【デザインの裏側】展示会ブースのデザイン制作について
2022年11月17日
今回は、歯科関連メーカー様よりご依頼いただいた展示会ブースのデザイン制作についてご紹介します。
●はじめに:ご依頼内容
クライアント様は、歯科補綴物を製造・開発するメーカー様です。
名古屋国際会議場で開かれる学会での展示会ブースをご依頼いただきました。
<クライアント様のご要望>
クライアント様の描いているビジュアルイメージは
① 今までの展示会とは違うイメージにしたい
② 自然を感じさせたい
③ 高さを強調したい
以上3点です。これらの内容を反映して欲しいとのご依頼でした。
●制作1:平面図
今回は営業がクライアント様よりお聞きした内容で、平面図・立面図の制作を先行していました。
これが出来上がった俯瞰図(真上図)と立面図(正面・右面・左面・背面)です。
●制作2:パース図
ここから、実際のブースがイメージできるパース図の制作開始です。
この図面を元に営業と先方イメージ・細部の打ち合わせをしてパース図を制作していきます。
私はStrata Design 3D CXでパース図を制作していくのでこの平面図からAdobe Illustratorで必要な部品を制作しStrata Design 3D CXに取り込んで立体化していきます。
PC内でプラモデルを組み立てるような感覚で制作していきます。
そこで出来たのがこの様なパース図です。
<クライアント様のご要望をチェック>
●今までの展示会とは違うイメージ → シンプルに見える様、装飾物を少なくする
●自然を感じるイメージ → ブース自体に木目シートを貼りナチュラルな印象にし
ガーランド(造花)の蔦を上部につけて自然観を強調させる
●高さを強調したイメージ → 離れていても目立つようにブース自体をタワー形にし
シンボリックな感じにしました。
これでクライアント様のイメージするパース図が出来たと思うのですが、
実際に高さを強調したパース図にしてみたところ、
上部のパラペットが見えにくくなることが判明しました。
営業と打ち合わせをして、イメージ1案の提出でしたが、急遽別案を制作することとなり、
タワー部分をぐるりと囲んだ「持ち出しパラペット」にすることになりました。
図面を再度訂正して部品を制作していきます。
そこで出来たのがこのパース図です。
図面を見るだけではわかりにくいことも、パース図にすることで、
よりリアルにブースデザインをイメージできるので、
ブースデザインの時にはとても重要な役割を果たしています。
3Dデータがあれば、いろんな角度からレンダリングできるので、
クライアント様からこの角度が見たいとかこの色が見たいとかの要望にも対応可能です。
今回は提案書制作を考え
裏面からのパース図や床のカーペットの色、タワーの配置を変更したパース図を制作します。
提案書ではパース図・平面図・立面図をまとめたもので提案させていただきました。
今回はスッキリとしたシンプルなブースが出来たと思っています。
今回のクライアント様には、このブログでご紹介した展示会ブース制作の他にも、カタログ制作、3DCGなどもご依頼いただきました。
各クライアント様の制作物を、グラフィックデザイナーが継続して担当させていただくことも多く、製品やクライアント様の想い、各業界の動きなども随時把握して制作を行っています。
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