お問い合わせフォームはこちら

Web商談も対応中

2026.05.08

Figma Sitesとは?企業のホームページは作成できる?プロが本音で解説

Figma-Sitesとは?企業のホームページは作成できる?プロが本音で解説

2025年5月、デザインツール「Figma」に、WebサイトをノーコードでWebに公開できる「Figma Sites」が追加されました。Figmaでデザインし、そのままWebサイトを制作・公開できる点が、Web業界で大きな注目を集めているのが現状です。

しかし、Figma Sitesは、あらゆる種類のWebサイト制作に向いているわけではありません。とくに企業のホームページ制作に活用すべきかどうかは、そのサイトの用途によって大きく異なります。

本記事では、Webサイト制作を専門とする立場から、Figma Sitesで自作して問題ないケースと、Web制作会社への依頼が適切なケースについて、本音で解説します。Figma Sitesの活用を検討しているWeb担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

※この記事は、2026年4月時点の情報をもとにしています

Figma Sitesとは

Figma Sitesとは、デザインツール「Figma」上でWebサイトの制作から公開までを完結できる機能で、2025年5月の年次カンファレンス「Config 2025」でオープンベータとしてリリースされました。Figmaのデザインデータをベースに、コーディング不要でWebサイトを公開できる手軽さが評価され、導入を検討する企業が増えています。

Figmaの特徴

WebデザインやUIデザインに特化したデザインツールで、クラウド型であるため、複数人での共同編集が可能。プロトタイピング機能や、デザインパーツの一括管理機能も充実しており、利用するデザイナーが増えている。

関連記事:Figmaを使ったWebデザインとは?依頼前に知っておきたい基本とメリット

Figma Sitesの料金

「Figma Sites」は、Figmaの有料プランのうち「フルシート」を契約しているユーザーが利用できる機能です。
Figma Sitesを使ってWebサイトを公開するには、以下いずれかのプランへの加入が必要です。

プラン月払い単価年払い単価向いている人
プロフェッショナル3,000円/月2,400円/月フリーランスや小規模チーム
Figma Sitesを試したい
ビジネス
※年払いのみ

8,300円/月
複数プロジェクト進める中規模企業
組織的に運用にしたい
エンタープライズ
※年払いのみ
13,600円/月大企業・上場企業向け
高度な権限管理を行いたい

参考:Figma公式サイト ※2026年4月時点 為替レートによって変動の可能性あり

上記プランに加入済みのユーザーは、追加料金なしでFigma Sitesを利用できます。なお、現在はオープンベータ期間中のため、正式リリース後は料金体系が変わる可能性があります。

Figma Sitesで実現すること

Figma Sitesは、デザインから公開までを一つのツールで完結できる点が、専門知識や外注コストの削減につながるとして注目を集めています。どのような機能が備わっているのかを理解することが、活用判断の第一歩となります。

Figma Sitesでは、次のような機能を利用できます。

  • ノーコードでのWebサイト公開
  • レスポンシブ対応
  • テンプレートを活用したデザイン制作
  • アニメーション・インタラクションの追加
  • 独自ドメインの設定
  • 簡易的なCMS機能によるコンテンツ管理

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ノーコードでのWebサイト公開

Figma Sites最大の特徴は、コーディングなしでWebサイトを制作・公開できる点です。

本来、Figmaで作成したデザインをWebサイトとして公開するためには、HTMLやCSSといったマークアップ言語でデザインを再現しなければなりません。これが「コーディング」です。

そして、コーディングには専門知識・技術が求められるため、すべてのWebデザイナーが対応できるわけではありません。Figmaでデザインした後、コーダーへ外注した経験がある担当者も多いはずです。

一方、Figma Sitesを活用すれば、Figma上のデザインをコーディングなしにWebサイトとして公開できます。コーディングをハードルに感じていた方にとって、大きなメリットといえます。

レスポンシブ対応

ユーザーの利用するデバイスが多様化する現在、すべてのユーザーに快適な閲覧体験を提供するためには、「レスポンシブデザイン」の実装が必須です。

レスポンシブデザイン

デバイスサイズに応じて、単一のHTMLでレイアウトを最適化すること。レスポンシブデザインを実装すること=レスポンシブ対応。

しかし、レスポンシブデザインの実装には専門的なコーディング知識が必要なため、一定の手間がかかります。スマホ版だけ表示が崩れてしまうなど、実装でつまずいた経験のある担当者も多いはずです。

一方、Figma Sitesでは、コーディングなしでレスポンシブ対応も実現できます。PC・タブレット・スマートフォンそれぞれの表示を1つの画面で横並びに確認・編集し、その見た目どおりにWebサイトとして公開できる点も、Figma Sitesならではのメリットです。

レスポンシブ対応

画像出典:Figma Learn

テンプレートを活用したデザイン制作

Figma Sitesには、あらかじめデザインされたテンプレートが用意されています。LP・ポートフォリオ・サービス紹介・イベントページなど、用途別のテンプレートから選べる構成です。

テンプレートを活用したデザイン制作

画像出典:Figma

専門知識がなくても一定のクオリティのWebサイトを公開できる点は、Figma Sitesが多くのユーザーに注目される理由のひとつです。

アニメーション・インタラクションの追加

Webサイトにアニメーションやインタラクションを追加する場合、通常はJavaScriptやCSSアニメーションといったプログラミング知識が必要です。マウスを乗せたときに動くホバーエフェクトや、テキストや画像を横に流すマーキースクロールを実装したいものの、社内では対応が難しかったという担当者もいることでしょう。

一方、Figma Sitesでは、これらのアニメーションやインタラクションも、ノーコードで実現できます。

独自ドメインの設定

Figma Sitesで公開するWebサイトのURLは、デフォルトでは「.figma.site」のサブドメインで、ランダム生成されます。特別な設定をすることなく手軽にサイトを公開できる点は、ドメイン設定に慣れていない方にとってメリットです。

しかし企業ホームページとして、Figmaのサブドメインを利用することは好ましくありません。ブランドイメージを確立できず、信頼感や専門性もアピールしづらいためです。

このような課題に対処するため、Figma Sitesには、独自ドメイン(カスタムドメイン)を設定する機能も実装されています。DNS設定が必要なため一定の知識は求められますが、自社で取得したドメインを使いたい場合にも、Figma Sitesは選択肢として検討できます。

DNS(Domain Name System)

ドメイン名とIPアドレスを紐づけるもの。あるドメインで、特定のWebサイトを閲覧できるようにするために設定が必要。

簡易的なCMS機能によるコンテンツ管理

Webサイトを運用していくうえで、ニュースやお知らせ、ブログ記事などのコンテンツを定期的に更新・追加する機会は少なくありません。こうしたコンテンツ管理を効率化できる機能が、CMS(コンテンツ管理システム)です。

Figma Sitesにはリリース当初CMS機能がなく、企業ホームページとして活用するうえでの難点とされていました。しかし2025年11月にCMS機能が実装されたことで、Figma Sites上での基本的なコンテンツ管理が可能になりました。対応できる機能の範囲は限定的ながらも、お知らせ程度の更新であれば十分対応できる水準です。

定期的にお知らせを発信する必要がある企業にとっても、Figma Sitesは活用を検討できる選択肢になっています。

Figma Sitesでは限界があること

Figma Sitesでは限界があること

ここまで紹介してきたとおり、Figma Sitesではさまざまなことを実現できます。一方で、Webサイトを本格的に運用するうえでは、ツールの構造上の制約から対応が難しい領域も存在します。

具体的には、次の4点でFigma Sitesだけでの対応が難しくなります。

  • SEO対策
  • CMS機能の自由度
  • 複雑なページ階層やサイト構造の設計
  • フォーム・ログイン・検索・EC機能などの実装

なぜ、これらはFigma Sitesだけで対応できないのか、詳しく解説します。

SEO対策

Webサイトへの集客を検索エンジンに頼る場合、SEO対策は欠かせません。

SEO(Search Engine Optimization|検索エンジン最適化)

Googleなどの検索エンジンからの評価を高めて、ホームページが検索結果で上位表示されるようにする施策のこと。

しかし次のような理由から、Figma SitesでのSEO対策に限界があるといわざるをえません。

  • CMSの使い勝手がコンテンツSEOに不向き
  • SEOに最適なマークアップをしてくれるわけではない
  • ページ表示速度の細かな最適化が難しい
  • サイトの階層構造を最適化できない
  • その他、直接的・間接的にSEO対策になる機能が乏しい

最大の問題は、Figma SitesのCMSはあくまでも簡易的なものであり、ユーザーが検索するキーワードに合わせて良質な記事コンテンツを継続的に公開していくことには向いていない点です。

また、Figma Sitesはデザインの「見た目」をWebサイトに変換する仕組みであるため、SEOに最適なマークアップになっているとも限りません。さらに、近年はページの表示速度もSEO評価に大きな影響を及ぼしますが、Figma Sitesで対策できる最適化施策は限定的です。サーバー選定やキャッシュ設定など、高度な設定には対応できません。

加えて大規模なWebサイトの制作を考えている場合、Figma Sitesではページ階層の最適化がしづらい点も問題です。※具体的な制限は後述します

あわせて、構造化データの実装や、SNSシェア時の表示を最適化するOGP設定など、直接的・間接的にSEO対策になる機能も乏しく、実行できる施策には限りがあります。

このようにFigma Sitesには、SEO対策の実行に影響する制限が数多く存在します。

CMS機能の自由度

Figma SitesのCMS機能の自由度は、WordPressをはじめとする成熟したCMSと比べると、優れているとはいえません。たとえばWordPressなら、専門知識のない社内担当者でも、直感的にブログ記事やお知らせを投稿・編集できます。カテゴリ管理やタグ設定も比較的簡単で、プラグインを使えばさまざまな機能を追加することも可能です。

一方、Figma SitesのCMSは機能が限定的で、大量のコンテンツ管理には向いていません。先述のとおり、簡易的なお知らせ程度ならFigma Sitesでも対応できますが、本格的なコンテンツ運用が必要な場合は、WordPressなど成熟したCMSの選択が現実的です。

複雑なページ階層やサイト構造の設計

Figma Sitesで実現できる階層構造は、通常は2階層、CMS機能を使った場合のみ3階層です。これはSEO対策がしづらいことはもちろん、ユーザビリティの観点からも問題があります。

たとえばコーポレートサイトを制作する際は、「サービス」ページの下に「詳細ページ」を置くことが多々あります。たとえば「example.com/service/web-design/」のような構造です。

しかし、Figma Sitesの階層構造は通常2階層(example.com/service/)までです。3階層構造も、CMS機能を使って再現することは不可能ではありません。しかしFigma SitesのCMS機能が想定するのは、本来ブログ系コンテンツの管理です。そのため、サービス詳細ページなどへの適用は、本来の想定外の使い方です。このように、Figma Sitesでは複雑なサイト構造の設計に制約があります。

さらに、3階層目以下に「導入事例」「料金プラン」などのページを置き、4階層以上の構成が必要なケースもあります。たとえば「example.com/service/web-design/works/」のような構造です。しかし4階層以上の構造は、現状では設定できません。

実現できる階層構造実現できない階層構造
通常は2階層
例:example.com/service/

CMSを使った場合は3階層
例:example.com/service/web-design/
(ただし本来は記事コンテンツ管理用の機能)
4階層以上
例:example.com/service/web-design/works/

フォーム・ログイン・検索・EC機能などの実装

Figma Sitesは、現時点においては、デザインをそのままWebサイトとして公開するためのツールです。そのため、ユーザーの操作に応じて動的に変化する、下記のような機能には対応していません。

  • お問い合わせフォーム(Googleフォームなど外部ツールとの組み合わせが必要)
  • ログイン・会員管理機能
  • サイト内検索・絞り込み機能
  • EC運営に必要な機能全般(カート機能・決済機能)

Webサイト制作サービスの詳細はこちら

企業ホームページ制作はFigma Sitesで完結する?

企業ホームページ制作はFigma Sitesで完結する?

ここまで紹介した機能と制限をふまえると、Figma Sitesが企業ホームページ制作に適しているかどうかは、サイトの用途と目的によって判断が分かれます。Figma Sitesの特性を正しく理解したうえで自作するか、Web制作会社に依頼するかを選択することが、制作後のトラブルを防ぐうえで重要です。

基本的な判断基準は次のとおりです。

Figma Sitesでの自作で問題ないケースプロのWeb制作会社へ依頼すべきケース
ランディングページ(LP)
イベント・キャンペーンなどの期間限定サイト
ポートフォリオサイト
情報量の多いコーポレートサイト
集客型サイトECサイト

Figma Sitesでの自作で問題ないケース

Figma Sitesには、さまざまな制限があると紹介しました。一方で、それら制限の影響を受けにくいWebサイトを制作するケースであれば、Figma Sitesで自作するのも十分な選択肢です。

  • ランディングページ
  • イベント・キャンペーンなどの期間限定サイト
  • ポートフォリオサイト

Figma Sitesで自作する際のメリットや注意点について、詳しく解説します。

ランディングページ(LP)

1ページで完結する構成のLPなら、階層構造の制限を受けることがなく、CMS機能が限定的でも問題ありません。また、LPは広告経由での流入を前提とするケースが多いです。Figma SitesではSEO対策がしづらいものの、カスタムコードによる広告計測タグの埋め込みには対応しているため、Web広告経由の集客面での制限はほとんどありません。

ただし、お問い合わせフォームや資料請求フォームについては、Googleフォームなど外部ツールとの組み合わせが必要になります。デザインを統一しづらい点は、留意しておきましょう。

イベント・キャンペーンなどの期間限定サイト

イベント告知ページやキャンペーンページなど、公開期間が限られたサイトも、Figma Sitesでの制作に向いています。

期間限定のサイトなら、長期的な保守や継続的なコンテンツ更新が不要なため、CMS機能の使い勝手が限定的でも大きな問題はありません。ページ数が限られるケースが多く、階層構造の制限が影響する場面も少ない構成です。

むしろイベント開始日までの期間が限られる場合、コーディング工程をスキップできるFigma Sitesは、サイト公開手段として非常に有効です。

ポートフォリオサイト

作品・実績を掲載するポートフォリオサイトも、Figma Sitesでの制作が選択肢の一つです。

取引先にURLを共有して見せることが主な用途であれば、SEOによる集客を前提とする必要はありません。とくにデザインに凝ったサイトを短期間で公開したい場合、Figma Sitesは有力な選択肢となります。

プロのWeb制作会社へ依頼すべきケース

Figma Sitesの実情をふまえると、次のようなホームページを制作する場合は、プロのWeb制作会社へ依頼したほうが安心です。

  • 情報量の多いコーポレートサイト
  • 集客型サイト
  • ECサイト

なぜWeb制作会社を頼るべきなのか、詳しく見ていきましょう。

情報量の多いコーポレートサイト

簡易的なコーポレートサイトなら、Figma Sitesで制作してもいいかもしれません。しかし会社情報・サービス・事例・採用など、複数カテゴリにわたる情報を網羅するコーポレートサイトを制作したい場合、Figma Sitesでは階層を適切に整理しきれません。

また、コーポレートサイトはお問い合わせフォームを設置する必要があり、ニュース・お知らせの継続的な更新も必要です。これらもFigma Sitesでは対応しづらいことを考えると、企業の顔となるコーポレートサイトの「クオリティ」と「管理のしやすさ」を重視するなら、プロのWeb制作会社への依頼を推奨します。

Webサイト制作サービスの詳細はこちら

関連記事:コーポレートサイトの構成とは? 掲載すべき項目や参考事例などを解説!
関連記事:コーポレートサイトリニューアルの進め方を解説!成功させるためのポイントとは

集客型サイト

検索エンジン経由のアクセスを想定した集客型サイトは、SEO対策にこだわって制作しなければなりませんが、Figma SitesではSEO対策に構造上の限界があります。

そのため、リード獲得を目的としたサービスサイトやオウンドメディアなどは、SEO設計の段階から対応できるプロのWeb制作会社に相談し、WordPressなどSEO対策に取り組みやすいCMSを活用した構築が適切です。

ECサイト

ECサイトを制作したい場合、実績豊富なWeb制作会社への相談が必要です。そもそもECサイトは、カート・決済処理・在庫管理・会員登録など、複雑な動的機能が必要なサイトです。一方、Figma Sitesは静的なサイトの公開を主たる目的としており、ECサイトとして活用することは想定されていません。

また、ECサイトを制作する際は、それぞれの企業の目的・運用方針にあわせて、ShopifyやWordPress(WooCommerce)など、適切なプラットフォームを選ぶことが不可欠です。商品ページ機能やSEO機能を作り込む必要もあり制作難易度が高いことから、専門知識を持つWeb制作会社への依頼が適しています。

関連記事:ECサイトの種類一覧【2024年版】構築方法別の費用相場や事例も紹介
関連記事:ECサイトをWordPressで作るメリット・デメリットとは?作り方も解説

まとめ

Figma Sitesを活用すれば、Figmaで制作したデザインをコーディング不要で公開できます。ランディングページや期間限定キャンペーンサイトなど、シンプルなホームページが必要な場合、Figma Sitesでの自作も十分な選択肢です。

一方、SEO対策機能や大量のコンテンツを管理する機能、フォーム機能など、企業ホームページに求められる要件への対応には限界があります。そのため、コーポレートサイトやサービスサイト、オウンドメディアなどを制作したい場合は、プロのWeb制作会社への依頼が安心です。

これらのホームページ制作を検討している場合は、ぜひ一度、当社へご相談ください。Figmaでのデザインにも対応しておりますので、お持ちのデザインデータを活かした制作も可能です。

人気の記事

一覧へ戻る

ホームページ・Web制作サービス一覧

TOP