2025.05.22
ヘッダーパネルのデザイン制作事例 – 店舗で目を惹く什器用ヘッダーパネル

今回は、京都に本社を構えるヘルスケア関連企業様よりご依頼いただきました、店頭ディスプレイ什器用のヘッダーパネルのデザイン制作についてご紹介します。
店頭販促の現場では、陳列什器やPOPが日々さまざまに工夫される中、ひと際目を引く「ヘッダーパネル」。高さや色彩、コピーのレイアウト次第で、売場の第一印象を大きく左右し、通行者の視線を瞬時に集める要的な役割を担います。本記事では、ヘルスケア用品メーカー様からご依頼いただいた店舗用の「ヘッダーパネル制作事例」をご紹介します。
店舗販促ツールの企画・制作に携わるマーケティングご担当者様、店舗運営マネージャー様、また販促施策全体をトータルで見直したい企業様に、売場づくりのヒントをお届けいたします。ぜひ、最後までご覧ください。
目次
ヘッダーパネルのデザイン制作の概要
まず、店舗什器用ヘッダーパネルのデザイン制作の概要について、ご紹介いたします。
ご依頼主-京都のヘルスケア企業様-
今回の案件は、京都に本社を構えるヘルスケア関連企業様よりご依頼いただきました。 この企業様は、健康維持や身体機能のサポートを目的とした各種ボディケア用品を展開されており、トップアスリートから一般の方々まで、幅広い層に支持されています。
私たちJPCとは長年にわたるパートナーシップがあり、これまでにもチラシやカタログ、ポスターなどの印刷物だけでなく、Webサイトや動画制作、SNS用のバナー、そして今回のような店頭販促ディスプレイ制作まで、幅広いクリエイティブ領域をお任せいただいています。
ご依頼内容-新商品の店舗什器用ヘッダーパネル-
今回のご依頼は、全国の販売店に設置される『店舗什器の上部に掲出する「W600サイズのヘッダーパネル」』の制作です。
スポーツ向け機能性ソックスのリニューアルに伴い、販促強化とブランドイメージの統一を目的に、ヘッダーパネルを中心とした什器ディスプレイの一部として企画・制作しました。
トータルで任せていただいた内容は以下の通りです。
- 販促用ヘッダーパネルのデザイン制作
- 印刷およびパネル加工(耐久性・視認性に配慮)
- 設置形態に応じた器具(吊下げ・スタンド)準備
- 自社物流倉庫での仕分け・梱包・発送手配
JPCでは、デザインから加工、物流までワンストップで対応可能な体制を整えており、全国規模での売場展開にもしっかり対応いたします。
デザイン制作時のポイント-ターゲットに刺さる統一したブランド展開-
リニューアルされた商品の特長である「小指までしっかりフィットする構造」を視覚的に伝えることを目的に、ヘッダーパネルのデザインを設計しました。
ブランドカラーのブルーを基調に、軽やかさを感じさせるホワイトとピンクを差し色として使用。キャッチコピーと矢印を組み合わせ、視線を自然に中央へ誘導しながら商品の訴求ポイントを明確に打ち出しています。
売場での視認性を高めるだけでなく、既存の販促物との統一感を意識したトーン設計により、ブランドイメージを効果的に強化。ターゲットであるランナー層を中心に、健康意識の高い中高年層まで幅広く自然に響くビジュアルを目指しました。
ヘッダーパネルのデザイン制作の流れ
この章では、ヘッダーパネルのデザイン制作について、より詳細な流れをご紹介いたします。実際のデザイン制作に入る前に、重要な設置環境のヒアリングをして、設置されるシーンを想定しながらデザインいたしました。詳細をご説明します。
ヒアリングで売り場環境を確認
今回のヘッダーパネル制作では、まずクライアントとのヒアリングを通じて、新商品のリニューアルポイントやターゲット層、販促の目的を明確化しました。単なる“パネル制作”にとどまらず、売場全体のプロモーション設計として捉えることがポイントです。
特に今回は、全国のスポーツ用品店や量販店、直営ショップなど、多様なチャネルで展開される商品だったため、店舗ごとに売場環境が大きく異なる点が課題となりました。什器のサイズや設置スペースが統一されていない中でも、どの売場でも安定して設置でき、視認性を確保できる仕様が求められました。
そのため、什器構造や導線などの情報を事前に丁寧に確認。必要に応じて過去の販促物の設置事例や店頭写真も共有いただき、実際の現場に即した設計に活かしました。
特に意識したのは、「柔軟に設置できる汎用性」と「ブランドの世界観を損なわない統一感」の両立。この初期設計をもとに、サイズ・素材・設置パターンの検討を行い、次の工程であるデザインや加工仕様へとつなげていきました。
ヘッダーパネルのデザイン制作
ヘッダーパネルのデザインでは、シリーズの機能性とブランド価値を最大限に伝えることを目的に、視認性・訴求力・統一感を意識したグラフィック設計を行いました。
左側には、「シリーズ累計販売数150万足突破」の実績コピーをブランドロゴとともに大きく配置。赤いタイポグラフィで遠目からも目を引き、顧客の注目を集めます。中央には、キャッチコピー「すべての足指にフィットし パフォーマンスアップ」を白抜きの太字でレイアウトし、製品ビジュアルと組み合わせて強く印象づけました。背景にはスポーツシーンの人物シルエットを重ね、アクティブな印象と使用イメージを補完しています。
右下には、リニューアルポイントである「4+1製法(小指の独立構造)」をビジュアルで紹介。従来品との比較図を使い、図解と色の使い分けによって複雑な説明をせずとも直感的に理解できる構成としました。
全体の配色は、ブランドカラーのブルーグラデーションに軽やかなピンクをアクセントとして使用。清潔感とアクティブさを兼ね備えたトーンで、売場での統一感と差別化を両立させています。さらに、商品詳細やキャンペーンページへ誘導するQRコードも設置し、店頭からオンラインへと自然に誘導できる導線も確保しました。
スポーツユーザーから健康志向の一般層まで、幅広い層に製品の魅力が伝わるよう、視覚的な訴求力と情報整理のバランスにこだわったデザインとなっています。

ヘッダーパネルの完成から納品まで
全国展開のプロモーションでは、売場ごとに什器の仕様や設置スペースが異なるため、パネルの設置方法も一律にはできません。今回のヘッダーパネル制作では、そのような店舗ごとの違いを踏まえ、「吊下げタイプ」と「スタンドタイプ」の両方に対応できるマルチユース設計を採用しました。
設置器具としては、吊下げ用のフック金具と、パネルを自立させるスタンドパーツをセットで同梱。どの売場でもスムーズに展開できるよう、仕様段階から設置パターンを想定した設計を行っています。
こうしたパーツの手配・同梱までを一括で対応することで、各店舗での設置作業を効率化し、プロモーション開始までのリードタイム短縮にも貢献しています。売場ごとの状況に柔軟に対応しながら、統一感ある展開ができることも、JPCのトータルサポート体制の強みのひとつです。
他の販促物へのデザイン展開
今回のヘッダーパネルに加え、サイネージコンテンツやA4サイズのスタンドPOPなど、売場での視認性と情報訴求を強化する追加ツールも制作しました。いずれもブランドのビジュアルトーンやメッセージを統一し、売場全体に一貫性を持たせています。
サイネージでは、商品写真やキャッチコピー、機能訴求のグラフィックを効果的に配置。モニターの明るさとサイズを活かし、店頭での視認性を高めました。音声が出せない環境でも、文字情報とビジュアルのバランスを考え、要点をシンプルに伝えられるデザインです。
一方、A4サイズのスタンドPOPは棚上やカウンター横など設置場所を選ばず、個別の商品紹介やキャンペーン告知に使える汎用性の高いツール。ヘッダーパネルと連携したデザインで、売場に統一感を持たせつつ、多角的に商品魅力を伝えます。
こうした複数の販促ツールを組み合わせることで、売場内の接点を増やし、商品とブランドの魅力をより立体的に伝える売場づくりをサポートしました。

業界ごとに異なる!店頭POP・ディスプレイ制作のポイント
POPやディスプレイの効果を最大限に引き出すためには、業界や商品特性に合わせた「見せ方」の工夫が欠かせません。ここでは、業界別のデザインポイントと、JPCがご提案する最適な販促設計についてご紹介します。
業界に応じた“伝え方”が販促成功のカギ
店頭POPやディスプレイは、ただ情報を伝えるだけでなく、購買意欲を刺激し、ブランドイメージを高める重要な販促ツールです。しかし、どの業界にも同じアプローチが通用するわけではありません。扱う商品やターゲット、販売のタイミングによって、「どんな情報を・どう見せるか」が大きく変わります。
たとえば、食品なら“おいしそう”という感覚に訴える演出が効果的ですし、スポーツ用品であれば“今この瞬間に使いたい”と感じさせるトレンド感やシーズン性が求められます。業界やターゲットごとに、求められるデザインの「伝え方」は大きく異なるのです。
業界別・POPデザインの考え方
JPCでは、これまで多様な業界のお客様とお取引を重ねる中で、各業界に適したPOP・ディスプレイのデザインノウハウを蓄積してきました。以下に、いくつか代表的な業界ごとのポイントをご紹介します。
- 食品業界:感覚に訴えるビジュアルがカギ。みずみずしい食材や、食べる瞬間を想像させる写真で「おいしそう」「食べてみたい」という感情を喚起します。
- スポーツ業界:シーズン性やトレンド感を意識したデザインが重要。スピード感やエネルギーを感じさせるビジュアルでアクティブな世界観を演出します。
- 化粧品業界:ターゲット層に合わせた表現が必要。若年層にはトレンドを反映したポップなデザイン、大人層には品質や効果を伝える落ち着いたトーンが効果的です。
- キャンペーン展開:キャンペーン内容が“ひと目で伝わる”コピーやビジュアル設計がポイント。限定感や特典の明快な訴求が購買を後押しします。
- 商品添付POP:比較検討中の消費者に向けた“決め手”になる訴求を。特長を簡潔に伝え、競合との差別化を図ります。
JPCだからできる、業界対応力と提案力
POPやディスプレイの役割は、単なる装飾ではありません。“その場で選ばれるための設計”ができてこそ、販促ツールとしての真価を発揮します。JPCでは、各業界の特性や消費行動の傾向をふまえたうえで、伝えるべき情報・見せ方・構成の優先順位まで考慮したデザイン提案を行っています。
業界特有の商習慣やトレンドにも柔軟に対応し、ブランドらしさを保ちながらも「売れる表現」に落とし込むこと。それがJPCのPOP・ディスプレイ制作の強みです。
ヘッダーパネルのデザイン制作まとめ
今回のようにJPCでは、ヘッダーパネルをはじめとする販促ツールのデザイン設計から印刷・加工、設置器具の手配、梱包・発送に至るまで、すべてをワンストップでご対応可能です。全国規模での展開や、納期に限りのある案件でも、柔軟かつスムーズな進行を実現できる体制を整えています。
「什器に合わせてサイズや設置方法を調整したい」「店舗別に仕分けて納品してほしい」「パネルだけでなく、POPやサイネージなどもまとめて依頼したい」――そんなご要望がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
JPCは、店頭で“目に留まり、記憶に残る”プロモーションをつくるためのパートナーとして、販促効果を最大化するための最適なご提案をいたします。製品の魅力がしっかり伝わり、手に取っていただける売場づくりを、私たちと一緒に実現していきましょう。
店頭POP・ディスプレイのデザイン制作ついて詳しくは、こちらのページもご覧ください。
