「スピード重視」か「品質・体制重視」かを事前に判断すると良いでしょう。
ホームページ制作の費用相場
ホームページの制作費用は、サイトの種類・ページ数・機能の複雑さによって大きく変動します。一般的には、ページ数が少なく構成がシンプルなほどコストを抑えられ、規模が大きくなるほど費用も上がる傾向です。
以下は代表的なサイトタイプごとのおおまかな費用相場です。
| サイトの種類 | 費用相場 (税込) | 主な内容・特徴 |
|---|---|---|
| LP (ランディングページ) | 約30〜80万円 | 1ページで完結する構成。 キャンペーンやサービス紹介などに適している。 |
| 小規模コーポレートサイト | 約50〜100万円 | 会社概要・事業内容・お問い合わせページなど基本情報中心の構成。 |
| 中規模コーポレートサイト | 約100〜250万円 | 採用情報や実績紹介、ブログなどコンテンツを充実させた構成。 |
| ECサイト (商品販売サイト) | 約70〜300万円 | 商品登録や決済などのシステム開発が必要な構成。 |
デザインのクオリティやCMS(WordPressなど)の構築有無、コンテンツ量などによっても金額は変動します。とくに、管理画面を備えたCMS導入や、多言語対応・アニメーション演出などの追加機能を実装する場合は、別途数十万円ほどの開発費がかかるケースもあります。
制作を依頼する際は、どの程度の機能や演出が必要かを明確にしておくことが、予算を無駄にしないためのポイントです。
より詳細な費用の内訳や、制作会社ごとの見積もり相場について知りたい方は、以下の関連記事もあわせてご参考ください。
関連記事:ホームページ作成費用の相場を解説【料金早見表付き】2025年最新版
ホームページ制作の期間を短縮する6つのコツ
ホームページ制作の期間は、事前の準備や制作中の進め方によって短縮できます。ここでは、制作をスムーズに進め、期間を短縮するための6つのコツを解説します。
- 目的・ターゲット・ゴールを明確にする
- 必要なページ構成や機能を事前に整理する
- 参考となる競合・他社サイトをリストアップする
- 掲載する文章や画像素材を早めに準備する
- 社内の担当者を決め、円滑な連携体制を築く
- テンプレートを活用する
これらのポイントを押さえることで、効率的な制作進行が期待できます。
1. 目的・ターゲット・ゴールを明確にする
制作を始める前に、「誰に・何を伝えて・どのような行動を促したいか」を明確にしておくことが大切です。この目的設計が曖昧だと、デザインや構成の方向性がぶれ、修正や再構築が発生しやすくなります。
たとえば、以下のように数値目標を設定しておくと、制作方針を共有しやすくなります。
- 新規顧客からの問い合わせを月10件獲得する
- 採用応募数を年間30人増やす
- 既存顧客の利用率を20%向上させる
目的を明確にすることで、制作会社との打ち合わせも具体的になり、不要な修正や仕様変更を防ぎ、全体の制作期間を短縮できます。
2. 必要なページ構成や機能を事前に整理する
ホームページに必要なページ構成や機能を事前に明確化しておくことは、制作期間を短縮する上で欠かせません。構成や機能の整理が曖昧なまま進めると、制作途中で仕様変更が発生し、スケジュールの遅延につながります。
企業サイトでよく使用される代表的なページ構成は、以下の通りです。
- トップページ
- 会社概要・沿革
- 事業内容/サービス紹介
- 製品一覧・導入事例
- 採用情報
- お問い合わせフォーム
また、サイトの目的によっては、以下のような機能を追加するケースもあります。
| 目的 | 主な機能例 |
|---|---|
| 販売促進・EC | オンラインストア機能、カート・決済機能 |
| 顧客管理 | 会員登録・ログイン機能、マイページ機能 |
| 情報発信 | ブログ(CMS)機能、ニュース更新機能 |
| 採用活動 | 応募フォーム、エントリー管理システム |
| グローバル展開 | 多言語切替機能 |
このように、ページ構成と機能要件をセットで整理しておくと、制作会社が正確な工数を見積もりやすくなり、無理のないスケジュールを組めます。
3. 参考となる競合・他社サイトをリストアップする
制作期間を短縮するには、デザインや構成の方向性を初期段階で明確にしておくことが重要です。
そのために有効なのが、「参考となる競合・他社サイトをリストアップする」ことです。「シンプルで信頼感のあるデザインにしたい」「このサイトのような動きを取り入れたい」など、具体的なWebサイトをいくつか提示することで、Web制作会社が意図を正確に理解しやすくなります。
抽象的な言葉だけで伝えるよりも、視覚的に要望を共有できるため、「思っていたデザインと違った」といった認識のズレを防ぎ、結果として修正回数を減らしてスケジュールを短縮できます。
4. 掲載する文章や画像素材を早めに準備する
ホームページの制作では、掲載する原稿・写真・ロゴデータなどの素材が揃っていないと、デザインやコーディングが進められず、全体のスケジュールに遅れが生じます。
とくに以下のような素材は、準備に時間がかかる傾向があります。
- 製品写真やサービス利用シーンの撮影
- 代表メッセージ・会社案内文などの原稿作成
- 図解・グラフなどのビジュアル素材
制作を依頼する段階で、どの素材を誰が準備するのかを明確にし、社内でスケジュールを共有しておくことが大切です。素材の遅れは、平均で1〜2週間の納期遅延につながることもあるため、「早めの準備」が制作全体の短縮に直結します。
5. 社内の担当者を決め、円滑な連携体制を築く
制作期間を短縮するには、社内での意思決定をスムーズにする体制づくりが欠かせません。そのためには、ホームページ制作プロジェクトにおける社内担当者(窓口)を明確にしておくことが重要です。
担当者が複数いると、意見のすり合わせに時間がかかったり、承認待ちが発生したりして、制作会社からの質問や修正依頼への対応が遅れるケースが多く見られます。また、指示内容が部署ごとに異なると、デザインや仕様の整合性が崩れる原因にもなります。
窓口を一本化することで意思決定の流れが明確になり、確認や修正対応のスピードが向上します。複数部署が関わる企業では、事前に「誰が最終承認者なのか」「どの段階で確認するのか」といった承認フローを可視化しておくことで、全体の進行を滞らせずに制作を進められます。
6. テンプレートを活用する

短期間でホームページを公開したい場合は、デザインやシステムのテンプレートを活用するのも効果的です。
多くのWeb制作会社やCMS(WordPress・Wixなど)には、すでにデザイン構成と基本機能が備わったテンプレートが多数用意されています。これをベースに自社のブランドカラーや内容をカスタマイズすることで、ゼロからデザイン・開発する場合に比べて制作工数を大幅に削減できます。
LP、小規模なコーポレートサイト、採用サイトなどでは、テンプレート活用により最短2~3週間で公開できるケースもあります。
ホームページ制作期間における内製と外注のメリット・デメリット
ホームページ制作には、自社で行う「内製」と、Web制作会社などに依頼する「外注」の2つの方法があります。どちらを選ぶかによって、制作期間・コスト・品質に大きな違いが生まれます。
ここでは、制作期間という観点から、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
内製(自社制作)のメリット・デメリット
内製でホームページを制作する場合、社内で直接コミュニケーションを取れるため、軽微な修正や更新であれば迅速に対応できる点が最大のメリットです。
意思決定も社内で完結するため、外部との調整コストが少なく、小規模なサイトやテンプレート活用型サイトであれば短期間(1〜2ヶ月)で公開できるケースもあります。
ただし、社内にWeb制作の専門知識(デザイン・HTML/CSS・CMS運用など)を持つ人材がいない場合は、ツールの習得やデザイン作業に時間がかかり、結果的にスケジュールが遅延することがあります。とくに、担当者が他業務と兼務している場合、作業時間を確保できずに計画通りに進まないリスクが高くなります。
外注(Web制作会社への依頼)のメリット・デメリット
外注では、専門知識と経験を持つプロが制作を担当するため、高品質かつ効率的に進行できるのが大きな強みです。
要件定義からデザイン・開発・テストまでを分業体制で進めるため、スケジュール通りに公開できる可能性が高く、中〜大規模サイトに向いています。
しかし、制作会社の選定や見積もり・契約の段階には一定の時間がかかります。また、制作開始後も打ち合わせや確認のタイミングによっては意思決定が遅れ、修正対応や素材共有の遅れが全体スケジュールに影響を及ぼすことがあります。
制作期間を短縮したい場合や、社内にスキルがある場合は内製でも対応できますが、集客や売上向上といった成果を出すことを目的とするならば、戦略的な設計と専門的なノウハウを持つWeb制作会社に依頼するのが賢明な選択です。
ホームページ制作の事例紹介
最後に、株式会社ジェー・ピー・シーが手掛けたホームページ制作の事例を、制作のポイントとともにご紹介します。業界や目的が異なるさまざまなサイトにおいて、ホームページをどのように構築したかをご参考にしてください。
【大学・学校】ホームページ

留学生向けの英語サイトをリニューアル制作した事例です。
文化やデバイス環境が異なる海外の学生がストレスなく情報にアクセスできるよう、シンプルな操作性を重視。複雑な大学の情報を整理し、求める情報にすぐたどり着ける直感的な導線設計を施しました。
また、CMSを導入することで、大学側でのお知らせや情報の更新が容易に行える運用面の利便性も両立させています。
【食品メーカー】商品ブランドサイト

ロングセラー商品のブランド価値向上と、販促強化を目的としたブランドサイトをリニューアル制作した事例です。
商品のこだわりが伝わる高級感と、調理シーンを想起させるシズル感のあるデザインを追求しました。同時に、検索エンジンからの流入を増やすためのSEO対策も強化。ブランドイメージの向上と集客力強化という二つの目的を両立させ、主なターゲット層である女性にも響くサイトに仕上げています。
【食品関連】コーポレートサイト

食品関連の専門商社としての「信頼性」と、研究開発型企業としての「先進性」を伝えるコーポレートサイト制作の事例です。
企業の理念である「食にプラス+」を象徴するアニメーションをメインビジュアルに採用し、親しみやすさを視覚的に訴求。また、採用コンテンツを充実させることで、企業のブランディング強化だけでなく、人材獲得という経営課題の解決にも貢献するサイトに仕上げました。
【建設業】採用サイト

建設業界のイメージを刷新し、若い世代に魅力を伝える採用サイトを制作した事例です。
ターゲットである就職活動生に響くよう、白を基調としたスタイリッシュなデザインと、躍動感のある写真をメインに構成。募集要項にもCMSを導入し更新性も重視しています。
また、実際に働く社員へのインタビューや撮影を通じて、仕事のやりがいや社風といったリアルな情報も掲載。求職者が入社後の自分を具体的にイメージでき、企業とのミスマッチを防げるサイトとなっています。
【情報通信業】サービス紹介サイト

「生成AI」という専門的で複雑なサービス内容を分かりやすく伝えるためのランディングページを制作した事例です。
ユーザーが抱える課題を提示し、その解決策としてサービスを紹介する構成で、導入メリットを直感的に理解できるよう工夫。また、今後のサービス展開を見据え、デザインや構成を他のサービスにも応用(複製)できるテンプレートを設計し、将来的な制作コストと期間の削減にも貢献しました。
オリジナルキャラクターの制作とサービス紹介動画の制作も、JPCがワンストップで行っています。
【化粧品・コスメ】ECサイト

新商品の泡クレンジングの魅力を伝え、購買につなげるためのECサイトを制作した事例です。
商品の最大の特長である「発泡」を、背景のグラフィックやデザイン、使用写真で表現し、使用感を直感的に伝える工夫を凝らしています。また、「黄色」と「黒」という2種類の商品パッケージに関して、それぞれの特徴をグレープフルーツと炭のイラストで視覚的に分かりやすく訴求し、ブランドの世界観を構築しているのが特長です。
まとめ
ホームページ制作にかかる期間は、サイトの規模や機能によって1ヶ月〜半年以上と幅広く、プロジェクトの計画段階で全体スケジュールを把握しておくことが重要です。この記事で紹介したポイントを押さえ、目的や要件を明確に整理することで、無駄のないスムーズな進行と制作期間の短縮が期待できます。
「ホームページ制作やリニューアルを進めたいけれど、何から始めればいいか分からない」
「社内にリソースがなく、トラブルなくスピーディーに進めたい」
そんなお悩みをお持ちの方は、Web制作会社の株式会社ジェー・ピー・シー(JPC)にご相談ください。
JPCでは、お客様のビジネス課題を解決へ導くホームページ制作をワンストップで提供しており、以下の強みがあります。
- 経験豊富な制作チームによる、迅速かつ高品質なサイト構築
- 戦略的なキーワード設計を基にしたSEO対策で、集客力の高いWebサイトを実現
- 優れたUI/UX設計で、ユーザー体験を高めコンバージョンを最大化
- 公開後のアクセス解析・運用サポートまで一貫対応
お客様の目的や課題に最適化したプランをご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。
