2025.11.20
会社紹介パンフレット制作事例 –キーオブジェクトで直感的に伝えるビジュアルデザイン
今回は、滋賀に本社を構える築炉工事会社様の会社紹介パンフレット制作事例をご紹介します。
会社紹介パンフレットは、企業がどのような事業に取り組んでいるのか、どのような価値や強みを提供しているのかなどを伝える大切なツールです。営業資料としてはもちろん、採用活動や社外説明の場面でも広く活用されるため、初めて目にする人が企業を正しく理解できるよう、情報を丁寧に整理し、難しい内容も読みやすく伝えるデザインの工夫が欠かせません。
本記事では、会社紹介パンフレット制作事例に沿って、専門性の高い内容を“わかりやすい世界観”として表現するための工夫についてご紹介します。「今の会社にふさわしい会社案内にしたい」「専門的な事業内容をもっと伝わりやすく見せたい」とお考えの企業様の参考になれば幸いです。
目次
会社紹介パンフレットデザイン制作の概要
まず、パンフレット制作の概要についてご紹介いたします。
ご依頼主-滋賀の築炉工事会社様-
今回の案件は、滋賀県に本社を構える築炉工事会社様からご依頼いただきました。ガラス製造設備の設計から施工までを一貫して担う総合エンジニアリング企業様です。これまでJPCとお付き合いのあったクライアント様からのご紹介をきっかけに、このたび会社案内の制作を担当することとなりました。
ご依頼内容-会社紹介パンフレットの制作-
今回ご依頼いただいたのは、会社紹介パンフレットのデザイン制作です。前回パンフレットを制作してから数年が経ち、デザインをリニューアルしたいというご要望のもと、企画、デザイン、印刷までご依頼いただきました。A4サイズ、全8ページのカタログで、ガラス製造設備を中心とした事業内容とその強み、企業理念や将来のビジョン、これまでの実績や主要取引先を紹介する構成となっています。
デザイン制作におけるポイント-アイコンやCGを活用しオリジナリティを強化-
今回の制作では、全体のトーンとして 「信頼感」や「技術力」 を表現することが大きなテーマとなりました。また、クライアント様からは、コーポレートカラーである緑はあえて意識せずに、設備写真や施工写真をベースにグレートーンを使うなどしてスタイリッシュにまとめてほしいとのご要望をいただきました。
ただし、使用できる素材が限られていたこともあり、写真以外の視覚的要素を積極的に取り入れる必要がありました。そのため施工例の写真を使用できないページでは、アイコンや3DCG などのビジュアル要素を活用し、情報の伝わりやすさと誌面のオリジナリティを両立させました。
会社紹介パンフレットのデザイン制作の流れ
キーオブジェクトの検討
今回の会社案内は、使用できる写真が限られていたため、紙面に説得力を持たせるにはデザインそのものが伝える役割を担う必要 がありました。そこで冊子全体のトーンを形づくる視覚的アクセントとして、「キーオブジェクト」を導入することに決めました。
まず採用したのが、企業の前向きな姿勢を象徴する 「矢印」モチーフ です。矢印には「前へ進む」「未来を見据える」「成長していく」といったポジティブな意味があり、説明がなくても直感的に理解される普遍的な形です。
この矢印を、表紙から第5ページまで大小や配置を変えながら展開することで、冊子全体に一貫した流れが生まれ、読み進めるうちに“企業の歩み”を自然と感じられる構成を実現しました。

さらに背景には、研究や技術開発を連想させる 分子構造モデルのグラフィックを採用。理系企業らしい先進性や「技術の積み重ね」を視覚的に表現し、シンプルでありながら印象に残るデザインに仕上げました。
これらのモチーフを組み合わせることで、写真が少ない中でも、企業の強みや未来志向の姿勢を視覚的にしっかり伝えられる紙面構成になっています。
アイコンやCGの活用
事業内容の紹介では、写真だけでは伝えにくいポイントも多くありました。そこで、各分野をわかりやすく示すためにオリジナルのアイコンを制作しました。分野ごとに色を変え、ひと目でどの領域の説明か分かるよう工夫しています。
シンプルながら印象に残る形状とすることで、情報整理とビジュアルアクセントの両方に役立ちました。


また、同社の主力であるガラス製造設備については、複雑な構造を明確に示せるよう3DCGでビジュアル化。文字だけでは伝わりにくい専門的な領域も、直感的に理解できるページ構成としています。

矢印モチーフや分子構造グラフィックに加え、アイコン・3DCGといったビジュアル要素を組み合わせたことで、冊子全体は単なる情報の羅列ではなく、企業の理念や姿勢が自然と伝わる、オリジナリティのある会社案内に仕上がりました。
情報をただ伝えるだけでなく、感じ取ってもらうことを実現した点が、今回のデザインの大きな特徴です。
会社紹介パンフレットの完成
完成した会社紹介パンフレットがこちらです。

矢印をモチーフとしたデザインはクライアントから大変好評で、会社案内以外の販促物にも広く活用いただいています。
会社案内では、通常は既存の写真や素材をもとに整合性を重視してデザインを組み立てるため、こちらから新しいモチーフを提案するケースは多くありません。しかし今回は印象的な写真やシンボリックなデザイン素材が限られていたため、紙面にしっかりとしたインパクトを持たせる必要があり、シンプルで普遍性のある 「矢印」 をキーオブジェクトとして大胆に展開いたしました。
今回の制作を通じて、写真に頼らずとも、矢印やアイコン、構造的なグラフィックといった工夫次第で企業の個性や強みを十分に表現できることをあらためて実感できました。
企業の世界観を“デザインで表現”するポイント
今回のような技術系企業様の会社案内やパンフレットでは、専門性の高さゆえに、“何をどのように見せるか”がデザインの大きな鍵となります。写真だけでは伝わりきらない領域こそ、デザイン表現の工夫が効果を発揮します。
ここでは、技術系企業の世界観を魅力的に伝えるための3つのポイントをご紹介します。
1. 技術力を象徴する「抽象モチーフ」を取り入れる
BtoBの技術系の企業は、 “技術力”“正確性” “先進性”といった要素がブランドの核になります。例えば事業を代表する要素―分子構造や線の構造体、回路図など―を、抽象的モチーフで表現しパンフレット全体にあしらうと、雰囲気として企業ブランドイメージを印象づけることができます。文章や写真に頼りすぎず、「背景として世界観を添える」イメージが効果的です。
2. 情報を整理し、専門性をわかりやすく変換する
技術系の企業紹介は情報量が多く複雑になりがちです。すべてを文章として詰め込むのではなく、アイコンや図解を使って視覚的に整理することで、初見の読者にも理解しやすい紙面になります。特に事業紹介やプロセス説明では、アイコン化やカラー分けすることで「これはどの分野の話なのか」がひと目で伝わり、内容理解を助けることにつながります。
3. 複雑な設備や構造をCGで見せる
技術系企業ならではの課題が、製造設備や工程が非常に複雑で、写真や文章だけでは理解されにくい点です。そこで有効なのが 3DCGによる可視化です。立体的に構造を見せることで、専門的な内容も直感的に理解しやすくなり、読む人が“技術の中身”をイメージしやすくなります。今回の事例では簡易なCGイラストでしたが、より広い空間や、機械内部のCG化もJPCでは可能です。ご興味のある方はCGサイトもご覧ください。
■CG MAKERS
https://www.cg-makers.jp
会社紹介パンフレットのデザイン制作まとめ
今回は、大阪に本社を構える築炉工事会社様の、会社紹介パンフレットのデザイン事例をご紹介しました。
紙面全体のトーンを整え、視覚的な工夫を積み重ねることで、クライアント様の事業や強みが自然と伝わる構成に仕上がっています。情報を整理しブランドイメージを意識したデザインで、読み進めやすく、企業の世界観が感じられる会社案内ができあがりました。
JPCでは、印刷物の新規制作はもちろん、会社案内の改訂や再構成、見せ方の工夫など、さまざまなご要望に対応しています。「自社らしさをもっと伝えたい」「今の会社に合う内容に整え直したい」そんなお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
