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2025.06.11

LPの種類が丸わかり!目的別の制作ポイントと効果的な活用法まとめ

LPの種類が丸わかり!目的別の制作ポイントと効果的な活用法まとめ

ランディングページ(LP)にはさまざまな種類があり、ターゲットや目的に応じて使い分けることで、自社の認知度向上やコンバージョン率(CVR)の最大化が可能になります。

本記事では、LPの種類ごとの特徴や活用ポイントを徹底解説
「どのLPを選べばいいのか?」「どう活用すれば売上アップにつながるのか?」をわかりやすく解説していきます。

最後まで読むことで、自社に最適なLPの種類が明確になり、具体的なアクションに移せるはずです。
LP作成を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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ランディングページ(LP)とは?

ランディングページ(LP)とは?

ランディングページ(LP)とは、インターネット広告や検索エンジンからの流入で、ユーザーが最初に訪れるページ、もしくは商品・サービスを単独で紹介する1ページ完結型のWebページのことを指します。

  • 広義のLP:ユーザーが最初に着地したページ全般
  • 狭義のLP:特定の目的に特化し、1ページで完結するページ

本記事では、主に後者の「狭義のLP」について解説します。

関連記事:LP(ランディングページ)とは?目的やメリットを徹底解説

LPの基本定義

LPの最大の特徴は、1ページのみでユーザーを商品・サービスの購入や資料請求などの特定のゴールへ導くことです。縦に長いデザインが多く、不必要な情報を省いているため、ユーザーがスムーズに意思決定できる点が大きな魅力でしょう。

目的ごとに分類すると、LPの役割は以下のように整理できます。

  • 見込み顧客(リード)を増やす
  • 商品・サービスの購入率を高める
  • イベント・セミナーへの誘導
  • 企業ブランドやイメージの向上

これらの目的を達成するために、LPは1ページ完結型のシンプルな構造であることが一般的です。下層ページを設けず、ユーザーが異なるページ遷移をせずにアクションを起こしやすいよう設計されているため、直感的に情報を伝えやすく、成果につながりやすくなります。

LPと一般的なWebサイトの違違い

LPと一般的なWebサイトの違いは以下のとおりです。

項目LP
(狭義のランディングページ)
Webサイト
(コーポレートサイトなど)
目的ユーザーに具体的なアクションを起こさせる企業・ブランド、商品の全体像を伝える
ページ数1ページ完結複数ページがあり、下層ページへ遷移可能
構造下層ページなし・縦長でシンプル構造が階層的で、各ページに役割分担がある
集客方法インターネット広告やSNS広告などが中心検索エンジンからのオーガニック検索が中心になる場合も
特長特定のターゲットへダイレクトに訴求しやすい企業の信頼性や安心感、情報発信に適している

LPは、ひとつの明確なゴールにユーザーを集中させるために構成される一方で、Webサイトは企業情報や複数サービスの紹介を目的とするため、ページ数が多くなりやすいのが特徴です。

LPが注目される背景

LPがマーケティング施策で重要視されるのは、コンバージョン(CV)率を上げることに特化しているためです。

コンバージョン率(CVR)とは?

CV(コンバージョン)とは、「問い合わせや商品購入など、事業側が期待する具体的行動」のこと。CVR(Conversion Rate)は、サイト訪問者のうち何%がCVに至ったかを示します。

Webサイト内を自由に回遊する場合、ユーザーが意図したタイミングで行動を起こしてくれるかはコントロールしにくいもの。その点、LPは商材説明→ユーザーボイス→キャンペーン→購入ボタンという流れを一貫してデザインできるため、コンバージョン率の向上が期待できます。

LPを制作する3つのメリット

LPを制作するメリットには、主に以下の3つがあります。

  1. コンバージョン率を向上させられる
  2. ターゲットの限定と最適化が可能
  3. 効果測定・改善(LPO)が行いやすい

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

1.コンバージョン率を向上させられる

コンバージョン率を向上させられる

先述のとおり、LPはコンバージョン率の向上に特化しているため、購入・資料請求・問い合わせといった目標行動へと自然に誘導しやすい構造になっています。

たとえば、商品購入のコンバージョン率を高める場合、LPには以下のような要素を盛り込むと効果的です。

  1. 商品・サービスの説明
  2. ユーザーの声(使ってみた感想や実際の体験談)
  3. キャンペーン情報
  4. 商品・サービス購入の案内

通常のWebサイトでは、ユーザーが興味のあるページを自由に行き来しながら情報を収集するため、企業側が意図した順序で商品・サービスの魅力を伝えることが難しいという側面も。途中で別のページへ移動してしまい、コンバージョンにつながらないケースも少なくありません。

一方で、LPは1ページ完結型のため、ユーザーが知りたい情報を的確に提示でき、余計なページ移動を防ぐことができます。必要な情報を適切な順序で配置することで、商品やサービスの訴求力を高め、コンバージョン率の向上につなげられるのが大きなメリットです。

2.ターゲットの限定と最適化が可能

ターゲットの限定と最適化が可能

LPは1ページ単位で制作できるため、ターゲットごとに最適な訴求が可能です。同じ商品であっても、対象となる層によって響くメッセージや求める情報は異なるため、それぞれに適したLPを用意することで、より高い成果が期待できます。

たとえば、30代女性をターゲットにする場合は、ライフスタイルやファッション性を意識したビジュアルを採用し、共感を呼ぶストーリーを交えることで、興味を引きやすくなります。一方で、50代男性に向けたLPなら、健康維持や機能性、コストパフォーマンスといった要素を前面に押し出し、実用的な視点で訴求すると効果的でしょう。

また、LPの制作コストは通常のWebサイトよりも抑えやすいため、ターゲットごとに複数のLPを展開し、個別のアプローチを行うことも可能です。デザインやコピーを調整し、ユーザーに「これは自分のための商品だ」と思ってもらえれば、コンバージョン率(CVR)の向上にもつながります。

このように、LPを活用することでターゲットを細分化し、それぞれに最適なメッセージを届けられます。マーケティング施策の精度を高め、売上やブランドの認知度向上にも貢献できる手法といえるでしょう。

3.効果測定・改善を行いやすい

効果測定・改善を行いやすい

LPは1ページで構成されるため、通常のWebサイトと比べて、ユーザーの行動データを分析しやすいのが特徴です。どの段階で離脱が発生しているか、ボタンのクリック率はどの程度かといった情報を把握しやすく、効果検証を短期間で実施できます。
また、LPを複数運用している場合は、ABテストを実施することで、どの要素がコンバージョン率(CVR)に影響を与えているのかを比較・検証することも可能です。

ABテストとは、特定の要素を変更したAパターン・Bパターンを用意し、それぞれの成果を比較する手法のこと。たとえば、以下のような改善が考えられます。

  • AパターンとBパターンで、同じ文章を使いながら画像だけを変更する
  • Aパターンは暖色を基調、Bパターンは寒色を基調としたデザインにする

LPは1ページ完結型で、ユーザーの動線が明確なため効果測定が容易であり、改善のサイクルを回しやすいのが大きなメリットです。データをもとに継続的な最適化を行うことで、より成果の出やすいLPへと成長させられるでしょう。

LPの種類4選【目的別】

さまざまなメリットがあるLPですが、目的に合わないLPを制作しても、十分な成果は得られません。LPを活用する目的を明確にしたうえで適切なLPを設計するためにも、まずはLPの種類について知っておきましょう。

LPの主な種類は、以下の4つです。

  1. リード獲得(問い合わせ)用LP
  2. 商品・サービス販売用LP
  3. 予約・イベント集客用LP
  4. 企業・ブランド認知用LP

それぞれの種類について、詳しく見ていきましょう。

1.リード獲得(問い合わせ)用LP

1つ目は、リード獲得を目的としたLPです。

「リード」とは見込み顧客のことで、自社の商品・サービスに興味を持ち、何らかの接点を持っているものの、まだ購入には至っていないユーザーのこと。
リードを多く獲得することで、成約率の向上につながり、売上拡大が期待できます。そのため、LPを活用してリードを獲得する手法は、多くの企業で取り入れられています。

たとえば、以下のような構成のLPがリード獲得に有効です。

  • 商品・サービスの特徴やメリットを紹介
  • 実際に利用したユーザーの声を掲載
  • 「資料請求」や「お問い合わせ」フォームを設置

このように、LP内で商品やサービスの魅力を伝え、最後に入力フォームを設置することで、ユーザーに小さなアクション(スモールステップ)を促せるでしょう。

資料請求や問い合わせをしたユーザーは、すぐに購入に至らなくても、自社の商品やサービスに対する関心が高いと考えられます。そのため、リードとして顧客情報を収集し、メールマーケティングや営業活動につなげることで、最終的な成約につなげることが可能です。

2.商品・サービス販売用LP

2つ目は、商品やサービスの販売を目的としたLPです。

このLPは、商品の魅力や訴求ポイントを1ページに集約し、購入へと導く構成になっています。Webサイトでは情報が複数のページに分かれているため、ユーザーが必要な情報を探しながら回遊することになり、購入の判断に至るまでのハードルが上がることも少なくありません。

しかし、ターゲットごとにLPを作成することで、それぞれに適した内容やデザインで訴求でき、購買意欲を高めることが可能です。
たとえば、30代女性向けの化粧品LPなら、美容成分や使用感を詳しく伝え、感情に訴えるストーリーを入れる。一方で、BtoB向けのソフトウェアLPなら、機能や導入効果を数値で示し、信頼性を重視する。このように、ターゲットに応じた最適な表現を取り入れることで、商品・サービスの魅力を最大限に伝えられるでしょう。

さらに、LPは購入への動線が明確なため、ユーザーを迷わせず、スムーズに決済ページや申し込みフォームへ誘導できます。その結果、Webサイトよりも商品・サービスの購入につながりやすくなるのが大きなメリットです。

3.予約・イベント集客用LP

3つ目は、予約やイベントの集客を目的としたLPです。

セミナーやキャンペーン、期間限定のイベントでは、募集期間が決まっているため、短期間で集客を最大化する必要があります。その点、LPは1ページ完結型のため、伝えたい情報をコンパクトにまとめられ、ユーザーが「何をすべきか」を直感的に理解しやすいのが特徴です。
特に、イベントへの参加を促すLPでは、以下のような流れで情報を整理すると効果的でしょう。

  • ユーザーの悩みや不安を提示
  • その悩みを解決する方法を示す
  • 解決策のひとつとしてイベント・セミナーを提案
  • (過去に実施経験があれば)参加者の声や実績を掲載

このように、LP内でイベントの価値を明確に伝え、最後に申し込みボタンを配置することで、スムーズに参加申し込みへと誘導できます。Webサイトのように複数のページを経由することなく、必要な情報を一貫して伝えられるため、迷わずアクションを起こしやすいのが強みといえるでしょう。

4.企業・ブランド認知用LP

最後は、企業やブランドの認知度向上を目的としたLPです。

このタイプのLPの主目的は、商品やサービスの販売ではなく、企業理念やブランドストーリー、社会貢献活動などを伝えることで、共感や信頼感を醸成し、長期的なファンを獲得すること。
一般的なLPとは異なり、購入や資料請求などの直接的なコンバージョンを重視しない点が特徴です。しかし、その一方で、企業の公式サイトへの遷移やSNSのフォロー、動画の視聴完了など、ブランドの理解を深める行動へとつなげることが求められます。

企業・ブランド認知用LPを作成する際は、ターゲット層に合わせた訴求メッセージやビジュアル表現が重要になります。また、SNSとの連携や動画コンテンツの活用も、ブランドの認知度向上に効果的。これらを組み合わせることで、ユーザーとの接点を増やし、ブランドの魅力をより直感的に伝えられるでしょう。

さらに、ストーリー性のあるコンテンツを盛り込むことで、ブランドの価値観に共感しやすくなります。単なる商品紹介ではなく、「どのような想いで事業を展開しているのか」「社会にどんな影響を与えているのか」といった情報を明確に伝えることが、長期的なファンづくりにつながるポイントです。

LP制作の流れとポイント

LP制作の流れとポイント

LP制作は、一般的に以下の流れで進められます。

  1. 事前リサーチ
  2. ワイヤーフレーム作成とコンテンツ設計
  3. コピーライティングとデザインの連携
  4. 公開後の効果測定とABテスト

それぞれの工程ごとのポイントについて、詳しく解説していきます。

1.事前リサーチの進め方

まずは、事前リサーチを徹底することが重要です。以下の内容について事前リサーチを進めましょう。

  • ユーザーインサイト
  • 競合分析
  • SEO対策

それぞれのポイントについて見ていきます。

ユーザーインサイト

LPを作る上で最も大切なのは、ユーザーを理解すること
ユーザーのニーズを無視し、一方的に企業側の意図を押しつけるLPでは、興味を持ってもらうことは難しく、ページからの離脱を招いてしまいます。そのため、ユーザーの心理や行動を深く分析し、適切なアプローチを取る必要があります。

ユーザーインサイト

ユーザーが自覚していない、本音の部分にある潜在的なニーズのこと。

たとえば、商品を購入するとき、「なんとなく買った」という経験はないでしょうか。この「なんとなく」という感覚の裏には、ユーザー自身も気づいていない本当のニーズが隠されていることが多いのです。

LPを作成する際には、このユーザーインサイトを的確にとらえ、潜在的なニーズに寄り添ったメッセージを届けることが、コンバージョン率向上につながる鍵となります。

競合分析

ユーザーへの理解と同時に、競合他社の分析も欠かせません。

競合分析を行うことで、自社が市場の中でどのようなポジションにあるのかを把握できるため、競争優位性が明確になります。特に、以下のような視点で競合LPをチェックすると、自社が差別化すべきポイントを見つけやすくなるでしょう。

  • 競合のLPにはどのようなメッセージが盛り込まれているか
  • 訴求ポイントの違いは何か
  • どのようなデザインや構成が採用されているか

こうした分析には、3C分析が有効です。

3C分析

市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの視点から、自社の強みや市場のニーズを分析するマーケティング手法。

このフレームワークを活用することで、競合との差別化ポイントが明確になり、自社のLPにどのような要素を組み込むべきかを具体的に考えやすくなります。

SEO対策

LPを作成する際には、SEO対策を意識することも重要です。

検索エンジンで上位表示されるLPは、広告流入だけでなく、オーガニック検索からのアクセスも増やすことができます。特に、ターゲットユーザーが検索するキーワードを適切に盛り込み、ページの構成を最適化することがポイントとなります。

SEO対策

「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、Googleなどの検索エンジンで上位表示を目指し、自然検索経由の流入を増やす施策のこと。

たとえば、タイトルや見出しに適切なキーワードを配置し、コンテンツの質を高めることで、検索エンジンに評価されやすくなります。

関連記事:ランディングページにSEOは必要?LPのアクセスを増やす集客方法を紹介

2.ワイヤーフレーム作成とコンテンツ設計

次に、ワイヤーフレームの作成とコンテンツ設計について解説します。

ワイヤーフレームとは、その名のとおり「ワイヤー(線)」と「フレーム(枠)」を用いて、ページの完成イメージを視覚化した設計図のことです。

このワイヤーフレームを作成する目的は、LP内の情報配置を明確にし、ページの構成を整理することにあります。どこにコンバージョンボタンを設置するか、どのようなデザインにするかを事前に決めることで、LPの完成度を高めやすくなるでしょう。

ワイヤーフレームを作成する際によく用いられるのが、「AIDMAの法則」です。これは、ユーザーが購買行動を起こすまでの心理プロセスを示したフレームワークで、LPの構成を考える際に役立ちます。

Attention(注意)LPに訪れたユーザーの注意を引く
キャッチーなフレーズやアイキャッチ画像を活用し、興味を持たせる
Interest(関心)商品・サービスの特徴を伝え、ユーザーの関心を高める
ユーザーの悩みや課題を提示し、「この情報をもっと知りたい」と思わせる
Desire(欲求)ユーザーの悩みに共感し、解決策を明示することで購買意欲を刺激する
商品・サービスの具体的なメリットを強調する
Memory(記憶)ユーザーの不安や疑問を解消し、購入意欲を高める
購入者の声や実績を掲載し、信頼感を高める
Action(行動)ユーザーがコンバージョンボタンをクリックしやすい構成にする
セールやキャンペーン情報を提示し、購入や申し込みを後押しする

このように、AIDMAの法則を意識しながらワイヤーフレームを設計することで、LPの流れがスムーズになり、より効果的なコンテンツ構成を実現できるでしょう。

3.コピーライティングとデザインの連携

ワイヤーフレームやコンテンツの構成が決まったら、次に重要になるのがコピーライティングとデザインの連携です。

ターゲットに適した言葉選びと視覚的な訴求を組み合わせることで、LPのメッセージがより効果的に伝わります。特に、ターゲット層ごとに適した表現やデザインを意識することが、コンバージョン率向上の鍵となるでしょう。

たとえば、10代女性向けの商品であれば、漢字よりもカタカナやひらがなを多めに使用し、親しみやすい表現を心がけるのが効果的です。また、トレンド感のある単語やポップなデザインを取り入れることで、より若い世代に響きやすくなります。

一方で、40代男性向けの商品では、トレンドよりも高級感や安心感が求められることが多いです。そのため、堅めの言葉遣いを意識し、落ち着いた色合いや洗練されたデザインを採用することで、信頼性の高い印象を与えられるでしょう。

このように、ターゲットの属性や嗜好に応じて、コピーのトーンやデザインを最適化することが重要です。ワイヤーフレームやコンテンツの方向性が決まった後に、これらの要素を精査することで、より成果につながるLPに仕上げられます。

4.公開後の効果測定とABテスト

LPを公開した後に欠かせないのが、効果測定とABテストです。

LPの成果を最大化するには、コンバージョン率の推移をチェックし、必要に応じて改善を加えることが重要になります。想定していた成果が出ていない場合、どの要素に問題があるのかを分析し、適切な施策を講じる必要があるでしょう。

LPは、一度作成して終わりではありません。ユーザーの反応をデータで分析しながら、小さな改善を積み重ねることが、成果を最大化するポイントです。ABテストを活用し、より効果的なLPへと最適化を進めることで、コンバージョン率の向上につながるでしょう。

LP制作を成功させるための6つのチェックポイント

効果的なLPを制作し、成果を最大化するためには、以下の6つのポイントを押さえることが重要です。

  1. ターゲットを明確にする
  2. 訴求メッセージに一貫性を持たせる
  3. ファーストビューを最適化する
  4. ストーリー性を意識する
  5. フォームやCTAボタンの配置

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

1.ターゲットを明確にする

ターゲットを明確にする

1つ目のポイントは、ターゲットを明確にすることです。

LPは1ページ完結型のシンプルな構造だからこそ、「誰に向けたLPなのか」を明確にし、ターゲットに響く内容を盛り込む必要があります。ターゲットが曖昧なままでは、訴求がぼやけ、成果につながりにくくなるでしょう。

ターゲット設定の基本フレームワークとしては、以下の2つの手法がよく用いられます。

  • STP分析
  • ペルソナ分析

それぞれの分析方法について見ていきましょう。

STEP分析

市場全体からターゲットを決定する手法。大まかに以下の3つのステップで進めます。

  1. セグメント化(Segmentation):顧客を年齢、性別、職業、ライフスタイルなどの属性ごとに分類する
  2. ターゲティング(Targeting):分類した顧客の中から、最も効果的にアプローチできる層を特定する
  3. ポジショニング(Positioning):選んだターゲットに対し、自社の商品・サービスが提供できる価値を明確にする

STP分析を活用することで、市場の中で自社のLPがどの層に最も適しているのかを判断しやすくなります。

ペルソナ分析

市場調査のデータをもとに、「架空のユーザー=ペルソナ」を作成する手法

  • 年齢や性別、職業、趣味、価値観などの詳細な情報を設定し、ターゲットの人物像を具体化する
  • そのペルソナに対し、どのような言葉やデザインが響くのかを検討する

たとえば、「30代の会社員女性」「健康志向が強く、仕事帰りにジムに通う」「インスタグラムをよく活用する」など、具体的なライフスタイルを想定することで、どのような訴求が効果的かを明確にできます。

これらの手法を活用し、ターゲットを明確にすることで、LPの方向性がぶれず、より効果的な訴求が可能になります。誰に向けて、どのような価値を提供するのかを整理することで、コンバージョン率の向上にもつながるでしょう。

2.訴求メッセージに一貫性を持たせる

2つ目のポイントは、訴求メッセージに一貫性を持たせることです。

訴求メッセージとは、競合の商品を分析し、自社商品の強みや優位性を明確にした上で、それをターゲットに伝えるためのメッセージです。

商品にはさまざまな魅力がありますが、すべてを伝えようとすると、メッセージがぼやけてしまい、ターゲットの心には響きにくくなります。大切なのは、ターゲットにとって最も価値のあるポイントを一貫して訴求することです。

たとえば、自社商品の強みが「低価格で持ち運びしやすいこと」であれば、「多機能」「カラー展開が豊富」といった別の特長を強調する必要はありません。複数の訴求ポイントを混ぜてしまうと、何が本当に優れているのかが伝わりづらくなり、ターゲットに刺さるメッセージにならないからです。

重要なのは、シンプルでわかりやすく、ターゲットに響く訴求を徹底すること。一貫性を持たせたメッセージ設計を行うことで、LPの効果を最大化できるでしょう。

3.ファーストビューを最適化する

3つ目のポイントは、ファーストビューを最適化することです。

ファーストビューとは、Webページを開いたときに最初に目に入るエリアのこと。この部分は、ユーザーの第一印象を左右する重要な要素といえます。一般的に、人は三秒以内にページの印象を決めるとされており、ファーストビューが適切でない場合、すぐにページを離脱してしまう可能性もあるでしょう。

そのため、ターゲットに合わせた最適な内容を設定することが求められます。ファーストビューのエリアは限られているため、視覚的なインパクトと伝えたいメッセージを的確に盛り込むことが重要になります。

たとえば、高級志向のユーザーをターゲットにする場合、カジュアルな色合いや軽い印象のキャッチコピーを使用すると、「自分には合わない」と感じ、離脱される可能性が高くなります。一方で、洗練されたデザインや落ち着いたトーンのメッセージを採用すれば、ターゲットにふさわしいブランドイメージを伝えられるでしょう。

限られたエリアだからこそ、ターゲットに響くファーストビューを設計することで、ユーザーの興味を引き、次のアクションへとつなげやすくなります。

4.ストーリー性を意識する

4つ目のポイントは、ストーリー性を意識することです。

LPを訪れるユーザーの多くは、「なんとなく興味がある」「選択肢のひとつとして比較している」段階にあります。このようなユーザーに対し、次のアクションとして商品・サービスの購入や資料請求を促すには、説得力のあるストーリーが必要です。

ストーリー性を持たせることで、ユーザーは「今行動を起こすべき理由」を理解しやすくなります。特にLPは1ページ完結型のため、限られたスペースの中で、ユーザーの共感を得る流れを作ることが重要なポイントに。

たとえば、次のような要素を盛り込むと、ストーリー性のあるLPに仕上がります。

  • ユーザーが抱える課題や悩みを明確にする
  • その課題を解決する方法を提示する
  • 商品・サービスが、その解決策として最適であることを伝える
  • 実際の成功事例やユーザーの声を紹介し、信頼感を醸成する

こうした流れを意識することで、ユーザーの感情を動かし、次のアクションへとつなげられます。

また、先ほど紹介したAIDMAの法則などを活用し、ユーザーの心理に沿ったストーリーを設計すると、より効果的なLPになるでしょう。

5.フォームやCTAボタンの配置

フォームやCTAボタンの配置

5つ目は、フォームやCTAボタンの配置です。

LPの目的は、ユーザーに何らかの行動を起こしてもらうこと。その行動とは、リード獲得、商品・サービスの購入、イベント・セミナーの参加など、目的によって異なります。

たとえば、リード獲得を目的とする場合、ユーザーの連絡先や個人情報を取得するためのフォームが必要になります。しかし、フォームを設置するだけでは十分ではありません。ユーザーをフォームに誘導するためには、適切な場所にCTAボタンを配置することが重要です。

CTAボタン

Webサイト上で、ユーザーのクリックを促し、コンバージョンへと導くためのボタンのこと。このCTAボタンの配置やデザインを工夫することで、LPの効果を高められる。

CTAボタンは、ただ設置すればよいわけではありません。より多くのユーザーにクリックしてもらうためには、次のような工夫が有効です。

  • ベネフィットを押し出すキャッチーなフレーズを使う→例)「売上が10倍になる方法」
  • 心理的ハードルを下げる文言を取り入れる→例)「1分で簡単!」「無料で試せる!」
  • クリックを促す色を選ぶ→例)コントラストの高い色を採用し、目立たせる
  • 写真やイラストを活用し、他の要素よりも強調する

これらの工夫を組み合わせることで、CTAボタンのクリック率を高め、LPからのコンバージョンを最大化できるでしょう。

また、CTAボタンやフォームをどこに配置するかも重要なポイントです。ページの構成やストーリー性を意識しながら、最適なタイミングでユーザーの目に入るように設計する必要があります。
ただし、これらのポイントをすべて自社で実践するのは簡単ではありません。特に、「ターゲットに響くキャッチコピーの作成」「CV率を向上させるデザイン設計」などは、専門的な知識が求められます。

効果的なLPを作成し、継続的に改善するには、専門的なノウハウが必要です。CTAボタンの配置やデザイン、LP全体のストーリー構成を最適化することで、より高い成果を得ることができます。

幅広い業種・業界のLP制作実績を持つJPCでは、ターゲットや目的に合わせたLPを提供しています。効果的なLP構成やCTAボタンの最適な配置など、成果につながるLPをお考えの方は、ぜひご相談ください。

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LPの制作事例

最後に、JPCが手がけたLPの制作事例を3つ紹介します。ターゲットや目的に応じたLPの活用方法を具体的にイメージするための参考にしてください。

事例1:製品パーツ商社のLP制作(商品・サービスの購入)

クライアントが販売する「防水バッグ」のLPを制作した事例です。

この商品はターゲット層が広く、さまざまな用途で使用されるため、どのユーザーにも受け入れられやすいシンプルなデザインを採用しました。余計な装飾を控え、商品の特長が一目で伝わるレイアウトにすることで、視認性を高めています。

また、商品の魅力を直感的に伝えるため、写真を効果的に活用。使用シーンをイメージしやすくすることで、ユーザーの購買意欲を引き出す設計としました。

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事例2:テレビ会社のLP制作(イベント・セミナーへの誘致)

クライアントが開催するイベントの参加者を増やすために制作したLPの事例です。

ターゲット層を考慮し、スマートフォンでの閲覧に最適化。小さな画面でも情報が伝わりやすいレイアウトを採用し、読みやすさと操作性を重視しました。また、申し込みフォームまでの導線をシンプルにすることで、スムーズにエントリーできる設計としています。

さらに、LPの制作だけでなく、集客につながる流入施策も実施。SNS広告や検索エンジンを活用し、ターゲットに適したアプローチを行っています。

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事例3:不動産会社のLP制作(リード顧客の獲得)

新築賃貸マンションのLPを制作した事例です。

ターゲット層に合わせ、高級感を演出するために黒やグレーを基調としたデザインを採用。落ち着いた色使いと洗練されたレイアウトにすることで、物件の価値を引き立て、ターゲットの興味を引きやすい構成にしました。

また、ユーザーが物件の魅力を直感的に理解できるよう、VRビューアーを追加。Web上で間取りを確認できるようにすることで、実際に現地へ足を運ぶ前の段階でも物件の特徴を詳しく把握できる仕組みを取り入れています。

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まとめ

本記事では、LPの基本やメリット、制作の流れとポイントを解説し、目的別にLPの種類を紹介しました。

LPの種類は以下のとおりです。

  • リード獲得用
  • 商品・サービス販売用
  • 予約・イベント集客用
  • 企業・ブランド認知用

また、LPを成功させるための6つのチェックポイントについてもお伝えしました。

  • ターゲットを明確にする
  • 訴求メッセージに一貫性を持たせる
  • ファーストビューを最適化する
  • ストーリー性を意識する
  • フォームやCTAボタンの配置を工夫する
  • 継続的な効果測定と改善を行う

LPは、ただ作るだけではなく、ターゲットに合わせた設計と継続的な改善が必要です。この記事を読んで、「自社の課題解決にはLPがピッタリだ!」と感じた方は、ぜひLP制作を検討してみてください。

ただし、LP制作には戦略設計からデザイン、コンテンツ制作まで、膨大な時間と労力がかかります。
「自社で専門知識のあるメンバーがいない」「制作に充てる人的リソースが足りない」そのようなお悩みがあれば、JPCにご相談ください。

ユーザーに響くコンテンツを制作する「コンテンツ力」と、LPの成果を最大化する「デザイン力」、そしてターゲットに届けるための「媒体力」を駆使し、貴社のLPを成功へと導きます。

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