2024.09.12
コーポレートサイトを制作する際のWordPress・テーマの選び方とは?
コーポレートサイトをWordPressで制作するときの選択肢としては、「テーマを使用する方法」と「テーマを使用しない方法」の2種類が存在します。テーマを使用しない場合はゼロからデザイン・機能を作りあげるため、オリジナリティの高いコーポレートサイトを制作できますが、費用は高く制作期間が長くなってしまうことがデメリットです。
一方でテンプレート形式の「テーマ」を用いれば、短期間でデザイン・機能面の双方に優れたコーポレートサイトを制作できます。カスタマイズにも対応できるため、オリジナリティを出すことも可能です。
メリット・デメリットをふまえたうえで、WordPressテーマを用いてコーポレートサイトを制作する会社も少なくありません。しかしさまざまな種類のテーマが存在するため、どれを選べばいいのかわからないこともあるでしょう。この記事ではコーポレートサイトを制作するときにおすすめのWordPressテーマを紹介します。無料テーマを4種類、有料テーマを5種類紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
WordPressのテーマとは
そもそもWordPressとはCMSの一つです。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)
文章・画像・デザインなどのコンテンツを一元管理するシステム。HTMLやCSSなどの知識がなくてもページ投稿が可能で、サイト全体に共通するメニュー管理などが容易なことが特徴。
オープンソース型にはDrupalやJoomla!、クラウド型にはWixやSTUDIOなどのさまざまなCMSがありますが、これらの中でもとくに利用者が多いのがWordPressです。
オープンソース型とクラウド型の違い
オープンソース型:プログラムソースコードが無償公開されており、利用・改変などが自由なCMS。自分でサーバーを用意する必要がある。導入にはある程度の知識が必要。オープンソース型CMSの代表例がWordPress。
クラウド型:ベンダーが提供・管理するCMS。インターネット環境とブラウザがあれば誰でも導入できる。オープンソース型よりも自由度は低い。
そしてWordPressのテーマとは、Webサイトのデザイン・機能などのテンプレートのことです。通常、Webサイトのデザイン・機能などはHTML・CSSなどの言語を用いて制作することになりますが、ゼロから構築すると費用も時間もかかります。
WordPressのテーマには、効率的なサイトの制作や運営に必要なデザイン・機能のデータがまとめてファイリングされているため、コーポレートサイトを効率的に制作・運用できるようになることがポイントです。
なお、WordPressのテーマには「基本となるデザイン」「投稿画面で使える機能」などのデータファイルが含まれていますが、コンテンツの肝となるデザインカラー・写真・文章・フォントなどは自由に変えられます。
テンプレートと聞くと、「他社と同じようなサイトになってしまうのではないか」と不安に感じる方がいるかもしれませんが、同じテーマでもコンテンツ素材によって差別化できます。
コーポレートサイトを制作する際のWordPress・テーマの選び方
コーポレートサイト制作で使用するWordPressのテーマを選ぶときは、次の観点で比較してみてください。
- 商用利用ができる
- セキュリティに問題がない
- 日本語に対応している
- サポートが手厚い
- ビジネス向けのデザイン
- カスタマイズしやすい
- デザイン
- SEO対策
- レスポンシブ対応
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
商用利用ができる
コーポレートサイトはビジネス目的で使用されるため、商用利用が許可されていないテーマは使用できません。とくに無料テーマの場合、商用利用が可能かどうかライセンスを必ず確認してください。商用利用が可能となっている場合でも、開発元の明示(著作権などのクレジット表記)やリンクの掲載が必要なケースもあります。
有料テーマは商用利用が許可されているケースが多いですが、念のためライセンスを確認しておきましょう。また、商用利用が許可されているといっても、使用テーマをオリジナルであるかのように誤認させる使い方は禁止されているケースが多いです。
セキュリティに問題がない
使用テーマのセキュリティ対策も要チェックです。セキュリティに欠陥のあるテーマを使用してしまうとハッカーなどから侵入されやすく、掲載情報を改ざんされるリスクがあることはもちろん、個人情報・企業秘密などを盗まれる可能性もあります。
セキュリティに問題がないかどうかは、テーマ開発者が定期的にバージョンアップしていること、最新のWordPressバージョンと互換性があることなどを確認してみてください。また、マイナーなWordPressテーマではなく、大手企業が使用しているような著名なWordPressテーマを選ぶこともおすすめです。
日本語に対応している
デザイン性に魅了され、海外発のWordPressテーマを選びたいと感じる方もいるかもしれません。しかし、日本国内のユーザーに向けたコーポレートサイトを制作する場合、日本語対応しているWordPressのテーマを選ぶのがいいでしょう。
実は日本語に対応していないWebフォントも存在します。そのため英語のサンプルサイトに魅力を感じたとしても、日本語でサイト制作するとデザインが崩れてしまう可能性もあるのです。
また、投稿画面やカスタマイズ画面が英語で書かれていると内容をスムーズに理解できず、運用しにくいことも。
日本人・日本企業が開発したWordPressテーマなら日本人好みのデザイン、かつ日本語で運用しやすい構造になっているため、ユーザー・サイト管理者双方にとって使いやすいコーポレートサイトになるでしょう。
サポートが手厚い
コーポレートサイトを公開後、なんらかの不具合が生じる可能性もゼロではありません。また、自社好みにカスタマイズしたい部分が発生することもあります。サポート体制が手厚いWordPressテーマを使っていれば、たとえばレイアウト崩れの復旧方法やテーマとプラグインの相性などもすぐ調査してくれるでしょう。
プラグイン
WordPressに追加できる拡張機能のこと。お問い合わせ機能、画像差し替え機能、画像容量の圧縮機能、バックアップ機能などさまざまな機能を追加できる。ただしテーマとプラグインの相性が悪いと、どちらかに不具合が生じる可能性もあるため注意が必要。
なお、無料テーマと有料テーマを比べると、有料テーマのほうが開発元のサポート体制は整っています。しかし利用者の多い無料テーマであれば、Web上でさまざまなお役立ち情報が発信されているため、マイナーな有料テーマよりも運用しやすいケースもあります。
ビジネス向けのデザイン
WordPressテーマを使う場合、基本的なデザインはテーマに沿うことになります。もちろんデザインの大幅な変更も可能ですが、それではせっかくテーマを使う意味が薄れてしまうことは否めません。
大きくデザインを変更すると思わぬところに不具合が生じ、修正に無駄な時間を使うことにもなります。効率的にサイト制作するためにも、最初からビジネス向けのデザインになっているWordPressテーマを使うといいでしょう。
カスタマイズしやすい
基本的にはWordPressテーマの標準機能に従って運用するものの、各企業独自の機能・デザインを追加したいこともあるでしょう。このような場合に備えるため、カスタマイズ性に優れたテーマを選ぶことも重要です。
デザイン
WordPressのテーマによって、選べるデザインは異なります。たとえば、デフォルト機能でトップページに画像スライダーや動画を埋め込めたり、コンテンツ構成も自由に決めたりできるテーマもあれば、トップページの構成は単一的に決められているテーマもあります。
大幅なカスタマイズをしない想定であれば、デザインの自由度が高いテーマを選んでおくといいでしょう。
SEO対策
特定のWordPressテーマによってSEOに有利になることはありません。とはいえ、通常はプラグインを追加して対応しなければならない「SEOタイトル」や「SEOディスクリプション」の設定などがデフォルト機能として実装されているテーマが望ましいでしょう。
WordPressはプラグインをインストールすることで、さまざまなオプション機能を追加できますが、プラグインを追加しすぎるとサイトの表示速度が遅くなることが難点です。サイトの表示速度はSEOにも影響するため、一般的なWordPressテーマと比べると、プラグインを追加せずとも機能が充実しているテーマのほうがSEOに有利だといえるでしょう。
レスポンシブ対応
モバイルフレンドリー(レスポンシブデザイン)に対応しているWordPressテーマを選ぶことも重要です。
レスポンシブデザインとは、一つのHTMLで複数のデバイスサイズに適応するデザインです。ユーザビリティを高めるためには、アクセスされたデバイスにマッチするサイズでWebページを表示しなければなりません。しかし異なるデバイスごとにHTML・CSSを用意し、それぞれページを制作するとなると膨大な工数がかかります。
レスポンシブデザインは一つのHTMLに複数のCSSを用意するため、すべてのデバイスに同じページ(同じURL)を表示しつつ、最適なサイズで表示できます。モバイルフレンドリーなサイトを制作することはGoogleも推奨しているため、SEOの観点からも重視しなければなりません。
ユーザーとGoogle、双方から評価してもらうためには、PCだけでなくスマートフォンやタブレットからでも見やすく操作しやすいレイアウトのテーマを選びましょう。
有料と無料のWordPressテーマの違い
「有料のWordPressテーマ」と「無料のWordPressテーマ」の主な違いを比べてみましょう。
比較項目 | 有料テーマ | 無料テーマ |
---|---|---|
サポート体制 | 開発元が提供 | 公式サポートはない場合もある |
更新 | 定期的に更新 | 開発者による |
機能 | 充実している | 必要最低限 |
それぞれの違いについて詳しく紹介します。
サポート体制
サポート体制については先述したとおり、無料テーマよりも有料テーマのほうが充実しています。ただし利用者が多い無料テーマはユーザーコミュニティがあり、フォーラムやレビューを通じて有識者に相談することも可能です。
テーマ更新
セキュリティにも影響するテーマの更新についても、有料テーマが優れています。有料テーマの開発元はWordPressのバージョンアップにあわせてテーマも更新しているためです。
無料テーマの更新頻度は開発者の一存によって決まり、頻繁に更新されているテーマもあれば、何年にもわたって更新されていないこともあるため、テーマ選定時に確認してみてください。(現状で更新頻度が高い無料テーマも、いずれ更新がストップする可能性もあります)
テーマ機能
機能についても有料テーマのほうが無料テーマより充実しています。とくに装飾機能の差は大きく、無料テーマだと簡素な装飾しかできない可能性もあるため注意してください。
有料テーマだと「吹き出し風のコンテンツ」「ランキング風の表」などが実装されているケースが多いです。
無料のWordPressテーマ
ここからは無料で使えるWordPressのテーマを、先述した「テーマの選び方」に沿って紹介していきます。
無料のWordPressテーマの早見表
比較項目 | Cocoon | Lightning | XeoryExtension | Luxeritas |
---|---|---|---|---|
商用利用 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
セキュリティ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
日本語対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
サポート | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
ビジネス向けデザイン | 〇 | 〇 | ◎ | △ |
カスタマイズ | ◎ | 〇 | △ | 〇 |
デザイン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
SEO対策 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
レスポンシブ対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
シンプルかつ操作性に優れ利用者の多い「Cocoon(コクーン)」
WordPressの無料テーマといえば、まず名前が挙がるのがCocoon(コクーン)です。無料テーマながらシンプルで汎用性が高いため、多くの企業に利用されています。
出典:Cocoon
Cocoonは100%GPL(General Public License)であるため、商用利用が可能。更新頻度も高く多くの企業で使用されているため、セキュリティ面も安心です。
また、開発者が日本人であるため、日本語対応も問題ありません。サポートとしては「Cocoonフォーラム」が用意されており、無料テーマの中では比較的トラブルシューティングしやすいテーマだといえます。
ビジネス向けのデザインが特別に用意されているわけではありませんが、シンプルなデザインであるため、コーポレートサイトとして使用しても不自然ではありません。
カスタマイズ性にも優れており、GPLなので改変や加工も自由に行えます。カスタマイズ時に利用できるよう、子テーマが用意されていることが特徴です。
親テーマ・子テーマ
親テーマ:WordPressテーマの本体。子テーマを使用するときに、対比として親テーマと呼ばれる。
子テーマ:カスタマイズ時に必要となる最小限のファイル(functions.phpとstyle.css)で構成されたテーマ。
親テーマを直接カスタマイズすると、テーマのアップデート時にカスタマイズ内容が消えてしまう可能性があります。子テーマでカスタマイズしていれば、テーマ更新時にカスタマイズが上書きされないため、テーマを最新の状態に保ちつつカスタマイズできます。
また、モバイルファースト(モバイルフレンドリー)な設計となっており、ページ高速化機能も搭載されているため、SEO対策のためにプラグインを追加する必要もありません。
WordPressの公式ディレクトリ登録テーマ「Lightning(ライトニング)」
WordPressの公式ディレクトリ登録テーマとして知られる「Lightning(ライトニング)」は、カスタマイズ性に優れるため多くの企業に利用されています。
出典:Lightning
Lightningも100%GPLで商用利用可能なテーマであるため、コーポレートサイト制作にも使用できます。有効インストール数100,000以上と利用者数が非常に多く、定期的にアップデートされているため、セキュリティ面も安心です。
日本企業が開発した無料テーマであるため日本語にも完全対応しており、毎月オンライン質問会が開催されたりオンライン学習サイトが提供されていたりと、サポート体制も充実しています。
ビジネスサイトの雛形が用意されているため、コーポレートサイトを最短、かつ費用を抑えて制作したいときにもおすすめです。必要な機能はプラグインで追加できるなどカスタマイズ性にも優れているため、公開してから必要だと感じた機能のみを追加するのもいいでしょう。(子テーマによるカスタマイズにも対応しています)
シンプルなWordPressテーマであるため、Lightningをベースにデザインを整えていくことも可能です。
SEOにまつわる各種設定機能は、無料プラグインExUnit(VK All in One Expansion Unit)で提供されています。また、レスポンシブ対応のテーマであるため、スマートフォンユーザーも見やすいサイトを制作できます。
なお、かつては「Lightning Pro」という有料テーマも存在しましたが、新規購入者への販売は終了となりました。現在は無料テーマ「Lightning」に有料プラグイン「Lightning G3 Pro Uni」を実装することで、旧版Lightning Proのように使えます。
無料テーマとして利用を開始した後、必要なタイミングで有料機能を追加できるため、拡張性が高いことも特徴です。
コーポレートサイト+コンテンツマーケティングが可能な「Xeory Extension(セオリー エクステンション)」
Xeory Extensionは、コーポレートサイトに最適なワンカラム型のトップページデザインに、コンテンツマーケティング用のブログ機能が搭載されたテーマです。
100%GPLと明記されているテーマではありませんが、Xeory Extensionも商用利用は可能です。2015年公開の古いテーマですが、2024年現在もWordPressバージョンにあわせて更新されているため、セキュリティ面も安心できるでしょう。日本企業が無料提供しているテーマであるため、日本語にも対応しています。
無料でのサポートは提供されていませんが、公式サイトの「よくある質問」や「Xeory フォーラム」を見ることで、ほとんどの疑問は解決できます。
また、Xeory Extensionはコーポレートサイトとして使用することが前提のテーマであるため、「企業の特徴・サービス紹介・会社情報・お問い合わせ」などのビジネス向けデザインが基本機能として実装されているのが特徴。
カスタマイズ性に優れているわけではありませんが、子テーマがあるため改修することも可能です。また、基本的には5パターンのカラーバリエーションから選ぶ簡易的なデザインですが、CSSを操作すればさまざまなカラーに変えられます。
特別なSEO対策機能はないものの、テーマ機能でタイトルタグやディスクリプションなどのメタタグは設定可能。
レスポンシブ対応のテーマであるため、PCからスマートフォンまであらゆるデバイスに対応していることもポイントです。
多機能かつ表示速度が速い「Luxeritas(ルクセリタス)」
Luxeritasは無料テーマでありながら機能が多く、表示速度も速いことが強みです。
出典:Luxeritas
LuxeritasはGPLv2のWordPressテーマであるため商用利用が可能で、制限のあるジャンルなども明記されていません。その反面、開発者はサポートに積極的でないことを明言しているため、Luxeritasを使用してコーポレートサイトを制作するときは、Web制作会社とよく相談することをおすすめします。
日本人が開発者なので、日本語対応は問題ありません。テーマ更新も定期的に行われており、セキュリティ強化が実施されることもあります。
SEO対策とレスポンシブ対応にこだわったWordPressテーマとして、表示速度計測ツールである「Google Pagespeed Insights」でのスコアが良好なことも特徴です。管理画面でカスタマイズできる内容が約64種600項目以上あるため、プラグインを追加せずとも実現できる内容も多いでしょう。
ただし、ビジネス向けのデザインが用意されているわけではないため、コーポレートサイトに適したトップページを制作する必要があります。デザインをカスタマイズした場合、CSSファイルに書くべき記述は、インラインCSSではなく自動的にCSSファイルへと埋め込まれるなど、高速化に影響しないような構造になっていることも強みです。
有料のWordPressテーマ
有料のWordPressテーマは非常に多く販売されていますが、コーポレートサイト制作に適した4つのテーマを厳選してご紹介します。
有料のWordPressテーマの早見表
比較項目 | TCD | LIQUIDPRESS | AFFINGER6 | THE THOR |
---|---|---|---|---|
商用利用 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
セキュリティ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
日本語対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
サポート | 〇 | 〇 | △ | ◎ |
ビジネス向けデザイン | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
カスタマイズ | △ | 〇 | ◎ | 〇 |
デザイン | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ |
SEO対策 | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
レスポンシブ対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
費用 | 1.5万円~4万円程度 | 16,280円(税込) | 14,800 円(税込) | 16,280円(税込) |
さまざまなデザインが用意された「TCD(ティーシーディー)」
TCDは国産のWordPressテーマブランドとして、さまざまな有料テーマを提供しています。コーポレートサイト向けのテーマも複数あるため、選択肢が多いことも特徴です。(TCDというテーマがあるわけではなく、TCDブランドのテーマが複数存在します)
出典:TCD
商用利用が可能で定期的な更新も実施されているため、セキュリティ面も安心できるWordPressテーマです。日本語対応しつつ、英語サイトを制作できるテーマも存在するため、グローバル展開している企業で利用されることもあります。
公式サポートも存在するため、運用面での不明点を質問できることも強みです。ビジネス向けデザインも豊富に用意されているため、さまざまな選択肢の中から好みのテーマを選べます。
カスタマイズするよりは、好みのテーマ機能に沿って使用することになるため、あらかじめテーマ機能を確認しておきましょう。ほとんどのテーマがレスポンシブに対応しています。
しかし、デザイン性が高いテーマであるため、表示速度が遅いという声も聞かれます。SEO対策の面ではマイナスになるため、留意しておきましょう。
テーマごとに価格は異なりますが、1.5万円〜4万円程度に設定されています。
WordPress公式有料テーマ「LIQUIDPRESS(リキッドプレス)」
LIQUIDPRESSはWordPress公式の有料テーマです。ブロックエディタ―に対応しており、コーポレート/ビジネスサイト用のテーマが用意されています。
出典:LIQUIDPRESS
LIQUIDPRESSシリーズは、すべてWordPress本体と同じGPLライセンスが採用されているため、商用利用が可能です。WordPress公式のテーマで、定期的にバージョンアップもされているため、セキュリティ面でも安心できるでしょう。
日本語にも対応しており、プライベートサポートサービスが提供されていることも特徴です。
コーポレート/ビジネスサイト用テーマ「LIQUID CORPORATE」を使えば、トップページにレイアウトする会社情報やコンテンツを簡単に設定できます。
拡張性にも優れているため、Web制作会社と協力してオリジナリティ溢れるコーポレートサイトにすることも可能。レスポンシブデザインにも対応しています。
Google推奨の「言語アノテーション(hreflang)」に自動対応しているテーマであるため、多言語SEOにも対策済みです。
「LIQUID CORPORATE」の費用は16,280円(税込)で、無制限のサポートを受けるためには、ランニングコストが年間16,280円(税込)〜31,900円(税込)かかります。
カスタマイズ性に優れた「AFFINGER6(アフィンガー6)」
AFFINGER6(アフィンガー6)はカスタマイズしやすいWordPressテーマとして、オリジナリティも出したい企業に人気です。
出典:AFFINGER6
AFFINGER6も商用利用が可能で、日本語にも対応しています。
AFFINGER6としての特別なセキュリティ対策は施されていませんが、プラグインを導入すれば安心して利用できます。サポートサイトなどもありませんが、利用者が多いテーマであるため、Web上で検索すればトラブルシューティングは容易でしょう。(購入者は公式マニュアルをダウンロードできます)
AFFINGER6はブロガー向けのWordPressテーマという側面が強いため、サイト内での回遊導線やクリック計測など、メディアサイト用の機能が豊富です。そのためコーポレートサイトとして使用する場合は、ビジネス向けのレイアウトにするなどカスタマイズが必要になります。
とはいえ、レイアウトやデザインのカスタマイズ性能が高いテーマであるため、メディアサイトとしての機能を有しつつ、コーポレートサイトとしても利用できることは強みといえるでしょう。
レスポンシブデザインにも対応しており、タイトルタグやディスクリプションの設定機能も有しています。テーマ費用は14,800 円(税込)です。
デザイン性に優れた「THE THOR(ザ・トール)」
THE THORはデザイン性に優れたWordPressテーマで、おしゃれなコーポレートサイトを制作したい方におすすめです。
出典:THE THOR
商用利用が可能なWordPressテーマで定期的な更新がされているため、セキュリティ面も担保されています。「無料・無期限・無制限」と万全のアフターフォローサービスが提供されており、コーポレートサイトとして長期間にわたり安心して利用できることも特徴です。もちろん日本語にも対応しています。
THE THORは美しいデザインが特徴で、強いていえばメディアサイト向けのレイアウトになっています。しかし、カスタマイズすることでビジネス向け(コーポレートサイト)としても利用可能です。
レスポンシブデザイン対応のテーマであるため、ユーザーにストレスを与えることもありません。読み込みや表示スピードが早く、SEOの観点からも優れたテーマだといえるでしょう。販売価格は16,280円(税込)です。
まとめ
WordPressテーマを利用すれば、費用を抑えつつ高機能なコーポレートサイトを制作できます。しかし、各企業ごとにニーズは異なるため、機能・デザイン・カスタマイズの可否など、重視するポイントに応じて最適なテーマを選ばなければなりません。
自社にあったWordPressがわからないという場合は、WordPressテーマに詳しいWeb制作会社に相談することをおすすめします。Web制作会社に依頼すれば、テーマを使用しながらも必要な機能などを追加してもらえるでしょう。
Web制作会社JPCは、WordPressを使用したコーポレートサイト制作の実績が豊富にあり、カスタマイズにも対応しています。どのテーマを使用すべきか悩んでいる方は、ぜひJPCへご相談ください。