2026.01.20
採用サイトに「数字で見る」コンテンツを掲載する効果とは?制作事例も紹介
近年、自社の魅力を求職者に直接伝えるために、各企業独自の「採用サイト」を活用する企業が増えています。採用サイトには求職者向けにさまざまな情報を掲載しますが、中でも効果的なのが「数字で見る」コンテンツです。
そこで今回はWeb制作会社の視点から、採用サイトに「数字で見る」コンテンツを掲載すべき理由や、数字でアピールすべき要素について解説します。実際に「数字で見る」コンテンツを掲載している採用サイトの事例も紹介しますので、制作・リニューアルの参考にしてみてください。
目次
採用サイトに「数字で見る」項目を掲載する理由と効果
採用サイトの「数字で見る」コンテンツとは、自社の特徴を数字でアピールする、次のようなコンテンツのことです。

このようなコンテンツを掲載する理由・効果としては、次の4点が挙げられます。
- 情報の信頼性と透明性が高まる
- 企業の特徴や実績を一目で伝えられる
- 他社との差別化・ブランド強化ができる
- 求職者の不安解消・応募意欲向上につながる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
情報の信頼性と透明性が高まる
採用サイトでは、求職者に自社の魅力をアピールしなければなりません。しかしその際、「安定経営のため将来も安心です!」や「ワークライフバランスを重視しています」など、抽象的な表現だけでアピールしても、実態が伝わらないでしょう。
一方、「創業以来○年連続黒字」「平均有給取得日数○日」など、具体的な数値でアピールするコンテンツがあれば、自社の客観的な魅力を伝えられます。
情報の信頼性と透明性が高まることで、求職者に好印象を与えられる点が、「数字で見る」コンテンツ最大のメリットです。
企業の特徴や実績を一目で伝えられる
求職者は限られた時間のなかで複数の採用サイトを比較検討します。そのため、文章だけでアピールポイントを列挙するだけでなく、数字で要点を端的に示すほうが内容が伝わりやすく、印象にも残りやすくなります。
たとえば「取引社数」「売上推移」「職種比率」「平均年齢」などをグラフ化すると、会社の規模感や成長性、組織の姿が直感的に把握できます。Webサイト制作の観点でも、見せ方(レイアウト、余白、アイコン、グラフの種類)を設計することで、読み飛ばしを防ぎやすくなるのがポイントです。
他社との差別化・ブランド強化ができる
採用市場において、自社の強みを明確に打ち出すことは重要ですが、求職者になかなか魅力が伝わらないと悩む企業も少なくありません。そうした課題がある場合は、ぜひ「数字で見る」コンテンツを活用してみてください。
たとえば「年間休日」「育児休業取得率」「離職率」「平均残業時間」などを数字で明示しておくことは、それだけで他社との差別化につながります。「日本の平均的な育休取得率は○%のところ、当社は△%を達成」などと訴求すれば、自社の優位性が一目瞭然で伝わるでしょう。
採用市場におけるブランディングを強化したい場合こそ、信頼性の高い「数字」を使ってアピールするのがおすすめです。
求職者の不安解消・応募意欲向上につながる
「数字で見る」コンテンツは、求職者の応募意欲向上にもつながります。

そもそも求職者が応募をためらう大きな理由の一つが、入社後のイメージが付かないことに対する不安です。「自分と世代が違う社員しかいないのではないか」「残業時間が思ったよりも多いのではないか」など、求職者はさまざまなことに不安を感じます。
こうした不安に対して、残業時間や有給休暇取得率、育休取得率、社員構成などを数字で示すと、求職者は安心して応募できます。採用サイトからの応募率を高めたい場合こそ、求職者の不安を解消できる「数字で見る」コンテンツを用意してみてください。

採用サイトの「数字で見る」コンテンツに掲載すべき内容
さて、採用サイトの「数字で見る」コンテンツに掲載すべきこととしては、次のような例が挙げられます。
- 企業の基本データや会社情報
- 社員構成や人に関するデータ
- 働き方や勤務環境の数値
- キャリア支援・教育制度に関する数字
- 実績・取引・事業に関するデータ
- 社内制度・文化を表す数値
- 採用活動・応募状況に関するデータ
- サステナビリティ・社会貢献に関する数値
どのような数字を公開すると効果的なのか、詳しく見ていきましょう。
企業の基本データや会社情報
企業の基本データや会社情報は、求職者が会社の規模感・安定性を判断するのに役立ちます。たとえば次のような要素をアピールするといいでしょう。
- 創業年数(創業○年・設立から○年など)
- 従業員数(正社員○名・グループ全体で○名など)
- 拠点数(国内○拠点・海外○拠点など)
- 資本金
- 売上高
従業員数や売上高は、年次推移をグラフ化すると成長のイメージが掴みやすくなります。Web上でも、数字を「見せる」ためのデザイン(図解・アイコン・グラフ)をセットで設計すると、要点がより伝わりやすくなります。
社員構成や人に関するデータ
従業員数だけではなく、社員構成なども紹介すると、求職者に職場の雰囲気・多様性を伝えられます。たとえば次のようなデータを紹介するのがおすすめです。
- 年齢層
- 男女比
- 新卒・中途の割合
- 職種比率・部署別の人数構成
- 既存社員の出身学部・入社前の業界
社員構成や人に関するデータをコンテンツ化しておくと、求職者の「会社に馴染めるだろうか」という不安を解消し、応募意欲を高められます。
働き方や勤務環境の数値
働き方や勤務環境に関する数値も、求職者が気にする情報の一つです。たとえば次のような数値を掲載しておくと、入社後の働き方を誤解なく伝えられます。
- 平均残業時間(月○時間など)
- 年間休日数
- 有給休暇取得率
- リモートワーク実施率
- フレックスタイム制度利用率
とくに残業と休暇について明示しておくと、求職者の信頼を得やすいです。
キャリア支援・教育制度に関する数字
キャリア支援や教育制度に関するデータを公表しておくと、成長意欲の高い人材を引きつける効果が期待できます。たとえば次のような項目は、「数字で見る」コンテンツと相性が良い例です。
- 研修制度の数・研修時間(年間○時間/入社後○か月の研修 など)
- 資格取得支援実績(資格取得者○名・補助金額○万円など)
- 昇進スピード(最短○年で管理職など)
入社後のサポート体制を数字で示すことで、制度の“有無”だけでなく“実態”が伝わりやすくなり、他社との差別化にもつながります。
実績・取引・事業に関するデータ
安定した企業で働きたいと考える方は少なくありませんが、そのような求職者へのアピール材料としておすすめなのが実績・取引・事業に関するデータです。たとえば次のような数字をコンテンツ化すると、企業の信頼性・安定性を伝えられます。
- 取引先企業数(○社と取引実績など)
- 市場シェア(業界シェア○%など)
- 受注件数・契約継続率
- 特許取得数・受賞歴
成長率や前年比などの推移データもあわせて紹介すると、より説得力が高まります。
社内制度・文化を表す数値
社内制度や企業文化についても、数字でアピールできます。たとえば次のような制度の利用状況や、カジュアルな情報をコンテンツ化しておくと、入社後のミスマッチを防げるでしょう。
- 在宅勤務制度の利用率(週○回まで可+実際の利用率○% など)
- 時短勤務・育児(介護)制度の利用状況(利用者数/利用率など)
- 出勤時の服装(私服・オフィスカジュアル・スーツの割合など)
- 出勤時のランチ(席で食べるのか、外食するのかなど)
- 社員の趣味(アウトドア派なのか、インドア派なのかなど)
こうしたデータは、社内の雰囲気や社員の人柄に加えて、「制度が実際に使われているか」までイメージしてもらう際にも役立ちます。
採用活動・応募状況に関するデータ
採用活動に関するデータを掲載すると、募集状況や採用の傾向が伝わり、応募を検討する際の判断材料になります。たとえば次のような項目が挙げられます。
- 応募人数
- 採用人数・応募倍率
- 入社後の定着率
ただし応募倍率は、高すぎると「ハードルが高そう」と感じて応募をためらう人が出る可能性もあります。職種別・期間別に分けて掲載するなど、受け取られ方をふまえてバランスよく見せることが重要です。
サステナビリティ・社会貢献に関する数値
最近は社会的責任・環境への取り組みを紹介する企業も増えています。たとえば次のような情報です。
- CO2削減率(前年比○%削減など)
- 再生可能エネルギー利用率
- 寄付金額・支援するプロジェクトの数
- ダイバーシティ関連の指標
もし企業として積極的に取り組んでいることがある場合は、価値観の合う人材を引きつけるためにも紹介してみてください。
採用サイトの「数字で見る」コンテンツを作成するコツ
魅力的な「数字で見る」コンテンツを作成するためには、3つのコツを意識することが大切です。
- 視覚的にわかりやすいデザイン設計にする
- 信頼できる最新データを使用する
- 独自の強みや魅力が伝わりやすい情報を選定する
それぞれのコツについて、詳しく見ていきましょう。
視覚的にわかりやすいデザイン設計にする
自社の魅力を伝えるためには、ただ数字を並べるのではなく、視覚的にわかりやすいデザインにすることが大切です。
たとえば重要な数字は色やフォントを工夫して目立たせたり、グラフや図表、アイコンを活用したりして、一目で情報が伝わる設計を意識してみてください。

わかりやすいデザイン設計の例
信頼できる最新データを使用する
「数字で見る」コンテンツはその特性上、データの信頼性と鮮度に配慮しなければなりません。誤った数字や曖昧なデータを載せると、企業への信頼を損ねる可能性があるためです。
誤解を防ぐためには、データの集計時期や対象範囲を明記しておくのもおすすめです。あわせて、更新の目安(例:年1回、四半期ごとなど)を決めておくと、古い情報の放置も防げます。
独自の強みや魅力が伝わりやすい情報を選定する
採用サイトの「数字で見る」コンテンツには、企業のすべてのデータを掲載する必要はありません。あくまで応募数・採用数を増やすことが目的であるため、自社の強みや魅力がもっとも伝わる情報を厳選して掲載しましょう。
掲載するデータは、次の観点で選んでみてください。
- ターゲットとする求職者層が気にする情報
- 自社が誇れる実績・制度
- 競合他社を比較して、とくに優位性が出る数値
採用サイトの「数字で見る」コンテンツの作り方
それでは採用サイトの「数字で見る」コンテンツの作り方について、順を追って見ていきましょう。
1.採用サイトの目的とターゲットを明確にする
まずは採用サイト全体の目的とターゲットを明確にします。誰に何を伝えたいのかによって、掲載すべき情報が異なるためです。
採用サイトの目的としては、次のような例が挙げられます。
- 応募者数の増加
- 競合他社との差別化
- 離職率の低下
- 長期的な採用コストの削減
すべて重要なことですが、優先事項を明確にしておくと、コンテンツの方向性を決めやすくおすすめです。「新卒/中途のどちらを優先するのか」「どんな職種を採用したいのか」まで整理しておくと、数字の選定がスムーズになります。
関連記事:採用サイトの目的・制作のメリットとは?効果的なコンテンツや事例も解説
2.公開する数字の項目を選定する
つづいて、目的・ターゲットにマッチする訴求項目を選定します。
たとえば若手人材をターゲットにする場合は、研修制度やキャリアアップ制度に関連する情報や、平均年齢の若さをアピールするのがいいでしょう。
即戦力となる中途人材を求める場合は、中途入社の割合や、定着率・育休取得率など、働きやすさや制度の実態が伝わるデータを掲載するのがおすすめです。
また、入社後のミスマッチを防ぐために、企業文化が伝わる項目もいくつか選んでみてください。
3.データ収集・社内アンケートを行う
掲載する項目が決まったら、データ収集を進めます。従業員数・平均年齢・勤続年数などは人事データから取得できますが、社内の雰囲気や文化に関する項目は社内アンケートを実施して集めましょう。
アンケート結果を掲載する場合は、回答者数(母数)と実施時期を併記しておくと、誤解や不信感を防ぎやすくなります。
4.デザイン・コンテンツを作成する
データが揃ったら、デザイン・コンテンツ制作に進みます。数字はそのまま並べるのではなく、グラフ・図表・アイコンなどで視覚化し、ひと目で要点が伝わるレイアウトに落とし込むのがポイントです。
制作は社内で行う方法もありますが、採用サイトの制作実績がある制作会社に依頼し、情報設計からデザインまで一貫して整えるほうが安心です。
5.公開後の効果検証と改善を継続する
採用サイトの成果を最大限に高めていくためには、「数字で見る」コンテンツ公開後の効果検証・改善に取り組むことも大切です。
たとえばアクセス解析ツールでページのアクセス数・滞在時間をチェックしたり、採用面接で「数字で見る」コンテンツを見たかをヒアリングし、効果の有無を確認してみてください。
さらに、新入社員が入社したタイミングで「応募検討時に知りたかった情報」を聞き取り、その内容を反映して項目を追加・更新していくと、より求職者目線のコンテンツに育てられます。
「数字で見る」コンテンツを採用サイトに入れる際の注意点と解決策
「数字で見る」コンテンツを作る際は、いくつか注意すべきこともあります。
- 古い情報を放置しない
- ネガティブな数値を隠さない
- 数字を意味なく羅列しない
それぞれの注意点と、解決策をあわせて見ていきましょう。
古い情報を放置しない
「数字で見る」コンテンツでとくに注意すべきなのが、情報の鮮度です。あまりに古いデータが掲載されていると信憑性がなく、採用に力を入れていない企業とみなされてしまいます。
最低でも1年に1回は最新の数字に更新し、会社の実態を正しく反映しておきましょう。
ネガティブな数値を隠さない
自社にとって不利に見える数字は隠したり、曖昧に表現したりしたくなるかもしれません。しかしネガティブな数値を隠すと不信感を招き、入社後のミスマッチにもつながります。
解決策は、ネガティブに見える数字も「背景」と「改善の取り組み」をセットで示すことです。たとえば有給休暇取得率が低い場合でも、「年間休日数が多いため、有休を取得しなくても休暇が多い」「全社的に取得率改善に取り組んでおり、前年比で○ポイント向上している」などと記載すれば、誤解が生じないでしょう。
数字を意味なく羅列しない
数字を意味なく羅列しただけでは、求職者に読み飛ばされてしまう可能性があります。視覚的にわかりやすいデザイン設計にすることはもちろん、各数字の意味や何が強みなのかが伝わる構成にすると、より魅力的なコンテンツになるでしょう。

「数字で見る」項目を活用した採用Webサイトの事例3選
当社はWeb制作会社として、採用サイトの制作にも数多く携わっています。ここからは「数字で見る」項目を活用した採用Webサイトの制作事例を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.株式会社ジェーピーシー
こちらは記事内でもご紹介した、当社の採用サイトです。会社の規模感・事業の信頼性が伝わる情報に加えて、働く人や社内の雰囲気がイメージできる内容まで、幅広く整理しているのが特徴です。

また、スクロールに合わせて数字が動く演出を入れることで、視覚的なインパクトが生まれ、求職者の興味を引きつけやすい設計になっています。
2.ピジョンハーツ株式会社様
こちらの採用サイトでは、数字とイラストを活用して、自社の福利厚生制度を視覚的にアピールしています。

出典:数字で見るピジョンハーツ
ただ数字を並べるだけではなく、その数字の背景・目的まで紹介することで、説得力を持たせていることが特徴です。
3.ワケンホールディングス株式会社様
こちらの採用サイトでは「数字で見る」コンテンツによって、雇用条件・労働環境を一目でわかるようにしています。

出典:数字で見るワケン
求職者の関心が高い平均残業時間や有給取得日数、年間休日数といったデータを、数字とアイコンで視覚的に表現している点が特徴です。また、競合優位性を示すために、賞与の支給方針についても紹介しています。
「数字で見る」コンテンツ作成でよくある質問(FAQ)
それでは最後に、「数字で見る」コンテンツについてよくある質問と、その答えについて解説します。
「数字で見る」コンテンツはどのタイミングで公開すべき?
採用サイトの立ち上げと同時に公開するのが理想的です。採用サイトの制作を決めたら、計画的に掲載データを集めておきましょう。
ただしサイト公開にどうしても間に合わない場合は、後日追加してもまったく問題はありません。
採用サイト内のどこに掲載すべき?
「数字で見る」コンテンツは求職者への訴求力が非常に高いため、見つけやすい場所に配置するのが望ましいです。
独立したページとして「数字で見る」コンテンツを用意し、メインナビゲーション(グローバルメニュー)やフッターメニューに「数字で見る」といった導線を設置してみてください。
ただし採用サイトでもっとも目立たせるべきなのは、コンバージョンに直結する「募集要項」と「応募案内」であるため、「数字で見る」コンテンツを必要以上に目立たせる必要はありません。
情報の更新頻度はどのくらいが理想?
「数字で見る」コンテンツは、最低でも年1回は更新すべきでしょう。各企業の年度が替わったタイミングで、前年度のデータを反映するのがおすすめです。
情報の鮮度を保つためには、更新タイミングだけではなく、更新担当者も決めておくといいでしょう。
まとめ
採用サイトに「数字で見る」コンテンツを掲載すれば、自社の魅力をわかりやすく伝えられますし、信頼性・透明性を高める効果も期待できます。
応募数を増やしたい場合や、入社後のミスマッチを防ぎたい場合は、ぜひ「数字で見る」コンテンツを活用してみてください。
当社では「数字で見る」コンテンツを含め、採用サイトの制作の企画・制作・運用までワンストップで対応しております。採用サイト向けの写真撮影・映像制作も承っておりますので、成果の出る採用サイトを制作したい場合はぜひ一度ご相談ください。