社長の広告会議

導入件数が進むBBアナリティクス その狭間で見える日本企業の姿

2011年2月16日

皆さん 今週はいかがお過ごしですか。
日経平均も徐々に回復し、3月決算に向けてこれからもうひと伸び欲しいところです。 3月上旬には、11,000円台半ばを超えるのではと個人的には予測しております。

円高、円高と言われる中、3月決算に向けて、日本の企業の好決算・好業績が新聞紙上で伝えられており、我々のクライアント様の中でも、輸出を中心に、業績を急激に回復されておられる企業様もおられ、徐々にですが、明るい兆しがあらわれてきているように感じる今日この頃です。

お陰さまで、弊社の新商品BBアナリティクスも順調に導入件数が延びており、企業様から嬉しい活用事例・成功事例もでてきており、検討中の企業様がより導入しやすいように、本日より、30日間の無料お試しキャンペーンを開始しました。ぜひ、この機会に皆様のWEBサイトを営業の窓口に変えるチャンスですので、分析されてみてはいかがでしょうか。

本日は、BBアナリティクスの営業を通じて、非常に強く感じたことがありましたので、ブログに書きたいと思います。それは、「雇用なき景気回復」という事実です。なぜ、そう思うのかと申しますと、明らかに3月決算に向けた企業業績の回復/好決算の予測は、内需主導ではなく、外需主導つまりアジアを中心とした輸出の伸びが日本企業の回復を強烈に牽引しているという事実です。

ですから、上場企業の担当者様と、BBアナリティクスについて話していても、「中国企業、インドの企業」についても企業名判別/解析ができないかとか、JPドメインだけでなく、「.com」を筆頭に、グローバルに企業名判別/解析を行うようにバージョンUPして欲しいというお声が圧倒的に多いという事実です。 つまり、日本経済を支えるメインプレーヤーの目は明らかに内需ではなく、アジアや南米などのグローバルな成長軸となるマーケットに向かっており、むしろ国内においては見限っているのではないかと思える程、冷淡な印象さえ受ける。

つまり、内需/国内マーケットに依存しない景気回復そして生産拠点はおろか部品調達さえも現地化する企業の姿を見るにつけ、高い技術力や語学力そして現地人を組織化する人間力という極めて高いハードルが今後の企業人に要求されてきているという事実を痛感する。

また、生産拠点はおろか部品調達までも現地化し、海外で作ったものを海外で売るという構図が徹底されてきている今、日本の空洞化は遂に現実化したと言える。そうなれば、大企業を中心に形成されていた中小企業のモノづくりユニットさえも、必要性はなくなってきており、当然、今のままでは「漠然とした雇用」は減少していくのは食いとどめようがない。

正直、あまりこのブログで政治的なネタは書きたくないのでありますが、菅民主党の政策には納得がいかないことだらけで、このままでは国民全体が最小不幸のプロレタリアートに脱落し、最悪な社会主義国家になってしまいそうです。戦後民主主義の落とし子の目には、まだ誤ったマゼンダ(赤)のフィルターが垂れ下っているようで、怒りを通り越して哀れにさえ思えます。

粉々に砕けたように見える日本人の魂の欠片らを拾い集め、心から納得のいく「政界再編成」を一日も早く行って欲しい。

なにか、話が大きく脱線しましたが、最小不幸という言葉に代表されるように、全て、最小で不幸に向かう「縮み志向」が考えの中心にある人間に、成長や回復、そして日本を右肩上がりにさせることなど、できるはずはありません。例を挙げれば、5%を10%に消費税を上げれば、消費はさらに縮む。5%を10%にすれば、2倍の税収をあげることはできません。なぜなら、消費という名の取引量が減少するからです。

逆に、消費を今の2倍にすれば、5%でも10%と同じ税収効果を生み出せます。トランズアクション(取引量)を倍にする発案が今、日本には必要なのです。それこそ、デフレスパイラルを脱却し、縮み志向から日本人のマインドをチェンジする方法の一つです。そして、先程の雇用に触れましたが、雇用を回復させるには、抜本的な産業構造の転換が国家主導で必要です。 これについて話すのが、このブログの目的ではないので、やめておきますが。

BBアナリティクスの営業を通じて、正直、日本企業のたくましさに感心すると共に、そのたくましさこそ、日本企業の原動力であるならば、それを支える人材のハードルは上がらざるを得ず、教育という観点からも、再度、日本政府にモノ申したい心境ですが、永遠に仕事に戻れないので、昼休みのブログ更新はひとまず終了いたします。